「自分をコントロールする力」感想。読んで損なし!日本ラグビーを強くした「秘密のスキル」とは?

 欲求をうまくコントロールできた子どもは、青年期にストレスにうまく対応できることも示されています。青年期といえば、友達関係に悩んだり、いじめにあったり、受験のストレスがあったりと、決して楽な時代ではありません。大変な青年期を乗り切るために、子ども期の実行機能が役に立っているのです。
(本文引用)
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 日経新聞の「在宅ワークにおける心がけ」といった記事で、推薦されていたため読んでみた。

 読んでビックリ。
 「この本を読まなかったら、人生危なかったかも・・・」とブルッと戦慄。

 「人生」という大海に泥の船で漕ぎ出し、波に翻弄され誤った判断をつづけた末、あえなく転覆するところだった。

 本書はタイトル通り、「自分をコントロールする力」を解説する本。
 
 目標を達成するために、目の前の誘惑に惑わされず、欲求に流されることもなく、自分をコントロールする。
 そんなスキル=「実行機能」について、著者は習得メソッドも併せて解説していく。


 実行機能を鍛えておけば、嵐が来ても台風が来ても、人生の海を巧みに操舵。
 いつ荒波が来るかわからない人生を、慌てず騒がず落ち着いて、見事にわたりきれるだろう。
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■「自分をコントロールする力」内容



 本書では「自分をコントロールする力」を、「実行機能」という言葉で解説。

 目標を定めたら、誘惑・欲求に惑わされることなく自分を抑え、落ち着いた気持ちで目標達成への行動をする。

 本書では、そんな「実行機能」をつけるメリットや、実行機能の鍛え方を伝授する。

 子ども時代に実行機能をつけないと、人生はトラブル続きに。
 
 経済的破綻、人間関係トラブル、依存症への陥落等々・・・。

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 人生、無用なトラブルを避けるためには、「高い実行機能」は欠かせない。

 ではどうすれば人は、実行機能を鍛えられるのか。

 「子どもの実行機能を鍛えるには?」
 「大人になってからも鍛えられる?」
 
 子どもを育てる親として、そして一個の人間として、実行機能の鍛え方を解説する。
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■「自分をコントロールする力」感想



 「自分をコントロールする力」と聞くと、「ギチギチに決まりを守らなければならない」「窮屈」「生きにくい」というイメージを持つかもしれない。
 
 「自制心なんて個性を殺すこと」「子どもの人生を台無しにする」、果ては「自己肯定感を低くする」なんて意見も、出てくるかもしれない。

 実は私も最初は、「自分をコントロールする力」について、そんな(ややネガティブな)イメージを持っていた。

 ところが本書を読み、それは全くの間違いであると気づいた。

 「自分をコントロールする力」=「実行機能」を高めてこそ、人は前向きに明るく笑顔で人生を歩めるのだ。

 それは「学歴が高い」「収入が高い」という意味ではない。

 たとえばラグビー日本代表は、近年途端に強くなった。
 その要因は、監督が「自分をコントロールする力重視」で指導しているからだ。

 倒れた時、目の前にあるボールに触りたい。
 でもそれは反則。
 ああ、でも触りたい・・・との誘惑にかられる。

 しかしヘッドコーチであるエディ・ジョーンズ氏は、そのようなプレイを許さない。
 そしてラグビー日本代表は誘惑に負けない、非常に規律正しいチームに。

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 ルールを守れるチームになると、試合中反則でストップされることがないので、チームがぐんぐん波に乗れる。
 いわゆる「ミソがつかない」といったところ。

 反則をしないことで、良い流れを持続でき、勝利につなげているのだ。

 さらに本書では、実行機能をつけることで、人はあらゆるトラブルを回避できると分析。

 特に注目したいのが、親子・人間関係トラブルの防止。

 誘惑に負けない実行機能が高いと、「子どもを怒鳴りつける、殴る、虐待する」という衝動的な行動を抑えられる。

 さらに実行機能が高い人は、人間関係も良好と解説。

 実行機能が低く、自分をコントロールできないと、つい他責主義に走りがち。
 何かと「自分が拒絶された!」と思いこみ、「物がなくなった! 誰かに盗まれた!」などと騒ぎ立てるなどトラブルメーカーとなってしまう。

 しかし実行機能が高く、自分をコントロールする力が高いと、頭を冷やして考えられる。
 何か物がなくなっても、「待てよ? もしかして学校に忘れてきたのかも」「鞄に入れたと思いこんでたけど、勘違いかも」等々、さまざまな可能性をじっくり考えられるため、無用なトラブルを引き起こさずにすむのである。

 「自分をコントロールする力」=「自分をしばりつける力」と思ったら、大間違い。
 「自分をコントロールする力」=「誘惑に負けない・衝動的に行動を起こさない力」というのは、人生を穏やかに送るうえで非常に重要なスキルなのだ。

 自制心というものに、それほど大きな効能があるとは・・・恥ずかしながら、本書を読むまで知らなかった。
 
 休校で動画・ゲーム漬けの子どもを何とかしたくて購入したが、期待をはるかに上回る価値があり、大満足。
 
 「子どもの学力がアップしますように」との願いで読んだが、効果は学力にとどまらない。

 今後本書を読まれる方は、「子どもが幸せな人生を送れますように」という願いでページを開いてみよう。

 あなたの望みに、本書はしっかり応えてくれる。

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アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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