「十二人の手紙」感想。こりゃ一本とられた!気持ちいいほど騙されたい人に超オススメの一冊。

結果としては先生をひっかけたかっこうになりましたけれど、どうぞお許しください。
(本文引用)
__________________________

 最近、書店に行くと平積みになっている「十二人の手紙」。

 帯に「どんでん返しの見本市だ!」などと書かれているが、いざ読んでみると・・・全く誇張無し。

 本当~に「どんでん返しの見本市」!!

 「次はどんな風に、自分はだまされちゃうんだろう?」と跳ねる心臓を必死に押さえながらページを繰った。

 読書で「もう気持ちいいほど騙されたい」と思ってる人に、全力でおすすめしたい一冊。

 一話読むごとに「やられた!」「やだもう、そういうことぉ?」「あ~、やっちゃったな」と、頭ポリポリ。
 なかには「ムフ、ムフフ、フハハハハハ!」と気がふれたように笑っちゃう人もいるかも(私だけど)。

__________________________________

■「十二人の手紙」あらすじ



 本書は「手紙」をめぐる短編集。

 お世話になった人への近況報告、ペンフレンドの募集、ご近所トラブルの告発、ある犯罪の真相・・・。

 手紙ならではの「トリック・行き違い・思い込み」が、読者をアララララ~と「罠」にはめていく。
__________________________________

■「十二人の手紙」感想



 まぁどれもこれも笑っちゃうぐらい、鮮やかなどんでん返し!
 「今度こそだまされないぞ!」と思うのに、毎回ラストでは「こりゃ一本とられた」と地団駄を踏む有様だった。

 特に好きなのは、第二話「葬送花」。

 ある女子大生が戯曲を執筆。
 その原稿が演劇部に好評だったことから、プロの劇作家に見てもらうことに。
 「本当に、この作品が良いものなのかどうか、返事がほしい」と手紙を出す。

 劇作家は作品のひどさに立腹し、酷評した手紙を投函。
 しかしその「手紙のやり取り」には、ある思惑が潜んでいて・・・?

 「葬送花」のラストは、読んだ瞬間思わず「アッハ!」。
 手を叩いて、「こりゃ傑作」と笑ってしまった。

 万が一、わざわざ「怒らせるような手紙・メール・LINE」などが来たら要注意。
 今後の人生、思わぬ罠にはめられないようにするためにも、返信は慎重にしたほうがよいかも・・・?

 本書ラストでは、さらに大がかりな仕掛けを用意。
 さんざん読者をだまし続けたうえで、さらに読者を翻弄するとは・・・。
 
 井上ひさしさん、今までも大変尊敬してきたが、本書を読み「リスペクト心」が最高潮に。
 ページ数が少なくサクサク読めるが、今まで読んできた「どんでん返し小説」が束になってかかっても、ちょっとかなわない「スゴ本」だ。

 読書で「やられた!感」が欲しい方に、「十二人の手紙」は心底おすすめ。
 「最近、どんでん返しにあってないな~」「脳がひっくり返るような体験、してないな~」と欲求不満を感じていたら、本書で一発解消しよう!

詳細情報・ご購入はこちら↓

関連記事
プロフィール

アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

最新記事
シンプルアーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
RSSリンクの表示
QRコード
QR

書評・レビュー ブログランキングへ
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村
カテゴリ
広告
記事更新情報
リンク
広告