「サイコパス」感想。ネットでの誹謗中傷は「デメリットしかない」と納得するしかない一冊。

いうまでもなく、こうした人物の発言は、真に受けないことです。
(本文引用)
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 ネットでの誹謗中傷が問題となっている。
 どこの誰とも知らない人に勝手に憎まれ、罵詈雑言を浴びせられるのは、大変な恐怖と苦痛であろう。
 今後、犯罪として刑罰が科せられることも十分あり得る。
 
 しかし誹謗中傷をする人のなかには、こう考える人もいるのでは。

 「炎上ブロガーには何を言ってもよい」

 確かにたまに「・・・またこんな問題発言を・・・」「何でこういうこと、言っちゃうのかなぁ?」と、首をかしげたくなる人がいる。

 そのような発言に対し、顔出しで「建設的かつ至極もっともな意見」を述べる人を見ると、「その通りだなぁ。立派だなぁ・・・」とただただ尊敬する。

 だがどさくさに紛れて、「炎上ブロガーには何を言ってもよい。言っちゃえ言っちゃえ!」と過度な悪口雑言を発する人も少なくない。

 
 ところが、である。

 「サイコパス」を読むかぎり、「炎上ブロガーに対する誹謗中傷は全くの無駄」ということが判明。

 今、SNSやブログで「トンデモ発言」をしている人に対し、「何か言ってやろう」という欲求が高まっているのなら、まずは本書を読むのが得策。

 「自分にはデメリットしか残らない」とわかり、自然と気持ちが落ち着き、平和な日々を過ごせるであろう。
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■「サイコパス」内容



 本書では「サイコパス」の特性を「脳の構造」から徹底解説。

 前頭葉灰白質、扁桃体、大脳辺縁系等々、脳の構成や部位の大小で「サイコパスの秘密」を探っていく。

 なぜあの人は平気で人をだますのか。
 なぜあの人が関わると、組織は破壊されるのか。
 なぜあの人は、人を支配しようとするのか。
 なぜあの事件の犯人は、何人も人を殺したのに、反省の色が見えないのか。

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 一方で、サイコパスには「社会的に大成功を収める」という特徴も。

 あらゆる面で、常識はずれのサイコパス。
 彼らの脳の構造から、常軌を逸した行動の秘密を暴き出す。
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■「サイコパス」感想


 
 もし「誰かの行動にホトホト困っている」「誰かに対して腹が立つ」と悩んでいるなら、心底おすすめ。

 本書は、「豊富な事例」と「有無を言わせぬ脳科学的分析」。
 
 事例のうち一つは、「まさに今、自分を悩ませてるのは、こういう人!」とビンゴするはず。
 そこへ「脳の構造」という客観的原因を知ることで、適切な対処法が見えてくるだろう。

 本書を読んで思ったことだが、実はサイコパスの一番怖いところは、「普通だった人をサイコパスに取り込んでしまうこと」だ。
 
 サイコパスの脳構造を把握せず、「言えばわかってくれる」と粘っていると、いつの間にか自分が「サイコパスと同化」してしまう。
 
 サイコパスの人に「いつかわかってくれる」と執着し、気がつけば自分の周囲には誰もいなくなっていた・・・。
 
 そんな「ミイラ取りがミイラになる」という状態に陥らないためにも、科学的にサイコパスを分析した本書は、読んで決して損はない。

 さてここで言いたいのが、「ネットでの誹謗中傷」。
 
 問題発言を性懲りもなく何度も繰り返す、いわゆる「炎上ブロガー」。
 炎上発言が繰り返されるたびに、誹謗中傷爆弾が投下され、ますます燃え上がるということが、しばしば発生している。
 
 ここでふと、不思議に思う人は多いのではないだろうか。

 「なぜあの人は、またこういうことを言っちゃうのだろうか」
 「なぜまた、炎上させちゃうこと、誹謗中傷されるようなことを、発信してしまうのだろうか」

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 実は本書によると、「炎上ブロガー」はサイコパスの可能性が高いとのこと。
 
 炎上ブロガーの脳構造は、こうなっていると分析している。

 叩かれることに対し、
 

刺激に満ちた生活を求めるサイコパスにとっては、うってつけの商売。


 
 さらに
 

彼らの脳は、長期的なビジョンを持つことが困難なので、発言に責任を取ることができず、またそのつもりもなく、信じるだけバカを観ます。


 と断じている。

 つまり誹謗中傷すればするほど、刺激大好きなサイコパス脳には美味なご馳走をあげていることになる。
 さらに脳構造上、後々のことまで考えられないので、いくら批判をしてもムダなのである。

 何ら罪のない人への誹謗中傷はしなくても、「炎上ブロガー」ならしてもいいだろう・・・と思う人もいるかもしれない。

 だが本書を読めば、炎上ブロガーへの誹謗中傷は「ものすごい徒労感に襲われること必至」だと嫌でもわかる。

 やはり相手が誰であろうと、叩くのはやめておくのが得策。

 「ああ、またあんなことを言ってるなぁ。自分は他山の石として気をつけよう・・・」

 胸のなかでそう呟いておく程度が、精神衛生上良さそうだ。

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アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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