「ワイルドサイドをほっつき歩け」感想。「選挙に行ったことがない人」に読んでほしい一冊。

 「しかし、あいつらみたいのをブレグジット破局っていうのかな」
(本文引用)
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 「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」が、もう魂抜かれるほど面白かったため、本書も購入。
 
 リズミカルで、ちょっと尖っていて、ポップで、音楽を聴いてるようにスイスイ読めるのに、読後、「人生ですごく大事なもの」が残っている。
 
 ちょっとスパイシーだけど、一度食べたらやめられなくて、気がつけば一袋食べきっちゃって、しっかり血肉になっているスーパーフード。

 それが、ブレイディみかこさんの本だ。

 本書は「ぼくはイエローで・・・」から一転、「英国のおっさんたち」が主役。

 かつてのモテ男、EU離脱でもめる中年カップル、絶対に病院に行きたがらない頑固オヤジ・・・。


 やや老害気味のおっさんたちが縦横無尽に跋扈する本だが、私は思った。

 「ワイルドサイドをほっつき歩け」は、「選挙に行ったことがない人」必読だ、と。
 「選挙なんて意味がない」と思ってる人は、読むべきだ、と。
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■「ワイルドサイドをほっつき歩け」内容



 本書は英国の「おっさんたち」を描いたエッセイ。

 なかでも労働者階級に属するおっさんたちだ。

 世の中の酸いも甘いも嚙み分けてきた、ワーキングクラスのおっさんたち。
 時に周囲が眉をひそめるような奇行に走る、おっさんたち。

 時に明るく、時に悲しき「おっさんたちの行動」から、英国の課題が透けて見えてくる。
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■「ワイルドサイドをほっつき歩け」感想



 本書をなぜ、「選挙に行ったことがない人」におすすめしたいのか。

 理由は、「政治・政策・外交への関心」がベラボウに高まるから。
 
 本書を読むと「政策や外交が、いかに自分の暮らしに入り込んでいるか、密着しているか」が、骨身にビンビンしみるほどわかるのだ。

 EU離脱で意見が分かれ、夫婦仲まで悪くなるおっさん。
 NHS(国民保健サービス)という特殊な医療制度に追いすがり、命さえ賭す勢いのおっさん。
 
 様々なおっさんたちのエピソードを読むにつけ、「私たちの生活・人生は、政策・外交次第」と戦慄。
 
 政治・外交等に関心をもたないままだと、たったひとつの自分の人生が、他人に弄ばれてしまう・・・。

 本書を読むと、そんな危機感に猛烈に襲われるのだ。

 だから私は、本書を「選挙に行かない人」におすすめしたい。

 たとえどんなに小さな声でも、何かしらの形で「自分の意思」を国に届ける。
 どんなに小さな力でも、「この1つひとつの行動が、自分の人生を変える」と意識する。

 選挙に無関心、選挙なんか意味がない、と思っていた人も、本書を読めば焦るはず。
 「これはマズい・・・。とりあえず行かねばなるまい」と思うであろう。

 毎回選挙に行っている私でも、本書を読んだらかなり焦った。
 
 「私、ここまで国家に人生を握られてるって、考えたことあるかな・・・?」

 近所をほっつき歩く感覚で、毎回選挙に行っていたが、そんな場合ではないかも。
 
 次回からはシャンと背筋を伸ばして、選挙に行こう。
 
 本書を閉じながら、私はそう決意した。

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アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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