秋吉理香子「暗黒女子」。闇鍋の中身と結末は?映画も観てきます!

評価:★★★★★

 どんな闇鍋も同じだと思うけれど、「ネタバレ厳禁」が鉄則よ。
(本文引用)
______________________________

 4月1日から「嘘つきroadshow」として映画公開される「暗黒女子」。
 映画化されるということは「暗黒女子」がそれだけ面白いということですよね。
 
 「暗黒女子」が面白いとされる理由は、ずばりこれ。
 「また読み返したくなる」「読み返さずにいられなくなる」ということです。

 「暗黒女子」を読んだ方は必ず、衝撃的な結末にしばし呆然となった後、1ページめから再びページをめくるようになるでしょう。

視覚を奪われたなかで、嗅覚、味覚、聴覚、触角はどう反応するのか。五感を磨き、そして裏切り、解き放つ。それこそがこの闇鍋会の趣旨だと、わたしは理解しているの。



 そう、この小説は読者も五感を研ぎ澄ませないといけません。

 少女たちが囲む闇鍋からは、いったいどんな真実が出てくるのか。それを箸かお玉ですくいあげることができるのか。あなたも挑戦してみませんか?
___________________________

 舞台は名門女子高校。
 そこである日、白石いつみという生徒が亡くなります。

 いつみは学校一の美貌を誇る生徒で、父親は学校の経営者。
 いつみが所属する文学サークルは、いつみに声をかけられた人だけが入部できる“取り巻きサロン”となっています。

 そのサークルである日、恒例の闇鍋会が開かれます。
 サークルの副会長である小百合は、闇鍋会でメンバー1人ひとりに小説を発表させます。
 それは全て、いつみの死の真相にまつわるもの。

 さて、それらの小説と闇鍋から浮かび上がる真実とは?
____________________________

 正直に言って途中までは、「ありがちな設定だなぁ・・・」とややつまらない思いで読んでいました。

 それというのも、先日読んだ「サイレンス」が非常に良かったからなんですよね。

 「サイレンス」の結末と伏線には本当にやられたので、それと比べると「暗黒女子」はちょっと落ちます。
 
 「サイレンス」の、意味がわかった途端に背筋が一気に凍るような設定は、数あるミステリー小説のなかでも相当ハイレベル。
 「暗黒女子」は「サイレンス」よりもかなり前に書かれたものなので、見劣りしてしまうのも無理はありませんね。

 それだけ秋吉理香子という作家は確実に進化しているということになるので、今後、どんどん読んでいきたい作家さんです。



 閑話休題。

 「暗黒女子」は結末に注目です。
 ミステリーなので結末に注目するのは当たり前なのですが、結末も結末、ギリッギリの最後の1ページまで目を離さずに読んでみてください。

 非常にザックリと考えると「予想できた結末」ともいえるのですが、こんな細かいところまで予想できた読者はなかなかいないのではないでしょうか。

 ちなみに私は本書を読み、ドラマ「相棒」で石橋蓮司さんが出演した回を思い出しました。(「相棒」シリーズのなかでも、特に面白いお話です。)

 おっと危ない、ネタバレするところだった。

 これから映画も観に行ってみますね。
 原作とどこまで同じか、どこが違うのかをじっくりと検証してきます!

詳細情報・ご購入はこちら↓
関連記事
プロフィール

アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

最新記事
シンプルアーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
RSSリンクの表示
QRコード
QR

書評・レビュー ブログランキングへ
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村
カテゴリ
広告
記事更新情報
リンク
広告