向井理と斎藤工主演で最速ドラマ化!池井戸潤「アキラとあきら」レビュー。これはビジネス版「帝一の國」!?

評価:★★★★★

 「金は人のために貸せ。金のために金を貸したとき、バンカーはタダの金貸しになる」
(本文引用)
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 お待たせしました!池井戸潤さんの新刊です。

 この「アキラとあきら」は2017年7月9日からWOWOWでドラマスタート。
 
 向井理さんと斎藤工さん主演ということで、眼福なドラマになりそうですね~。
 すっかり池井戸ファミリー俳優となった、石丸幹二さんも出演されるそうです。

 あらすじは、零細工場の息子・山崎瑛(あきら)と、大会社の息子・階堂彬(あきら)の物語。
 生まれも育ちも異なる二人が、時には同じバンカーとして、そして時にはバンカーと経営者として対峙します。



 お互い頭脳明晰な二人が、多くの従業員や家族を守ろうとするとき、いったいどんな歯車が回っていくのか。

 池井戸潤さんの小説はいつもハッピーエンドですが、今度という今度は本当にダメかも・・・と心臓をギュッとつかまれる思いで一気読みしました。
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 瑛は少年時代、父親の工場が倒産し、夜逃げを余儀なくされます。
 引っ越し先でも、父親はビジネス上のトラブルに見舞われ、瑛の家の経済状態はどんどん傾いていくことに・・・。
 瑛は懸命に生きつつも自分の将来を悲観します。

 一方の彬は、海運業を手広く展開する大企業の息子。
 小さい頃からお抱え運転手がいるような生活をしますが、誠実で自分に厳しい性格ゆえ、会社は継がず自力で銀行員になります。

 そんな瑛と彬は大学卒業後、同じ銀行に入行。
 頭脳と人間力に優れた二人は、入行後の研修でお互いを良きライバルとして認識します。

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 しかしその後、彬の父親が突然他界したことで運命は大きく変わることに。

 彬の実家の会社は危機に瀕し、瑛は銀行員として、彬の会社の再建に努めます。

 もはや絶体絶命の彬の会社。
 彬の会社を救うために出した、瑛の驚きのアイデアとは?
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 瑛と彬の頭脳戦は、二人が銀行に入ったばかりの頃から始まります。
 研修も実践も、お互い一歩も引かない好勝負。

 貧乏育ちと大金持ちなんて、たいてい一人は善良で一人は意地悪なんて構図になりそうですが、この「アキラとあきら」はそうでないところが良いですね。

 倒産して路頭に迷うか、崖っぷちから蘇るか。
 いったいどちらに転がるのかハラハラしながらも、「アキラ」も「あきら」も清廉な人柄なので、とても気持ちよく読むことができました。

 で、読んでいて思ったんです。

 この「アキラとあきら」って、漫画「帝一の國」みたいだな~って。
(映画「帝一の國」、初日に観に行きましたが、もんのすごく面白かったですよ! 今年の映画で一番のおすすめです!)

 「帝一の國」のストーリーにそって考えると、瑛は大鷹弾、彬は赤場帝一です。
 (ついでに言うと、彬の弟・龍馬は東郷菊馬、彬の叔父・崇は氷室ローランドといったところでしょうか。ガシャポンはごつい榊原光明ですね。)

 瑛も彬も非常に優れた頭脳をもち、瑛はとにかく好青年。
 彬は恵まれた環境で育ち、どことなく憎めない真っすぐさがあります。




 お互いライバルのように感じながらも、実力を率直に認めあい、いつしか手に手をとって協力しあう。
 この構図がもう、そのまま「帝一の國」!
 瑛が最終的に出した稟議書は、「マイムマイム事変」といえる革命的なものです。

 ・・・まあ、こんなことを言っても「帝一の國」を知らないとつまらない話なので、ここで終わりにしますが、個人的にはぜひ両方とも読んで、観て、味わっていただきたいです。

 ビジネスや金融等を学びながら、とにかく爽やかな気持ちになりたい方は、池井戸潤小説がおすすめ。

 なかでもこの「アキラとあきら」は、後味の良さでは天下一品ですね。
 ビジネス青春感動巨編といったところでしょうか。

 ドラマで向井理さんと斎藤工さんがどのように演じるのか、画面上でどれだけ汗と涙を流し、爽やかな風を吹かせてくれるのか。
今からとっても楽しみです。

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アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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