「毒親」の正体 ~精神科医の診察室から~(水島広子)は、「自分を責めてしまう人」に最良の一冊。

評価:★★★★★

「毒親」に振り回されて、あるいは、いつまでも「毒親」を恨む感情にとらわれて生きてきた人たちをみてつくづく思ったのは、誰もが「親は子どもを愛するべき」という観念に強くとらわれているのだな、ということでした。
(あとがき引用)
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 最近、子どもが自分の進路について色々主張するようになりました。

 子どもからそういう話を聞くたびに思うのは、「私、毒親になっていないかしら」ということ。

 理解ある母親を気取りつつも、心のどこかで子どもを操作しようとしている自分がいます。
 
 また、私の体調が悪い時に、子どもがちょっとしたドジをすると必要以上に怒ってしまうことも。

 そもそも自分の親が毒親か否かもわからず、大人になってしまった気が・・・。




 親に支配されたり振り回されたりした覚えはなく、一応自立しているので、たぶん「私の親は毒親ではない」と思うのですが・・・何をもって「毒親」と認定するのか今一つわかりません。

 そこで読んでみたのが、水島広子著「『毒親』の正体」。
 「毒親」とは一体どのような親を指すのか、「毒親」のもとで育つと、子どもにどんな影響があるのかetc.

 毒親に関する様々な疑問を、臨床例から具体的に解説してくれます。
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 本書の魅力は、「毒親」による心の傷を、根本から癒す術を示していること。

 著者は、毒親との絶縁や、「自分がどれほど傷ついてきたか」を自覚しただけでは解決しないと解説。
 絶縁や、自己の振り返りだけでは、「ふとした瞬間に親の言動がありありと蘇り、悩まされることになるでしょう」と断じます。

 毒親の影が頭をもたげるかぎり、子どもは自分の人生を歩くことはできません。
 たとえば「自分の子どもを持つことを極度に恐れる」など、毒親の影がいつまでもつきまとい、支配されつづけてしまいます。

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 本書では、子どもが毒親の影におびえずに生きる方法を具体的に指南。

 親を選ぶことのできない子どもが、親による心の支配から離れて、己の人生を歩めるよう導いていきます。

 本書によると、毒親による「心の支配」から逃れる最良の方法は、「自分を決して責めないこと」「罪悪感を持たないこと」。

 日本では「子どもは親を敬うべき」という風潮が強いですが、そのような既成概念を取り払うのが何より大事。

 わが家はおかしい、自分はおかしい、自分の親は他の親と違う、何かが歪んでいる、親が苦しい、重い・・・そう感じたら、「親が悪かった」と思うことが必要と著者は語ります。
 そう、「自分が悪い」のではなく「親が悪い」と思うことが、自分の人生を立て直す一歩なのです。

 本書では、「親が悪い」と明確に言えるよう、毒親タイプを医学的見地から定義・分類。
 毒親の定義・分類をはっきりと定めているため、子どもは「うちの親はこれに当てはまるから毒親であり、私自身を責める必要はないんだ」と自信を持つことができます。

 もし、「自分の親、自分の家はちょっと異常なのではないか」と少しでも感じたら、ぜひご一読を。
 また、「私はなぜ、いつでもどこでも人間関係に激しくつまずいてしまうのだろう」と悩んでいる人も、読む価値があります。

 私はひとまず「自分は毒親か」「毒親になりかけていないか」を本書でチェック。
 
 本書のアドバイスを頼りに、子どもの進路希望にじっくり耳を傾けようと思います。

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アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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