阪神大震災20年・・・クロスロードゲームをやってみよう。「防災ゲームで学ぶリスクコミュニケーション」

 今日で、阪神大震災から20年になる。
 私も親戚が何人か被災し、水やレトルト食品等をひたすら送ったのだが、今思えば、もっと何かできることがあったのではないかと己の防災知識のなさが悔やまれる。

 そんな思いから、以前読んだのがこちら「防災ゲームで学ぶリスク・コミュニケーション」
 「クロスロード」という防災ゲームの解説書である。(※カードがついているわけではありません。あくまで解説書です。)
 
 この「クロスロード」とは、「分かれ道」という意味。災害に遭うと、それまで考えたこともなかった選択・判断を迫られることがある。そのような状況に直面した際の判断力を養うのが、このゲームのねらいである。

 やり方は、設問に対してYES/NOカードを出していくという単純なものだ。
 しかし設問は、簡単なものではない。

 たとえば、近くにある鉄筋の建物と、遠くにある指定避難所とでは、どちらに行くべきか。避難所に届いた食料が少なく、当面届く見通しがない場合、食料を配るべきか。家族同様にかわいがってきた愛犬も避難所に連れて行くべきか・・・。
 
 いざ「その時」になって、このような難題を突きつけられたら、誰もが戸惑うだろう。しかしクロスロードゲームをすることで、それに対する心構えが少しでもできていれば全く違うと思う。
 ちなみにこのゲーム、正解はない。
 その結論を出すためにどんな状況・場面を考えたか、どんなトラブルを想定したか、どんな公的支援が見込めるかといった考察のプロセスが重要なのである。

 私がこの本に出会ったのは、数年前、地元の自治体で行われた防災ミーティングだ。
 特に弱者に焦点をあてた会議で、私は小さい子どもを抱えた母親としてご招待いただき、参加した。
 そこで私は、災害に対する、人々の強い不安感に触れた。
 独り暮らしの高齢者はどうすべきか、保育園・幼稚園に行っている子どもの安否を知るにはどうすればよいか、歩くことのできない人をどう助けるか、アレルギー疾患や持病のある人はどのような準備をしておくべきかetc.
 
 当たり前のことだが、恐れているのは自分だけではない。皆、不安なのだと改めて慄いた。

 それを少しでも払拭するためにも、このクロスロードゲームは大変有効であろう。
 その時になったら頭が真っ白になってしまうかもしれないが、災害時における様々な事態を実感を伴って考察したことがあるとないとでは、全く対応が違ってくると思う。
 
 阪神大震災から20年目の今日、ぜひとも読みたい、学びたい一冊である。 

詳細情報・ご購入はこちら↓


続編もあります。
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アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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