日経WOMAN ウーマン・オブ・ザ・イヤー2014 文芸部門の「今年の顔」は?

 年末恒例、日経WOMAN新年号「今年活躍した女性を選ぶ!~ウーマン・オブ・ザ・イヤー~」が発表された。
 東京オリンピック招致の立役者、佐藤真海さんの大賞受賞は文句のないところであろう。

 そんな「今年の顔」を選ぶ「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」だが、文芸界からはこちらの3名が選ばれた。

 「ホテルローヤル」で、2013年上半期の直木賞を受賞した桜木紫乃氏。

 「野心のすすめ」がベストセラーとなった林真理子氏。
 
 「月下上海」で松本清張賞を受賞した山口恵以子氏。

 いずれも「彗星のごとく現れた」とか「若き新鋭」というよりも、「人生の酸いも甘いも・・・」といった言葉が似合いそうな貫禄ある方たちだが、それだけに「思い通りにいかない人生」「自分でもわからない心の変化」といった「不可思議なもの」を見事にすくいあげ、言葉を紡いでおられたように思う。

 「ホテルローヤル」は逆回転の群像劇で原点に立ち戻るというユニークな手法が、人間の情けなさ、悲しさ、可笑しさに説得力をもたせており、非常に感慨深く読んだ。

 林真理子氏の著作は、「正妻」がとにかく面白く、読むのを止められなかった。徳川慶喜を囲む正妻と妾。彼女たちそれぞれの心意気や覚悟に、心底惚れ込みながら読んだ。








 「月下上海」は、華麗なファッションの描き方に、まず引き込まれる。またこの作品からも、人の心がいかに推し測れないものかがわかる。強烈な憎しみや嫌悪を経て、本当の愛を見つけるまでの主人公の道のりは、たいへん読みごたえがあった。鈴木京香さんと向井理さんの主演あたりで、映像化を希望したい。

 さて来年は、どんな女性作家が「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれるか。一読者として、早くも楽しみで仕方がない。来年もどんどん読むぞ!

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アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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