こんな本を待っていた!中野信子「ヒトは『いじめ』をやめられない」は「いじめ」対策究極の実用本!

評価:★★★★★

いじめは脳に組み込まれた機能と言いました。
脳の機能は、それを完全に止めることはできませんし、倫理的に許されません。
しかし、脳をだますことや、その機能をコントロールすることは可能です。

(本文引用)
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 「こんな本を待っていた!」

 読みながら、何度そうつぶやいたことか。

 本書を語る前に、ちょっとダイエットの話をしますね。
 たとえば真剣にダイエットをしようと思えば、こんな行動にでませんか?

 ●お腹が空いている時にはコンビニやスーパーに行かない。
 ●毎日、体重を計る。
 ●低カロリーで満腹感のあるもの(コンニャク等)をゆっくり食べる。


等々。



 これはすべて、ダイエットのために脳を騙す・・・と言うか脳をコントロールしていることなんですよね。

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 ダイエットをする際に、「やせるために早急に対策をとること」などと指針を掲げても、なかなかやせられません。
 それよりも、「脳は快楽(=いかにも太りそうな、油脂と砂糖たっぷりの美味しい食べ物)を求める」という性質を理解し、甘くても低カロリーのものを食べるとか、食べたものを記録するとか、毎日体重を計るなどして脳をコントロールすれば、やせることができます。

 そう、これは、実は「いじめ」も同じこと。

 ヒトの脳は、異分子をかぎつけると排除するようにできています。
 
 それがすなわち「いじめ」です。

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 ならば、そんな脳の構造を知り、脳をコントロールすれば「いじめ」は減るわけです。
 「いじめをしようとする気を喪失させる」「いじめたら自分が損をするとわからせる」

 そのように対策をとれば、脳はまんまとだまされ、いじめは消失していくのです。

 本書では、その「脳内コントロール法」を具体的に伝授。
 しかもどれも、何ら難しい方法ではありません。

 もう本当に、あと10年でも20年でも早く、こんな本ができていたら、貴い命をどれだけ救うことができたでしょう・・・。

 中野信子さん、こんなに素晴らしい本を上梓してくださいまして、ありがとうございます!
_______________________________

 著者・中野信子氏は脳科学者。
 脳のオーソリティーとして、とことん「脳が本来もつ機能」の観点から「いじめ」を分析していきます。

 中野氏によると、ヒトは社会性が非常に強いため、それを乱す分子を疎ましく思う性質があるとのこと。

 ちょっと非協力的だったり、ちょっと他の人より得をしているように見えたり、ちょっと勉強ができたり、ちょっと美人だったり等々、良いことも悪いことも含めて、少しでも周囲からはみ出していると、「グループを乱すもの」としていじめの標的になります。

 それは「いじめ」をした張本人も、同じこと。
 「いじめをした人」というはみ出し者、言ってみれば悪目立ちをしてしまったがために、いじめられる側にまわることもあるのです。

 そしてヒトは、集団になると理性が飛び、「いじめ」に対し恐ろしいほど快感を見出してくるとのこと。
  
 集団いじめが起きても、「我関せず」でいられる人はサイコパスであるとまで、著者は語ります。

 それほど「いじめ」という行為は、人間の脳にとってフツーのこと。

 お腹が空いたら食べたくなる、スマホをしていないとイライラする、ストレスがたまってお酒やタバコに手を伸ばす・・・。

 「いじめ」とは、それらの行動と変わらないぐらい、脳にプログラミングされていることなんです。

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 では「いじめ」は撲滅できないのか?

 そう思うかもしれませんが、中野氏が提言する「いじめ」撲滅法は、非常に簡単なもの。
 これは、病名がわかった途端に特効薬が処方され、症状が改善するのに似ています。

 身体の不調の原因がわからない時は治療方法がわからず苦労したけど、「これは●●病です」と診断がついた途端に、それに合った治療が施され、スルスルと快復に向かうことってありますよね。

 本書で提示される「いじめ」撲滅法、「いじめ」消失法は、まさに病の根源を明確にすることで、的確な治療を施したものと言えるのです。

 「いじめ」で辛い思いをしているのに、無理矢理学校に行っていませんか?
 「 『いじめ』で転校するなんて、逃げたみたいで恥ずかしい」なんて、思っていませんか?


 そして大人たちは、こう思っていませんか?

 「みんな一緒に仲良くしなきゃ!」
 「学校内を監視するなんて、みっともない」
 「いじめなんて人聞きが悪い。ここは『いじり』ということで済ませられないものか」

 このような思考は、全て「脳」の構造から考えて逆効果。
 いじめが辛いのなら学校を休めばいいですし、転校してもいいのです。
 みんな一緒に仲良くしなくてもいいんです。
 学校内に監視カメラをつけるのは、コスパ最高の「いじめ」対抗策です。みっともなくなんてありません。

 ぜひ本書で、医学的見地から「いじめ」を消失させる方法を学んでみてください。

 迷うことなく、「いじめ」から身を助ける行動をとることができますよ。

 (そういえば今思い出したんですけど、小学生の子どもの話を聞いていると、ものすごく頻繁に席替えをしてるようなんですよね。
 もしかすると、あれは「いじめ」対策なのかも。
 先生方、脳の構造から考えて色々努力してくださってるんですね。ありがとうございます!)


 ちなみに本書は、大人にも非常に有効。

 ママ友トラブルや職場でのハラスメントに巻き込まれない方法が、具体的に書かれています。
 人の脳を知れば、人間の「いじめスイッチ」を入れさせない行動をたくみにとることができるんです。
 これは参考になりますよ~。

 かつてなかった、途轍もなく実用的な「いじめ」対策本「ヒトは『いじめ』をやめられない」。
 
 今現在、いじめに悩んでいる人、人間関係のトラブルをできるだけ避けたいと思っている人。
 そして、学校や職場から「いじめ」をなくしたいと思っている人。

 あなたの生活に1滴でも「いじめ」の心配があるならば、読んで絶対損なし。

 「こんな本がほしかった!」

 と大きく膝を打ちますよ。

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アコチム

Author:アコチム
仕事・家事・育児の合間に文字を楽しむ、兼業主婦の備忘録です。
本の評価は以下のとおり(2015年10月~)
★★★★★=読むと一生幸せでいられます。
★★★★☆=読むと1年間幸せでいられます。
★★★☆☆=読むと1週間幸せでいられます。
★★☆☆☆=これ以下の本は載せません。

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