今まで通り楽しく生きたい人は読んじゃダメ!でも読んで良かった「勉強の哲学 ~来たるべきバカのために~」千葉雅也

評価:★★★★★

  勉強によって自由になるとは、キモい人になることである。
(本文引用)
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 今現在、周囲の空気を読んで楽しく過ごせていて、その状態を壊したくない人。
 そういう人は、この本を読まない方がいいでしょう。いや、「読まない方がいい」どころではありません。「読んじゃダメ!」です。

 でも、一瞬でも周囲から浮く覚悟がある方、そしてそこから突き抜けてさらに楽しい人生を送りたい方は、ぜひこの本を読んでみてください

 実は私は、家の近所に苦手な人がいます。
 ゴミ出しの時などは、なるべく顔を合わせることのないよう時間を考え、万が一会ってしまった時のためにサングラスとマスクをするほどです。



 でもこの「勉強の哲学」を読んだら、ものすごーく楽になりました。

 私は「近所づきあい=うまくやらなければいけない」という思い込みにとらわれていたんですね。

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 もちろん、うまくやれているに越したことはありません。
 でもそこからさらに考えを深めて「近所づきあいとは何か?」と自問していくと、そんなことにこだわる必要がないとわかってきたんですよね。

 だからといって、無視や反目をするというわけではありません。
 ただ「ノリで楽しく近所づきあいをすべき」「そういうことができる人は人間ができている」という概念・常識に自ら異を唱え、「近所に住んでいるって何?」「人間関係とは何か」と突き詰めていった結果、気まずさのようなものは消えていきました。

 「周りとうまくやらなければならない」「気まずくなったら、気まずい態度をとらなければならない」という世間の常識のようなものを心の中で批判し、あえて逆のことをしてみる。あるいは何事のなかったかのような態度をとってみる。

 相手からすると、私はかなり「キモい人間」に見えるかもしれません。
 でもそうして「キモく」なったことで、本書でいう「来たるべきバカ」になったことで、私は日々の暮らしがものすごく楽になりました。
 (ついでに人間関係もうまくいくようになった気が・・・?)

 さて「勉強の哲学」と題されている本が、どうしてこのような効果をもたらすのか。
 簡単にご説明しますね。
 (難解な言葉も多々使われているので、きちんと理解できているかどうかわかりませんが・・・著者の千葉さん自身「本を全て理解する必要はない」と書かれているので、私なりに解説させていただきます。)

 まず本書では、勉強を「自分を失って変身すること」と定義づけます。
 勉強を深めていくと、それまでの、周囲に同調したノリができなくなります。 

 「深く」勉強することは、流れのなかで立ち止まることであり、それは言ってみれば、「ノリが悪くなる」ことなのです。


 よって著者は、さらにこう続けます。

いまの自分のノリを邪魔されたくない、という人は、この本のことは忘れてください。


 自分の置かれた環境に依存し、同調圧力に素直に従い、ノリよく楽しく過ごす。

 それを何が何でも壊したくないという人は、本書は読まないほうがよい、勉強を深めない方が良い、と著者は説きます。

 でも、自分を破壊する勇気のある人は、さらなる楽園が訪れることも著者は保障します。

勉強を進めるうちに、友が必要になってくるでしょう。友は、教師よりも必要は存在です。
ノリの悪い友と、キモい友と、語りたくなる。
それこそがまさにノリであるノリ、自己目的的なノリを楽しんでいる、来たるべきバカ同士の、互いの奥底の無意味を響かせ合うような、勉強の語り合いへ。


 自分を環境に依存させ、空気を読めるノリの良い自分でいることは、確かに楽です。

 でも極端にいうと、それは「自分」というたった一人の存在を環境に合わせて行動しているだけの「ただのバカ」なのです。

 人はたいてい、その「ただのバカ」でいることを選んでしまいます。
 それは時に楽しいですが、時に猛烈に苦しくなりますよね。
 ママ友トラブルや悩みなどは、この環境依存によるところが大きいのではないでしょうか。

 でもそこから勉強を深め、自己破壊をして、ノリの悪い自分に羽化していく。
 それは非常に覚悟がいることかもしれません。
 でもそんなノリの悪い人間、「来たるべきバカ」になったほうが、総合的に考えて楽であり、圧倒的に自由であることは明白ですよね。

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 周囲に合わせて「~であらねばならない」から解き放たれるのですから。
 これほど手っ取り早い、「楽に生きる方法」はありません(キッパリ)。

 もしも今、自分のモヤモヤや悩み、苦しみが「周囲の圧力」によるものと分析できたら、ぜひ本書を手に取ってみてください。

 また読書術や勉強法なども詳しく書かれているので、キャリアアップや資格試験の勉強をしている方にもお薦めです。

 人間関係、仕事、勉強等さまざまなことで、何か突破口がほしい。
 そうお思いならば読んで決して損はない、いや「読んでよかった~!」と心から思える一冊ですよ。

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プロフィール

アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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