マウンティングに疲れた方にオススメ。「うらおもて人生録」色川武大

評価:★★★★★

 負けるときは、きれいに負けよう。
 「――あ、負けちゃった」
 明るく、そういおう。

(本文引用)
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 またひとつ「人生のバイブル」ができました。
 
 私にとっては「君たちはどう生きるか」に続く名著!
 生きるって何て素敵なんだろう、人間って、世の中って、何て美しいんだろうと思える一冊です。

 この本は、特に「何らかの劣等感」を持っている方におすすめ
 あるいは、よくわからないけど知人にマウンティングされていると感じる人、逆に気がつくとマウンティングしてしまう(と自覚している)人にも超オススメ!

 「うらおもて人生録」を読むと、誰かと比べて勝った負けたと騒いだり、自分を卑下したりする気持ちが嘘のように消えます。
 
 そして、心から人を好きになることができます。

 恋愛という意味ではなく、もっと広い・・・そう、人間全てを愛するといった意味。

 友情にしろ恋愛にしろご近所づきあいにしろ、人を好きになるって結構勇気がいりますよね。
 だって、相手が自分を好きかどうかわからないですし、つい見返りを求めてしまいます。

 それに近しいだけに、相手と比較して卑屈になることもあるでしょう。

 でも「うらおもて人生録」を読むと、そんなこと本当にどうでもよくなります。

 「私が好きって思ってるんだから、もうそれでいいじゃない!」
 「相手に負けてたっていいじゃない。相手が勝っていることを素直に喜ぼうよ」

 そう思えると、何とまあ生きるのが楽しくなることか!

 もし現在、人との比較やマウンティングに疲れていたら、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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 本書の著者・色川武大さんは、「阿佐田哲也」の名で「麻雀放浪記」などの名作を生んだ作家です。

 それだけに「ばくち」の話が多く、自ずと「勝ち負け」の話になりがちです。

 そこで色川さんが語るのは、「負けの魅力」。
 色川さんは、劣等生だった頃の経験を挙げながら、「負けていることの魅力」と「勝っている(と思い込んでいる)ことで失われるもの」について優しく語ります。

 だからといって、色川さんは「わざと負けろ」と言っているわけではありません。
 肩ひじ張らずに、自分のウィークポイントみたいなものを自然に出せる人間になる。

 それが人としての魅力を引き出し、人生を豊かにするかを主張します。

 なかでも印象的なエピソードは、色川さんの同僚の話。
 一緒に新入社員として入った彼は、コチコチに緊張しており、誰とも親しくなろうとしません。

 ところが彼には意外な弱点があったのです。

 それを披露したことで、職場がドッとわき、一気に彼は打ち解けたのだとか。

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 「弱点がポロリと出てしまう」「弱点を見られてしまう」ということは、決してマイナスではありません。
 弱点のない人間はいません。
 ひょんなことから弱点を見られてしまったことで周囲が安心し、マイナスが大きなプラスに転じることがあるのです。

 色川さんが次々と明かすエピソードは、そんな「負け」が大きな「勝ち」をもたらすものばかり。
 だからとにかく、読むうちに全ての人間が愛しくてたまらなくなります。

 色川さんは世の母親たちに「子どもがなるべく多くのものを愛せるよう援助してほしい」と語りますが、まるで私が色川さんの子どもになったみたい。
 「うらおもて人生録」を読んでいるうちに、全ての人間や生き物が途端に色づいて見えるようになってきました。

 だから本書は、マウンティングや他人との比較に疲れたら、ぜひ読んでほしい。

 自分は負けている、あるいは勝っていると感じているけれど、果たして本当にそうなのかな?
 そもそも勝ち負けなんてあるのかな?


 心からそう思えます。

 そして本書を読み返すうちに、「小さく負けてみて、大きなものを得る」という技まで身につくかもしれません。
 そこまでいくと、もう人生の達人ですね。

 サラッと読めますが、幸せに生きるための薬効成分がたっぷり!
 つい、人と自分を比べてイライラしたり、自慢・マウンティングをしたりされたりしてしまう方は、ぜひお手に取ってみてください。

 心も体も一気に軽くなりますよ。
 
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プロフィール

アコチム

Author:アコチム
仕事・家事・育児の合間に文字を楽しむ、兼業主婦の備忘録です。
本の評価は以下のとおり(2015年10月~)
★★★★★=読むと一生幸せでいられます。
★★★★☆=読むと1年間幸せでいられます。
★★★☆☆=読むと1週間幸せでいられます。
★★☆☆☆=これ以下の本は載せません。

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