祝!広島カープ優勝・・・というわけで「ハブテトル ハブテトラン」中島京子

評価:★★★★★

初めから「まずい」って、思わなきゃいいんだ。「もしかしたら、おいしいかもしれないよ」くらいに思ってればさ。
(本文引用)
______________________________

 広島カープ、リーグ優勝おめでとうございます。
 連覇は実に37年ぶり。
 いよいよ本格的に神ってきましたね~。

 私は両親ともに山口県出身なので、一族郎党カープファン。
 叔父はメアドにcarpと入れているし、兄は古葉監督時代に買った広島カープのスポーツバッグを後生大事に持っています。
 
 あ、広島カープのファンの方は、ぜひ重松清さんの「赤ヘル1975」も読んでみてください。
 ファンなら悶絶すること間違いなしの一冊ですよ。

 というわけで、今回読んだのは中島京子さんの「ハブテトル ハブテトラン」
 実は私、結婚するまで「ハブテトル」を標準語だと思っていました(「スイバリ」も)。

 母は、私がむくれたりすねたりするたびに、「何かねもう、はぶてて!」と必ず言います。
 だからてっきり、「はぶてる」という言葉は全国共通だと思っていたんですよね。

 ところがある日、アンガールズさん(広島出身)がテレビで「はぶてる」と「すいばり」を方言として紹介しているのを発見。

 それを見た瞬間、「えっ!?あれって方言だったの?」と驚きました。





 「はぶてる」はいいとして、「すいばり」は結構いい表現だと思うんですけどね(※「すいばり」とは、手の平に刺さった木のトゲを言います。まさに「吸い込まれた針」という感じなので、とても的確な表現だと思うのですが、いかがでしょうか?)

 そんな私にとって、この「ハブテトル ハブテトラン」は、たまらなくノスタルジーを感じるというか、とにかく両親や祖父母親戚の顔がちらついては「ウフフ」と笑みがこぼれてしまう一冊でした。

 山口・広島出身の方は、ぜひ「赤ヘル1975」と同時に読んでみてください。
 思わず頬がトロ~ンと緩みますよ!
_____________________________

■「ハブテトル ハブテトラン」あらすじ



 主人公の大輔は小学5年生。
 学級委員を務めていますが、クラスは完全に学級崩壊。

 方々から「学級委員なんだから何とかしろ」と言われ、そのプレッシャーから不登校になります。

 心配した両親は、大輔を一時的に転校させることに。

 広島県にある母親の実家に大輔を預け、学校に通わせることにします。

 大輔は新しい出会いに恵まれ、楽しく過ごしますが、あるタオルを見て、やり残したことを思い出します。

 悩んだ末に、大輔は「やり残したこと」を「やる」旅に。

859f71330f5a71838cd1e5ab101b97af_s.jpg

 
 さて、大輔の積年の思いは実るのでしょうか?
_____________________________

■「ハブテトル ハブテトラン」感想



 この小説を読むと、「やる前から諦めてはいけない」という気持ちになれます。

 やる前から「ダメに決まってる」と思いこんでしまうと、人生の半分以上は損をする。
 逆に「ダメでも何でもいいから動いてみる」と心に決めると、人生は何倍も何十倍も楽しくなる。

 心からそう思え、ブルブルッと気持ちが奮い立ちます。

 大輔は最初、何に対しても消極的。
 いえ、消極的と言うよりも、ひたすら物事を斜めに見ては「やらない理由」を探すような子どもでした。

 その態度を見た大人や友人たちは、大輔に対して「ハブテトル」と苦言。
 次第に大輔は心を開き、大きな行動に出ます。

 「なに、ハブテトル」と言われていた少年が、ハブテルのをやめ、硬い殻から飛び出していく。

 そのプロセスを見ていると、矢も楯もたまらず、自分も行動を起こしたくなります。

 そして過去の自分が猛烈に恥ずかしくなります。

 今まで、ハブテルことで物事から逃げてきたんじゃないかって。

 自分の怠惰や過ちについて弁解する言葉すら見つからず、ただハブテテ、無為に時を過ごしていたんじゃないかって

 ハブテることで周囲に甘え、許してもらおうと思っていたんじゃないかって。

 でも大輔の姿を見ていたら、ハブテている場合じゃない。

 ハブテそうになったら、深呼吸をして、とにかく前に進んでみよう。

 無理やりにでも笑顔を作って、ハブテていた自分を変えよう。

 そう思えるようになりました。

45b82d885dbeb3b14e013d56b0f784ce_s.jpg


 児童文学なのでサラッと読めますが、かなり人生に「効く」一冊。

 なーんかやる気が出ない、面白くない。モヤモヤ、頭にくる。

 ふて寝のひとつもしたくなったら、ぜひこの本を読んでから寝てみてください。

 目が覚めたら、面白い人生を歩める自分に変身してますよ。

詳細情報・ご購入はこちら↓

関連記事
プロフィール

アコチム

Author:アコチム
仕事・家事・育児の合間に文字を楽しむ、兼業主婦の備忘録です。
本の評価は以下のとおり(2015年10月~)
★★★★★=読むと一生幸せでいられます。
★★★★☆=読むと1年間幸せでいられます。
★★★☆☆=読むと1週間幸せでいられます。
★★☆☆☆=これ以下の本は載せません。

最新記事
シンプルアーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
RSSリンクの表示
QRコード
QR

書評・レビュー ブログランキングへ
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村
カテゴリ
広告
記事更新情報
リンク
広告