「ワークマンはなぜ2倍売れたのか」感想。こりゃ売れるはずだよ!「人がお金を出す秘密」満載の一冊。

目指すは「ワークマン、また変なことやっているな」と思われる演出だという。
(本文引用)
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 「ワークマンはなぜ2倍売れたのか」。

 「本当に、なぜでしょうね?」という疑問から、本書を手に取ったが、読んで納得。

 「こりゃ売れるはずだよ!」

 結論から言うと、ワークマンは「ワクワクさせてくれる」から売れるのだ(決して駄ジャレではない)。

 本書は、そんな「ワークマンのワクワクの謎」を徹底究明。

 ワークマンファンなら「そうそう! だからワークマンに行っちゃうんだよ!」と思わず首肯。


 なかには「そんな戦略が隠されていたとは・・・。はめられた!」と苦笑する人もいるかもしれない。

 いずれにしても、本書を読めば「ワークマンのワクワク探求」には脱帽するはず。

 人々を徹底的に喜ばせようとするワークマン魂、いやはや・・・恐れ入りました。
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■「ワークマンはなぜ2倍売れたのか」内容



 本書の正式名称は「ワークマンは商品を変えずに売り方を変えただけでなぜ2倍売れたのか」。

 2018年に「ワークマンプラス」が誕生して以来、ワークマンの快進撃がスタート。

 アパレル消費が落ち込むなか、ワークマンは右肩上がりの成長を続ける。

 しかしワークマンプラスとワークマンは、商品が変わらない。

 ワークマンプラスの商品は、全て「ワークマン」で扱っている既存アイテム。

 新規商品がないのに、なぜワークマンプラスは受け入れられたのか。
 
 そしてなぜ「もともとのワークマン」も衰えを見せないのか。

 秘密は「売り方」。

 実はワークマンもワークマンプラスも売れちゃう「驚きの販売手法」が、店舗で繰り出されていたのである。
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■「ワークマンはなぜ2倍売れたのか」感想



 まず本書を読むと、次のことがよ~くわかる。

 「人は何にお金を払うのか」

 人がお金を払う物は、「安い物」でも「性能の良い物」でも「ブランド力のある物」でもない。

 「気分が上がる物、ワクワクする物・事」にお金を払うのだ。

 まずワークマンは商品開発においても、「ワクワク感」を第一に追求。

 はじめに価格を設定し、その価格に収まるよう商品を開発・製作。

 ただし「安かろう・悪かろう」では、もちろん、無い。

 人は値段に関係なく「自分が得られる便益に比して安い」と思えば、商品を買うもの。

 ユーザーの要望を最大限に採り入れたうえで、設定した価格に抑えるべく、材料の配合や試作・検証を重ねに重ねるのだ。

 特に注目すべきは、激安厚底シューズ「アスレシューズ ハイバウンス」開発の経緯。

「この値段だからそんなに文句も言わずに買ってくれるが、もう少し疲れにくいようにできるなら、なおいいのに」といった要望があった。それならば、「履いていて疲れにくい靴」をワークマン価格でつくりたい。


 その願いを実現すべく、糸1本から「価格と機能」を釣り合わせていく様は、鬼気迫るものだ。

 さらに「499円で売る!」と決めた接触冷感シャツの項も、読みごたえあり。

 消費者の「この価格で、この品質!」というワクワク感を、何が何でも裏切らない。

 本書からビンビンに伝わってくる「ワークマン魂」には、ただただ圧倒される。

 しかし「ワークマンのワクワク作戦」は、ここからが本番。

 ワークマンもワークマンプラスも「同時に成功させる売り方」には、思わず「ええっ!?」

 ファッションモデルを土砂降りのなか歩かせ、濃霧のなか雲梯させる「過酷ファッションショー」。

 時間が来るとマネキンがボルダリングする店舗・・・。

 誰もが「ワークマンに行けばワクワクできる」「ワークマンはワクワクさせてくれる」と思うような作戦を日々繰り出し、ファンを引き付けて逃さないのだ。

 だからワークマンはアパレル不況であろうとコロナ禍であろうと、右肩上がり。

 「自分の気分を上げてくれる、ワクワクさせてくれるもの」なのだから、売れるに決まっているのだ。

 以上のように、本書を読めば「ワークマンが売れる理由」が一発でわかる。

 そしてもっと大事なこと。

 「人々は何にお金を払うのか、何に対してなら身銭を切るのか」も早わかり。

 “商売成功の秘密・カラクリ”を今すぐ知るには、現代最高ともいえる一冊である。

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アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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