野矢茂樹「大人のための国語ゼミ」は最強の文章力強化本!

評価:★★★★★

文章を書くとき、自分では内容が分かっている。しかし、読む人はそうではない。ここに、文章を書くときの落とし穴がある。
(本文引用)
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 「スイスイと頭に入る文章を書きたい」
 「相手が納得するような文章を書きたい」
 「自分の主張を、文章できちんと伝えたい」

 要するに、「わかりやすくて、人を動かす文章を書きたい」。
 そんな願いを少しでも持っているのなら、絶対に買った方がよい一冊。

 いや、問題形式で書き込みもできるので、できれば二冊買うのがおすすめ!

 本書に収められている、解答用のマス目を全て埋めてみてください。

 埋め終えた頃には間違いなく、とびきりわかりやすくて、思いっきり人を動かす文章が書ける自分に変身していますよ。



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 本書「大人のための国語ゼミ」は、タイトル通り、大人に役立つように作られた国語本。

 国語は、内容を理解して、理解した内容をわかりやすく相手に伝えることがねらいです。

 本書はそのなかでも「相手に伝える」ことに主眼を置いた本。

 子どものように漫然と「楽しかったです」「悲しかったです」と書くのとはわけが違います。

 大人が文章を書く際には、相手に伝えることを念頭に置いて書かなければなりません。

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 仕事でもプライベートでも、「相手に伝わり、しかも、相手が動いてくれる文章」を書くことが、大人の世界では求められているんです。

 本書では、そのコツをたっぷりと満載。

 なかでも「なるほど!」と膝を打ったのが、第4章「きちんとつなげる」。
 「つなげる」という言葉からもわかるように、接続詞について解説されています。

 たとえばこの文章で、不適切な接続表現はどこだと思いますか?

音楽の教科書などを見ると、髪をカールさせたモーツァルトの肖像画が載っている。あの髪はかつらである。では、どうしてモーツァルトはかつらをかぶっていたのか。禿げていたからではない。フランス革命以前のヨーロッパでは、かつらが貴族の社交における正装だったのである。しかし、フランス革命によって貴族の力が失われ、かつらもすたれていった。例えば、バッハやモーツァルトはかつらをつけているが、フランス革命以後のシューベルトやショパンはかつらをつけていない。



 一見、どこがおかしいかわかりませんよね(わかる方は、文章のつながりや、文章の本質に非常に鋭い方です)。
 でも言われてみれば、なるほど納得。

 巧みに組み込まれた「接続詞の妙」に、目が覚める思いがしますよ。

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 ちなみにこの例文、声に出してみると、「おかしいところ」がわかるかもしれません。
 たぶん人に話す時には、こんな風には言わないんじゃないかな?
 文章を推敲する時に、声に出して読み上げるといいと聞きますが、その通りなんでしょうね。

 その他、文章の要約術についても伝授。

 文章を短くすることは、文章力を鍛えるのに良いと言われます。
 でも実際、どうやって短くすれば良いのかわからない人が多いのでは?

 私も「文章を短くする方法を知りたい」と思い、様々な文章読本などを読みましたが、本書でやっと要約術がつかめました。

 文字数制限に悩んでいる方は必読です。

 自分の思い・主張を、わかりやすく伝えたい。
 文章で、相手の心をグラッと動かしたい。
 文字数制限のある仕事で、これ以上苦しみたくない。
 
 「大人のための国語ゼミ」は、そんな方に心からおすすめする一冊。

 文章を書くのがグンと楽しく、ラクになりますよ。

詳細情報・ご購入はこちら↓

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プロフィール

アコチム

Author:アコチム
仕事・家事・育児の合間に文字を楽しむ、兼業主婦の備忘録です。
本の評価は以下のとおり(2015年10月~)
★★★★★=読むと一生幸せでいられます。
★★★★☆=読むと1年間幸せでいられます。
★★★☆☆=読むと1週間幸せでいられます。
★★☆☆☆=これ以下の本は載せません。

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