「調べてみよう、書いてみよう」感想。夏休みの宿題に必ず役立つ、至高の虎の巻!

 本で調べて、人に会って、文章を書く。読んだことのない本を読み、知らないことを知り、考えたことのないことを考え、体験したことのないことを体験する。それは、あなたの世界が今より大きく、より深く、より豊かになることです。
(本文引用)
__________________________

 夏休みの宿題で、「調べて書く課題」が出ている人も多いであろう。

 「仕事について調べるために、インタビューをする」
 「特定の地域や動物について、調べて書く」
 「自分の体験について、レポートを書く」

 いわゆる「自分がノンフィクションライターになる」課題。
 
 ある程度、きちんとしたものを書こうと思うと、簡単そうで意外と難しいミッションである。

 そこでおすすめなのが「調べてみよう、書いてみよう」

 日本屈指のノンフィクションライター・最相葉月氏が、小中高生向きに「調べて書く課題の進め方」を詳しく伝授する。



 お世辞抜きに言おう。

 本書のアドバイス通~りに取り組めば、誰もが目をむくレポートが書ける。

 先生が「これはすごい!」と褒めちぎり、一気に「学校のスターダム」にのし上がるのも夢ではない。

 とにかく「調べて書く課題」が出てるなら、本書を読んで損はない。
 いや、読むべき。
 読みなさい。
 読んでー!!
___________________________

■「調べてみよう、書いてみよう」内容



 本書は一冊まるごと、「調べて書く課題」の指南書である。

 テーマの選び方、読者を引き込む書き方、インタビューの依頼・進め方、文献の選定方法や調べ方、文章を書く際の注意etc.

 「調べて書く課題」について、一から十まで、痒い所に手が届くところまで、手法を伝授。

 著者自身の作品や、小中学生のノンフィクション優秀作など、実例を交えて「ノンフィクションを書くコツ」を解説する。
_____________________________________

■「調べてみよう、書いてみよう」感想



 本書の魅力は、数え上げればキリがないが、挙げるとすれば次の3つ。

 「説明がわかりやすく、頭にグングン浸み込む」
 「自分も書いてみたい、とヤル気が出る」
 「自分もすごいものが書けそう、と得も言われぬ自信がわいてくる」

 「わかりやすい」「やる気が出る」「自信まで出る」

 この3つが、本書の大きな魅力だ。

 その魅力の源泉となっているのは、著者自身の経験談だ。

 ノンフィクションライターになるきっかけとなった、「競輪選手との出会い」が、まず面白い。
 
 最相葉月氏が、まるで神に誘われるように「ノンフィクションライターの道」に進むプロセスは、そのまま「ノンフィクションとは何か」「世の中にとって、なぜノンフィクションは必要なのか」を物語るエピソードだ。
 
 さらにそれ以上に、「ノンフィクションを書く面白さ」を伝えてくれるのが、東大応援部の取材。
 これは「テーマを決めよう」の項で書かれたもので、「なるほど、こうしてテーマを絞り込んでいくのか」と納得至極。
 
 「東京大学応援部物語」を上梓するまでのプロセスは、「ノンフィクション導入部」における「最良のコツ」を伝えながら、同時に「ノンフィクションというものの奥深さ」「ノンフィクションを書くこと・読むことで、知見が広がる素晴らしさ」をも教えてくれる。

 最相氏の、ノンフィクションライター駆け出しの頃のエピソードは、いずれも「調べて書くコツ」と「調べて書くことの、甘美なまでの面白さ」を匂い立つように伝えてくれるのだ。


 だから本書を読むと、「ノンフィクションを書くモチベーション」がグンとアップ。
 「私もノンフィクションを書きたい、誰かに伝えたい」という気持ちがみなぎってくる。
 
 そして「自分も書ける。だって、面白かったあんなこと、こんなことがあったじゃない!」と自信がムクムクわいてくるのだ。

 だから本書は、夏休みの宿題にお悩みの方に、本気でおすすめ。
 
 本書を読めばきっと、「調べて書く」というめんどくさそうな宿題が、とたんに魅惑的に見えてくる。
 読み終えた瞬間、いや、読みながらもう、課題にとりかかりたくて仕方がなくなるかもしれない。
 
 宿題が早く終わって、しかも極上の作品ができあがるのだから文句なし。

 気がつけば「学校の課題をこなす」なんて目的を超越して、人生そのものが極彩色に見えていることだろう。

詳細情報・ご購入はこちら↓

 
関連記事
プロフィール

アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

最新記事
シンプルアーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
RSSリンクの表示
QRコード
QR

書評・レビュー ブログランキングへ
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村
カテゴリ
広告
記事更新情報
リンク
広告