半沢直樹最新作「アルルカンと道化師」感想。次のヒーロー登場の予感!あのイベントと関係は?
「絶体絶命の窮地で、半沢課長がどうするか、お前らはその目でしっかりと見ておけ」
(本文引用)
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それというのも、この「アルルカンと道化師」、銀行内の悪党が、もうホンットーに「ワル」。
浅野支店長、小木曾、宝田・・・悪者たちの思惑を目にするたび、「あなた・・・親がこんな姿を見たら泣くよ・・・?」と、耳元で「ふるさと」を歌いたくなった。
ま、「アルルカンと道化師」がとんでもなく面白いのは、「悪党がとことん悪党」=「影が濃いぶん、光がまぶしい」からなんだけどね。
ドラマも相変わらず絶好調の、半沢直樹シリーズ。
さて最新作「アルルカンと道化師」では、半沢直樹がどんな倍返しを見せてくれるのか。
そこには「ポスト半沢」を予感させる人物も・・・?
(本文引用)
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あーーーーー、面白かった!もう最っ高!!
われらが半沢直樹が、またも見事に悪党成敗。
今回の半沢さんは、もはや水戸黄門を通り過ぎて、桃太郎侍。
「ひとつ人世の生き血をすすり、二つ不埒な悪行三昧・・・」とばかりに、敵をバッサリ。
半沢直樹シリーズは、「オレバブ」「ロスジェネ」「銀翼」と全て読んできたが、この「アルルカンと道化師」で「半沢直樹の反撃力・破壊力」が頂点に達したのではないかと思う。
(半沢直樹シリーズのレビューはこちら↓
●「オレたちバブル入行組」
●「オレたち花のバブル組」
●「ロスジェネの逆襲」
●「銀翼のイカロス」)
われらが半沢直樹が、またも見事に悪党成敗。
今回の半沢さんは、もはや水戸黄門を通り過ぎて、桃太郎侍。
「ひとつ人世の生き血をすすり、二つ不埒な悪行三昧・・・」とばかりに、敵をバッサリ。
半沢直樹シリーズは、「オレバブ」「ロスジェネ」「銀翼」と全て読んできたが、この「アルルカンと道化師」で「半沢直樹の反撃力・破壊力」が頂点に達したのではないかと思う。
(半沢直樹シリーズのレビューはこちら↓
●「オレたちバブル入行組」
●「オレたち花のバブル組」
●「ロスジェネの逆襲」
●「銀翼のイカロス」)
それというのも、この「アルルカンと道化師」、銀行内の悪党が、もうホンットーに「ワル」。
浅野支店長、小木曾、宝田・・・悪者たちの思惑を目にするたび、「あなた・・・親がこんな姿を見たら泣くよ・・・?」と、耳元で「ふるさと」を歌いたくなった。
ま、「アルルカンと道化師」がとんでもなく面白いのは、「悪党がとことん悪党」=「影が濃いぶん、光がまぶしい」からなんだけどね。
ドラマも相変わらず絶好調の、半沢直樹シリーズ。
さて最新作「アルルカンと道化師」では、半沢直樹がどんな倍返しを見せてくれるのか。
そこには「ポスト半沢」を予感させる人物も・・・?
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舞台は東京中央銀行大阪西支店。
半沢直樹は、そこで融資課長を務めている。
ある日、半沢のもとに「大阪営業本部」から「重要案件」が持ち込まれる。
案件内容はM&A。
とあるITベンチャー企業が、老舗の美術系出版社を買収したいというのだ。
しかし出版社社長は、買収にあくまで反対。
歴史と権威ある出版社だけに、安易に企業を売ることだけは避けたい構え。
だが業績悪化で融資も難しく、担保もなし。
生き残るには「買収されるしかない」というのも実情だ。
半沢直樹は出版社が買収されることなく、生き残れる方法を模索。
何とか融資できるよう稟議をはかるが、上層部に突き返される。
実は東京中央銀行は今、企業買収推進中。
M&Aを成功させた支店には、ボーナスポイントが与えられることになっている。
出世と保身しか考えず、顧客のことを考えない浅野支店長らは、あくまで「企業買収を取りつけろ」の一辺倒。
しかし半沢直樹は、出版社が買収されることなく、何とか生き残らせたいと頭をひねる。
そのうち、半沢直樹はある疑問に行き当たる。
なぜITベンチャー企業は、その出版社をどうしても買収したいのか?
何億積んでも手に入れたいと思う理由は、果たして何なのか?
実はそこには、美術界全体を揺るがす重大な秘密が・・・!
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今回も文句なしに面白い、半沢直樹シリーズ。
半沢直樹を読む醍醐味は「スカッとできること」だが、今回も期待以上の「スカッと感」で、大満足。
「悪い奴ら」が劇症型ウイルスのごとく耐性が強くなっており、その分、反撃も一筋縄ではいかなくなってきているため、「倍返しの爽快感」もひとしおである。
また「アルルカンと道化師」の「スカッと度」が高い理由は、「悪」と「善」の対照性がわかりやすいから。
「悪」は「銀行の中」にしか目を向けず、「善」は「銀行の外」に目を向ける。
顧客の人生など微塵も考えず、ただ「銀行の中の自分」のことしか考えない支店長たち。
顧客の人生を第一に考え、ひたすら「銀行の外にいる、他者の幸せ」を考える半沢直樹。
「左前企業の救済」を通じ、「銀行の中を見るか外を見るか」を見事に対比させているため、「善が悪をひっくり返す逆転劇」が何とも痛快なのだ。
そしてこの「アルルカンと道化師」、何と驚くことに「次のヒーローを予感させる人物」が登場する。
半沢直樹は絶体絶命のなか、この人物に助けられるわけだが、次回作ではさらに活躍するのではないか。
次回では「半沢直樹」と「ポスト(と言っても、この人のほうが偉いのだが)半沢直樹」の二人が、事件を解決するかもしれない。
そう思うと、すでに次回作が楽しみ!
メガバンクなのに、いつも「危ない綱渡り」をしている東京中央銀行だが、「半沢直樹」と「次の半沢」がいればきっと乗り切れるであろう。
最後に。
「アルルカンと道化師」の「謎」だが・・・もしかして、今開催中の某イベントにぶつけてきてない?それとも偶然?
某イベント開催を見越して、この真相が描かれているのだとしたら・・・池井戸潤さん、ゾッとするほど天才だわ・・・。
■「アルルカンと道化師」あらすじ
舞台は東京中央銀行大阪西支店。
半沢直樹は、そこで融資課長を務めている。
ある日、半沢のもとに「大阪営業本部」から「重要案件」が持ち込まれる。
案件内容はM&A。
とあるITベンチャー企業が、老舗の美術系出版社を買収したいというのだ。
しかし出版社社長は、買収にあくまで反対。
歴史と権威ある出版社だけに、安易に企業を売ることだけは避けたい構え。
だが業績悪化で融資も難しく、担保もなし。
生き残るには「買収されるしかない」というのも実情だ。
半沢直樹は出版社が買収されることなく、生き残れる方法を模索。
何とか融資できるよう稟議をはかるが、上層部に突き返される。
実は東京中央銀行は今、企業買収推進中。
M&Aを成功させた支店には、ボーナスポイントが与えられることになっている。
出世と保身しか考えず、顧客のことを考えない浅野支店長らは、あくまで「企業買収を取りつけろ」の一辺倒。
しかし半沢直樹は、出版社が買収されることなく、何とか生き残らせたいと頭をひねる。
そのうち、半沢直樹はある疑問に行き当たる。
なぜITベンチャー企業は、その出版社をどうしても買収したいのか?
何億積んでも手に入れたいと思う理由は、果たして何なのか?
実はそこには、美術界全体を揺るがす重大な秘密が・・・!
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■「アルルカンと道化師」感想
今回も文句なしに面白い、半沢直樹シリーズ。
半沢直樹を読む醍醐味は「スカッとできること」だが、今回も期待以上の「スカッと感」で、大満足。
「悪い奴ら」が劇症型ウイルスのごとく耐性が強くなっており、その分、反撃も一筋縄ではいかなくなってきているため、「倍返しの爽快感」もひとしおである。
また「アルルカンと道化師」の「スカッと度」が高い理由は、「悪」と「善」の対照性がわかりやすいから。
「悪」は「銀行の中」にしか目を向けず、「善」は「銀行の外」に目を向ける。
顧客の人生など微塵も考えず、ただ「銀行の中の自分」のことしか考えない支店長たち。
顧客の人生を第一に考え、ひたすら「銀行の外にいる、他者の幸せ」を考える半沢直樹。
「左前企業の救済」を通じ、「銀行の中を見るか外を見るか」を見事に対比させているため、「善が悪をひっくり返す逆転劇」が何とも痛快なのだ。
そしてこの「アルルカンと道化師」、何と驚くことに「次のヒーローを予感させる人物」が登場する。
半沢直樹は絶体絶命のなか、この人物に助けられるわけだが、次回作ではさらに活躍するのではないか。
次回では「半沢直樹」と「ポスト(と言っても、この人のほうが偉いのだが)半沢直樹」の二人が、事件を解決するかもしれない。
そう思うと、すでに次回作が楽しみ!
メガバンクなのに、いつも「危ない綱渡り」をしている東京中央銀行だが、「半沢直樹」と「次の半沢」がいればきっと乗り切れるであろう。
最後に。
「アルルカンと道化師」の「謎」だが・・・もしかして、今開催中の某イベントにぶつけてきてない?それとも偶然?
某イベント開催を見越して、この真相が描かれているのだとしたら・・・池井戸潤さん、ゾッとするほど天才だわ・・・。
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