「罪人の選択」あらすじ感想。読書人生最大に悩んだ傑作ミステリー!さぁ~、みんなで考えよう!

 「罪人ってのは、魔に魅入られたように間違った方を選んじまうらしい」
(本文引用)
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 外出自粛で、推理クイズや「頭の体操」などを読んでる人も、多いのではないだろうか。

 そんな人におすすめなのが、貴志祐介「罪人の選択」。
 4編から成る短編集だが、とにかく表題作「罪人の選択」を読んでほしい。

 「毒が入ってるのは、焼酎か缶詰めか?」
 
 自分が「どちらかを選ぶ気分」になれば、読書時間がグッと濃密に。
 ちなみに私、この「罪人の選択」の問いに悩みに悩み、早く答を知りたい(=読み進めたい)がために・・・朝4時に起きました

 
 外出自粛で退屈~と思ってる人は、この「罪人の選択」必読。
 「酒か、缶詰めか、どちらを選ぶか」で悩みに悩み、「コロナ鬱」になってる暇などなくなるだろう。
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■「罪人の選択」あらすじ



時は終戦直後。

 とある防空壕で、磯部武雄は佐久間茂に責められていた。

 磯部は佐久間の妻と関係を持ってしまっていた。
 
 復員した佐久間はそれを知り、磯部に激怒。
 猟銃を突き付けながら、ある選択を迫る。

 選択は「生きるか死ぬか」。

 「ここにある焼酎の一升瓶と缶詰の、どちらか一方は毒入りだ。致死量は計算できないが、おそらくは、ほんの一口でも命がないだろう」


 しかも途中で吐き出したら、即射殺

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 磯部は果たして、「毒入りじゃない方」を選べるのか?
 
 そして時を経て、東京オリンピックの年。
 黒田は、満子という女性に「同じ選択」を迫られる。

 「焼酎の一升瓶と、自家製の缶詰よ。どっちでも好きな方を選びなさい。焼酎なら、コップに一杯飲み干して。缶詰なら、一個を全部食べきるのよ」


 やはり焼酎と缶詰、どちらか一方に毒が入っているという。

 黒田は果たして「毒入りじゃない方」を選べるのか?
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■「罪人の選択」感想



 ひっさしぶりに「寝ても覚めても頭から離れない物語」に出会ってしまった。
 
 それぞれ「どっちが毒入りか」、ヒントは出されるものの、考えれば考えるほど迷宮入り。

 「登場人物にしか推理できない」のではなく、「読者も一緒に考えられる」展開になっているため、最後まで存分に悩み苦しみ楽しむことができる。

 しかもラストの「種明かし」は、あまりに意表をついたもの。
 
 「あ、毒って言っても、色々あるよね。うん、そうだよね!」と、驚きながらも納得至極。

 推理を楽しみながら、「毒に対する固定観念」がそっくり覆されてしまった。

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 どうしても「罪人の選択」の謎を自力で解きたいなら、化学や生物に詳しい友人と読むのがおすすめ。
 
 なお、その友人まで物語が頭から離れず、生活が壊れる恐れあり。

 一蓮托生もよし、「完全自力で解決」もよし。

 知識と知力を総動員し、ぜひ「じゃない方」を選んでいただきたい。
 
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アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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