現在無収入なら家中の小銭をかき集めてでもこの本を買おう!「バッタを倒しにアフリカへ」前野ウルド浩太郎

評価:★★★★★

 バッタのせいで蝕まれていく時間と財産、そして精神。貯金はもってあと1年。全てがバッタに喰われる前に、望みを次に繋げることができるだろうか。
(本文引用)
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 現在無収入の方、あるいは「私の未来は明るいはずだった」と落ち込んでいる方は、この本を読んでみることをオススメします。

 どんなに優秀な人でも、ことの次第によっては明日のパンをもわからない生活になること。

 そして、明日のパンをもわからない生活であったとしても、焦らず(これは無理か?)、腐らず投げ出さずにいれば、神様はにっこりと微笑んでくれることもある。

 そう信じることができるからです。

 子どもの頃から昆虫を愛し、バッタに喰われることを夢見ていた少年が、いつしか「バッタを倒しにアフリカへ」行くことに。



 しかし人生はそれほど甘くなかった。

 バッタが発生しないために研究もできず論文も書けず、貯金がどんどん減っていく・・・。

 そんなバッタ博士が行きついた先を読めば、たいていの人が「明日があるさ、明日がある」と笑顔で歌うことができるでしょう。
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  「バッタを倒しにアフリカへ」の著者・前野ウルド浩太郎さんは、昆虫学者。通称バッタ博士です。

 前野さんの子どもの頃からの夢は、ずばり 

「バッタに食べられたい」


 何でも小学生の頃に読んだ科学雑誌で、女性観光客が、大発生したバッタの大群に巻き込まれて緑色の服を食べられたという記事を読んだ時、恐怖と羨ましさを感じたとのこと。

 失礼を承知で言うと、はっきり言って「結構ヤバい人」です。
 (でもそういう人が功成り名を遂げるんですよね。熱中できるものがある人は強いですね。)

 そんな前野さんの使命は、アフリカで起こるバッタの大発生を食い止め、食糧問題を解決すること。

 前野さんは夢と希望に胸をふくらませて、アフリカはモーリタニアに上陸しますが、何と大干ばつでバッタがいないという状態に。

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 バッタがいないのでは仕事がなく、当然収入もない・・・。

 さて、遠いアフリカの地でバッタ博士は、どんな死闘を繰り広げるのか。
 そして人生の一発逆転ホームランを放つことができるのでしょうか。
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 この本ほど、昔懐かし「おもしろまじめ」という言葉が似あう本は、そうそうありません。
 ライトなノリの軽妙洒脱な文章に似合わず、内容はすっごくマジメ。

 アフリカ文化や生活事情、自然、あらゆることについて、美しい写真と共に詳しく綴られています。

 そのまま社会科と理科の資料集にできそうなほど、学術的にも密度の濃い内容です。

 にも関わらず、どうにも笑いが込み上げるバカバカしさが散りばめられているのが、この本の魅力。

 なかでも前野さんのコスプレは要チェック!
 「そんなものどこに売ってるんだよ」と突っ込みたくなるような緑色のレオタード(もじもじ君風)などを着こなし、バッタに身も心も全てをささげていく様はもはやブッダ。

 バッタ博士の研究にかける気合いは、ギャグを通り越して神々しさすら感じさせます。

 前野さんは仕事も収入も不安定ななかで一途に研究を続け、次第に人生が開けていくわけですが、そんな真摯さと明るさが周囲に波及していったのでしょうね。

 今現在、自分が「人生の底」にいるように感じている、希望が見えない・・・そうお思いの方は、家中の小銭をかき集めてでも前野さんの生き方を読んでみてください。
 お金だけではない(お金は大事だけど)、真に楽しい生き方、強い生き方のようなものを知ることができます。

 最後に、前野さんのこんな言葉を書き留めておきますね。

夢を追うのは代償が伴うので心臓に悪いけど、叶ったときの喜びは病みつきになってしまう。叶う、叶わないは置いといて、夢を持つと、喜びや楽しみが増えて、気分よく努力ができる。ビールを飲みたい、あの子とデートしたい、新発見をしたい。夢の数だけ喜びは増えるから、大小構わず夢さがしの毎日だ。



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アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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