運転免許の教習所に通っている方は絶対読むべき!ロック好きも必読!「本日も教官なり」(小野寺史宜)感想

評価:★★★★★

「社会に出たら、追いつめられることは何度もあるよ。予想外のことも起きる。そうなっても対応できるように動かなきゃいけない。運転と同じだよ。だろう運転じゃダメなんだ。かもしれない運転をしないと」
(本文引用)
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 日経新聞「目利きが選ぶ今週の3冊」で絶賛されていたので購入。
 いやもう、これ、最高!です。

 読みながら、「心に涼風が吹き抜けるって、まさにこんな感覚だな~」と再認識。

 私の人生のなかで、「元気が出る小説 ベスト3」には軽く入る一冊ですね。

 今現在、「自分に勇気を与えてほしい」「背中を押してほしい」「人生に喝を入れてほしい」とお考えの方は、読めば全て叶いますよ。



 そして何より、この小説を読むべき人は「運転免許の教習所に通っている人」。

 車を運転するうえで大切なものが、この小説にはぜーんぶ詰まっています。
 本書を読んだ後に教習所に行ってみてください。

 「あれ?君、運転うまくなったね」
 「今日の運転、すごく良かったよ」

 と教官に言われること間違いなし。

 運転初心者の方も、本書で「交通事故に遭わないメソッド」を楽しみ学ぶことができます。

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 人生にも運転免許にも効く「本日も教官なり」。

 久しぶりに「読んで損なし!」と皆にオススメできる小説と出会えました。
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■「本日も教官なり」あらすじ



 主人公の益子豊士は、運転免許教習所の教官。

 別れた妻・美鈴との間に、17歳の娘・美月がいます。

 ある日、豊士は美鈴から連絡を受けます。

 その内容は「美月が妊娠した」というもの。

 豊士は実の父親として、何とか美月を支えたいと必死になりますが、どこか空回り。

 老若男女が集まる教習生と触れ合いながら、豊士は家族を救う術を模索しますが・・・?
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■「本日も教官なり」感想



 人生で、信頼できる恩師や友だちって一人はいますよね。
 積極的に何かしてくれるというわけではないんだけど、嫌なこと、辛かったこと、嬉しかったことは真っ先にこの人に話したい・・・そんな人が一人はいるのではないでしょうか。

 「本日も教官なり」は、そんな恩師・親友のような一冊。

 特に豊士が教習生に話す言葉は、何気ないようで温かさに満ちており、読んでいるだけで心の錆が取れるような気がします。

 初孫を送迎するために必死で通う高齢女性、サッカーや卒論で忙しく教習所に通えなかったにも関わらず、無理やり免許を取ろうとする大学生、人気教官ともしかすると・・・?のうら若き女性。

 教習生は、教官が厳しいとつい「この人は私の敵!?」などと逆恨みをしがち。

 筋違いもいいとこなのですが、それを豊士は常にうまくかわし、教習生を心から励まします。

「おれらは敵じゃない。味方ですよ」

 と。

 たとえば、なかなか運転がうまくならない高齢女性に、豊士は人生全般を考え、ある提案をします。
 それは「教習所の教官がそんなこと言っていいの!?」と目をむくような内容で、現実にはあり得ないかもしれません。

 でもこれはフィクション。「ありえない」アドバイスをしたっていいのです。
 車や運転の素晴らしさを知り、それを伝える役目のある教官は、本当は豊士のように思っているかもしれません。

 今、自分は何のために免許を取っているのか。
 免許を取ったら、、どんな生活を送りたいのか。
 人生でいちばん大切なことは、何なのか。

 現在、教習所に通っている方は、ぜひ豊士の言葉に耳を傾けてみてください。

 免許をとった後、豊士の言葉を思い返せば、心底楽しい車ライフを送ることができますよ。

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 また、サッカーと卒論で忙しく、最後の最後で無茶を言う学生との会話も必読!

 教習所なら、いざとなったら教官が補助ブレーキを踏んでくれます。
 でも免許をとったら、教官も補助ブレーキもなし。
 全て自分で責任を引き受けなければなりません。

 さて、学生にその覚悟はできているのか。

 運転免許とは、そのまま安全に社会生活を送る免許といえるのかもしれません。
 (「運転免許のない人は安全に社会生活を送る資格がない」という意味ではありませんよ、念のため)

 自分の人生も他人の人生も大切にできない人は、免許を取る資格はない。
 自分も他人も危険にさらすような人間には、ハンコを押すことなどできない。

 豊士の姿勢からは、そんな真の優しさがうかがえます。

 だから豊士は信用できるし、この小説も信用できる。

 本書が「何かあったらこの人に相談したい、伝えたいと思える親友みたいな存在」と言ったのは、そういうわけなんです。

 随所にさしはさまれるロックの名曲も、スパイスとして効果的。

 運転免許教習所に通っている方と、ロック好きの方。

 そして、人生に迷いを感じている人や何となく元気の出ない人に、本書は超×100オススメです!

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プロフィール

アコチム

Author:アコチム
仕事・家事・育児の合間に文字を楽しむ、兼業主婦の備忘録です。
本の評価は以下のとおり(2015年10月~)
★★★★★=読むと一生幸せでいられます。
★★★★☆=読むと1年間幸せでいられます。
★★★☆☆=読むと1週間幸せでいられます。
★★☆☆☆=これ以下の本は載せません。

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