メタ思考トレーニング ~発想力が飛躍的にアップする34問~   細谷功 

評価:★★★★★

 いま自分で性格が悪いと思っている人や職場で「浮いている」人はそれをチャンスに変えられますし、逆に「上司やお客様に気に入られる」タイプの人は危機感を持つ必要があるかもしれません。
(本文引用)
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 吉野家の牛丼の競合はどこか。 そう聞かれて、他の牛丼チェーンを答えた人は本書を読むべきだ。
 または、仕事を言われたとおりにきちんとこなしているのに、なぜか評価が芳しくない。そんな悩みを持っている人も、本書を読んだほうがいいだろう。

 実は、吉野家の牛丼の競合を聞かれて他の牛丼チェーンを答える人と、指示通りの仕事をこなしているのに評価が上がらない人との間には、ある大きな共通点がある。

 それは「メタ思考」ができていないこと。

 自分の視点をひとつ上げて「なぜ?」の気持ちで物事を見つめることができないと、ことの本質がわからない。本質がわからない、ないしは本質をとらえようとする意欲がないと、いつまでも相手の真の要望に応えることはできない。。



 本書は、メタ思考と、その軸のひとつであるアナロジー思考を鍛えるトレーニングブック。
 メタ思考は一つ高い視点から物事を見つめ、アナロジー思考は物事に共通点を見出すことで発想を飛躍させる思考法だ。
 その力を鍛える本書を一度でも読めば、仕事のやり方はもちろん、世の中の見え方までガラリと変わってくるだろう。
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 著者はメタ思考を持つことのメリットとして、次の3つを挙げる。

 ひとつめは「自分が成長するための『気づき』を得られること」、ふたつめは「思い込みや思考の癖から脱却すること」、そして最後は、その「気づき」と「思い込みや思考の癖からの脱却」により、「創造的な発想ができること」であるという。
 
 そこで、著者はまず思考回路の癖を確認するために、以下のような演習問題を出す。 

皆さんは(上司やお客様から)「ドローンについて調べて報告して」と言われました。次に取るべきアクションを一分間でなるべく多くあげてください。

 そうして、読者に「メタ思考ができているか否か」を気づかせ、メタ思考・アナロジー思考のトレーニングに入っていく。

 こう聞くと、何だかちょっと面倒くさそうと思ってしまうかもしれない。あるいは、この問題でつまずき、早くもメタ思考を持つことを諦めてしまう人もいるかもしれない。

 しかし、そこをちょっとこらえてみてほしい。後から次々と出される演習問題は、どれも「頭の体操」のような面白さ! そもそもタイトルに「トレーニング」とついているのだから、パズルやクイズが好きな方が本書を手に取っているとは思うが、そんな読者を存分に満足させてくれる内容になっている。

 たとえば、こんな問題。 

「信号機」と「特急の停車駅」の共通点は?

 

身の回りで、「提供者側の論理で増えていく一方だが、ユーザーにとっては迷惑以外のなにものでもない」ものを探してみましょう。

 これらの問題は、メタ思考の軸のひとつであるアナロジー思考を鍛えるもので、これにより、「不連続な」「飛躍を起こす」発想を生み出すことができるという。
 これらは言ってみれば「謎かけ」のような問題で、一家団らんで楽しめるようなものばかりだ。しかし、これらを解いていくうちに仕事に効く思考法が身につくというのだから、何ともお得感満載の一冊だ。

 最後に、私が「メタ思考、ここに極まれり」と感じた演習問題をひとつ書いておく。 

「年賀状がたくさん来る人」とはどういう人でしょうか?

 メタ思考を持てないと、永久に解くことはできない(かもしれない)この問題。何かに不満を持ちそうになったり、誰かにキレそうになったりしたときには、この「年賀状の法則」を思い出すことにしよう。
 どうやらこの「メタ思考トレーニング」、仕事だけでなく、人生や生き方そのものにもかなり効きそうだ。

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アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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