柚月裕子「ウツボカズラの甘い息」の犯人はいったい誰?最後の最後までわからない展開に驚愕!

評価:★★★★★

  ――必ず行きついてやる。
(本文引用)
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 ミステリーは、最後の最後までわからないのが面白い! 真相がわかるのがギリギリであればあるほど、満足度が高いものです。

 「ウツボカズラの甘い息」は、その点で満足度を測ると文句なしの100点満点!
 いえ、100点どころかそこからはみ出て120点、150点、200点ともいえる満足度です。

 テレビの実録ものなどでいう「この後、驚きの急展開が!」というのは、こういうことを言うんでしょうねぇ。

 いやはや、驚きました。そして本格ミステリーというものを、堪能いたしました。



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「ウツボカズラの甘い息」あらすじ


 主人公の高村文絵は、子育てや夫の束縛によるストレスで心を病んでしまいます。

 そんな文絵の唯一の愉しみは懸賞。
 ある日、文絵のもとにディナーショー当選の知らせが入ります。

 文絵の精神状態を心配した夫は、文絵の外出を承諾。
 文絵は喜び勇んで、ディナーショーに出かけます。

 会場で、文絵はある女性に声をかけられます。
 彼女は文絵の中学時代の同級生・杉浦加奈子。

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 加奈子は文絵に、高級化粧品販売の協力を持ちかけます。
 もともと美人で、仕事の飲み込みも良い文絵は、化粧品販売のセミナーを成功させます。
 その甲斐あって、文絵は加奈子から高報酬を受け取り、子どもたちに可愛い服を着せ、料理にも手をかけるようになります。

 心の病からも立ち直った文絵は、張り切って仕事を続けますが、ある日、不穏な電話を受けることに。

 その頃、一人の男性が撲殺死体で発見されます。
 彼は、文絵が売っていた化粧品に関わっていた人物のようですが・・・?
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「ウツボカズラの甘い息」感想


 「ウツボカズラの甘い息」は、終盤近くまではわりと想定内の展開。
 正直に言って、「柚月作品にしてはありきたりな話だな~」と、ちょっと落胆しながら読んでいました(面白いことは面白いんですけどね)。

と・こ・ろ・が!!!

 340ページを過ぎたあたりから、もう全く想定外の事実が判明します。
 最初からこの展開が読めたと言う人は、エスパーか、本を買った時にうっかり340ページあたりを開いちゃった人ですね。

 そうでもないかぎり、これは予想できません。

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 一歩間違えれば「禁じ手」ともいえそうなリスキーな展開なのに、「禁じ手」になっていないのは、それまで周到な準備がされていたから。
 顎がはずれるほど驚きながらも、「衝撃の事実」に持っていくまでの材料が1ページめからちゃーんとそろえられているので、読者としてはグゥの音も出ません。

 そんな驚天動地事実一発目が判明したら、まぁ続いて出るわ出るわ、全く読めなかった事実が!
 ネタバレ覚悟で言うと、「捕らえられた虫は2匹ぐらいかなぁ」なんてウツボカズラを開けてみたら、とんでもない数の虫が出てきちゃったという感じですね。

 虫たちはどのように捕らえられたのか、そしてウツボカズラは誰を指すのか。
 最後の最後まで気を抜かずに読めば、その全てがわかります。

 とにかく「最後の最後まで」「ギリッギリまで」目が離せないミステリーが読みたい方に、「ウツボカズラの甘い息」は全力でお薦めする一冊です。

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アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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