岩田健太郎「新型コロナウイルスの真実」感想。「コロナ疲れに効果あり!」の会心の一冊。

 求めるべきは、安全だけです。「こうやったら感染は防げる」「こうやったら防げない」という線引きをちゃんとして、その通りに行動する。やるべきことはそれだけなんですよ。
(本文引用)
______________________________

 本書を読み、やっと「正しく恐れること」の端緒が見えた気がする。
 以前は「とにかく最大限に恐れていれば良いだろう」と、考えていた。

 「やりすぎ」というぐらい恐れておけば、とりあえず損はないだろう。
 そんな心情で、ずいぶん神経をすり減らしたものだ。

 しかし本書を読み、「無理・ムラ・無駄」をそぎ落とし、「これだけは肝要」という対策に絞ることができるようになった。
 
 いわば本書は、コロナにまつわる受験対策本。
 最小限の力で、「確実に合格する勉強法とポイント」を紹介している本である。

 コロナ対策で疲弊している人は、本書を読めばかなり心の安寧が得られるはず。
 そして、さらに気を引き締めて、ピンポイントのコロナ対策ができるようになるだろう。

_____________________________

■「新型コロナウイルスの真実」内容



 本書の著者は、感染症専門医・岩田健太郎氏。
 ダイヤモンド・プリンセス号の件を発端として、新型コロナについて日々情報を発信している。

 本書は、今回の新型コロナを主題とした「初」の著書。
 
 「新型コロナウイルスは空気感染する?」
 「母子感染はある?」
 「マスクに効果はある?」
 「手洗い・うがいは本当に効果がある?」


881c6014d7c091ce8666ba509f57dcf9_s.jpg


 専門知識や、長年培ってきた技能、そして被災地での疫病対策経験などから、新型コロナ対策を徹底解説。

 慌てず騒がず、誰でも確実にできる「コロナ対策」が今、明かされる。
______________________________

■「新型コロナウイルスの真実」感想



 新型コロナで不安・ストレスがMAXになったら、まず読んでみてほしい。
 
 コロナ対策の急所がわかり、心がずっと軽くなる。

 さらに心が軽くなれば、「自粛疲れ」が解消。

 「つい気がゆるみ、旅行をしてしまう」
 「GWに、あちこち遊びに行ってしまう」
 「三密が面倒になり、集まって飲んでしまう」

 そんな「痛恨のミス」も防げるはずだ。

 コロナ対策は長期戦。
 対策をあれこれやりすぎて、ストレスがたまり自暴自棄になっては、元も子もなくなってしまう。

 本書で「最小限のやるべきこと」を知り、ストレスフリーで継続的に行うことが、コロナ対策には肝要なのだ。

 何と言っても必読なのは、「あなたができる感染症対策のイロハ」。
 特に「環境を消毒してもきりがない」の項は、他のページ、他の書籍をすっ飛ばしてでも読んでおきたい。
 
 岩田氏は本項の冒頭で、いきなりこう切り出す。
 

要は手指さえ清潔にし続けていればいい。


 これは感染症患者を実際に診てきた著者ならではの、貴重な忠言。

de42c9e234df5b27b97083a8b07419e1_s.jpg


 感染症患者を診る際、医師は手袋はするが靴はそのままという。
 靴を履き替えると、その「靴を脱ぐ行為」でウイルスを触ってしまうので、かえって感染リスクが高まってしまうのだ。

 そして病院ではエスカレーターの手すりを消毒するが、それは1日1回という。
 一見少ないように見えるが、「何時間おき、何分おきにするのか」という議論は無意味と、著者は語る。

 それなら15分に1回消毒をしますか? でもその15分の合間に誰か触るかもしれないですね。なら5分に1回にしますか? それでも不安なら3分に1回にするの・・・・・・とか、この議論をするときりがないんです。こんなの無間地獄ですよ。


 そして最終的に、著者はこう断じる。

 答えがないのなら、むしろどこにでもウイルスがいる前提で、手指消毒をして、鼻や口に触らないようにすることでリスクをヘッジしたほうが、より堅牢なやり方なんです。

 
 この一節、目から鱗ではないだろうか。

 新型コロナ対策で、あれこれ迷うことはない。

 つまるところは「手指消毒」。

 本書を読めば、最小の行動で最大の効果を上げるストレスフリーの予防策を知ることができるのだ。

 ちなみに私は本書を読み、手指消毒をさらに徹底。

 洗える時はハンドソープでこまめに手洗い。
 携帯用アルコールジェルを持ち歩き、ATMの使用前後でも手指消毒をしている。

 それで100%防げるわけではないであろうが、本書を通じて「もうウイルスはここにいる」「だから私は自分で自分を守る」と認識を転換させたことで、ずいぶん心が楽になった。
 
 いわば「この問題集さえやっておけば合格する」というテキストと出会い、周囲に惑わされることなく、繰り返し解いてるようなもの。
 
 問題集をあれこれ手を出すよりも、ずっと展望が開ける思いだ。
 
 今、コロナ対策に疲れ果ててる人に、本書は本当におすすめ。
 「なんだ、これさえやっておけばいいんだ!」と、心がスッと軽くなる。
 
 「無理・無駄・ムラ」のないストレスフリーの対策をとれれば、年単位といわれる「コロナ禍」も、気丈に乗り越えられるだろう。

詳細情報・ご購入はこちら↓

 
関連記事
プロフィール

アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

最新記事
シンプルアーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
RSSリンクの表示
QRコード
QR

書評・レビュー ブログランキングへ
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村
カテゴリ
広告
記事更新情報
リンク
広告