東大教授の父が教えてくれた頭がよくなる勉強法  永野裕之

自分にも解法を作り上げる力があることに気づき始めた生徒は、少なくとも「知らない」という理由で音をあげることはなくなります。
(本文引用)
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 たくさん勉強しているのに、テストで点がとれない。定期試験では点がとれるのに、実力テストや入学試験ではいまひとつ。
 そんなことで悩んでいる人は、多いのではなかろうか。
 逆に、たいして勉強していなさそうなのに、いつも成績がよく、難関試験も突破してしまう。そういう人もいる。
 この両者の違いは、何か?頭の良し悪しなのか?

 いや違う。彼らの違いは、「勉強の仕方を知っているか否か」なのだ。

 勉強の仕方を知り、頭を正しく鍛えれば、もう何も恐れることはない。いつどんな問題が出されても、立ち向かうことができるはず。
 本書では、そんな“正しく頭を鍛え、しっかりと結果を出せる勉強法”を伝授する。


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 本書の核となっているのは、「知識を知恵にする」という考え方だ。知識はすぐに忘れてしまうが、知恵はずっと忘れないからだ。
 知識でとどまっているかぎりは、労多くして功少なし。覚えることばかり多く、しかも結果は出せないという悪循環となる。
 しかし、それが知恵に変わると「考えればわかること」になる。そうなればしめたもの。知識を知恵に変える力が育てば、覚えることは少なく、しかも多くの正解を出せるという好循環を生みだせるのだ。

 たとえば本書に、こんな一例がある。
 「江戸幕府の成立は何年でしょう?」という問いかけに対し、ある生徒がこう答えたという。 

「えっと・・・・・・正確には分からないのですが、関ヶ原の戦いが1600年でしたから、その2年後か3年後だとして・・・・・・1602年か1603年じゃないですか?」

 それに対し、著者・永野氏は「この生徒は勉強の仕方がわかっています!」と称賛する。

 実は江戸幕府の成立は1603年なのだが、それを答えられる人というのはなかなかいない。「人群れ騒ぐ」といった語呂合わせもあるが、それで覚えようとしてもすぐに忘れてしまうし、そのような暗記に頼った勉強をしていると、すぐさま「知りません」「わかりません」と解答を諦めてしまうだろう。
 しかし、この生徒は有名な「関ヶ原の戦い」の年号だけを頼りに、あとは「考えること」で見事に正解を出した。
 これは本書では「ストーリー記憶法」の項で語られているエピソードだが、これだけでも十分「知識を知恵にする」ことの威力がわかる。

 本書には、このストーリー記憶法のほか「ここまで教えてくれちゃっていいの?」と言いたくなるほど多くの勉強法が載せられているが、なかでも面白いのが「『未来の自分が読みたいノート』作り」である。

 永野氏は高校時代、予備校である名物講師と出会う。その講師は受講生にノートをとることを禁じ、その代わり、一言漏らさず授業を聞くよう指示。さらに帰宅後すぐに、それをノートにまとめるよう命じたという。
 それを受け、著者は未来の自分に対して「『こんなに素晴らしい話を聞いたよ』と教えてあげるつもりで」ノートを書いたらしい。
 もうこれは、読んでいるだけで「知識が知恵になり、頭にしみこんでいく」様子が想像できる。
 昔からよく「人に教えるのが最大の勉強」とは言われるが、この作業はその究極形であろう。
 その体験を踏まえて解説される、「今日学んだことノート作り」の項は必読である。

 テストだけが人生ではないかもしれない。しかし、どんな仕事に就くにしろ、勉強が人生を拓くことに変わりはない。それを、かったるいと思う人も少なくないだろう。

 そんな人こそ、ぜひ本書を手に取ってみてほしい。

 「正しい勉強方法」を知れば、こんなに勉強って楽しいんだ。「知識を知恵に」すれば、こんなに生きるのって楽しいんだ。そう思え、人生がキラキラしてくるに違いない。

 その術を教えてくれた著者・永野裕之氏に、そして永野氏のお父上に、心から感謝申し上げる。

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アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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