「首都感染」あらすじ感想。コロナ対策課題図書!「外出自粛は効果ある?」と思ったら必読。

 「その気になれば、どこだって安全です。要は、家にじっと閉じこもっていればいい。しかしそれが一般には出来ないことです。腹が減った、人に会いたい、仕事がある、ちょっとくらい外出してもいいだろう。自ら感染を求めているようなものです」
(本文引用)
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 ついに緊急事態宣言発令。
 今や対象地域はもちろん、全国民、いや、全人類が一枚岩となって「外出自粛」すべき時局に直面している。

 しかしこの外出自粛、今なお浸透してない模様。
 自粛疲れ、「自分は感染しても大丈夫」という妙な自信、「これだけ感染者が増えてるなら、今さら自粛しても無駄」という諦観・・・。

 そんな心理状態から、なかなか外出自粛しきれない様子がうかがえる。

 そこでもう、ホンットーーーーーーーにおすすめしたいのが「首都感染」。

 読めば一発で、「外出自粛の重要性・必要性」がこれ以上ないってほど、よくわかる。


 実は私も本書を読む前は、「外出自粛」を甘く見ていた。
 
 しかし本書を読み、私は急きょ「子どものピアノレッスン(※先生の自宅での個別授業)欠席」を決定。
 連絡したところ、先生のご提案により、今月中はオンライン講義を受けることとなった。
 
 先生のご配慮と工夫には、頭が下がるばかりである。
 (※先日、Zoomによるオンラインレッスン1回目を終了。
 予想以上にしっかりレッスンできて、私としては大大満足! 子どもは、「親が見ている」ということで照れがあったようだが・・・。
 先生、本当にどうもありがとうございました!!)


 今現在、「ちょっとぐらいなら・・・」と不要不急の外出を考えているなら、まずネット通販で本書を取り寄せてみてほしい。
 
 「・・・そうか! だから外出自粛が必要なんだ!」と目からウロコが落ちるはず。

 なかでも「コロナ疎開」を考えている人は、絶対必読。
 「なぜ他の地域に移動してはいけないのか」が、頭の先から足先まで染み渡るように、認識できる。
 
 もし交通機関のチケットを取っていたとしても、本書と「経済は感情で動く」の指針をもとにし、キャンセルすべきである。 
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■「首都感染」あらすじ



 中国でサッカー・ワールドカップが開かれる最中、雲南省で異変が起こる。
 
 それはインフルエンザのまん延。
 しかも「致死率60%以上」という強毒性のウイルスだった。

 間もなく、ウイルスに感染した日本人サポーターが多数帰国してくる。

 そこで立ち上がったのが、医師・瀬戸崎優司。

 優司は、かつてエピデミックから人々を救った功績があった。
 アフリカで村を完全封鎖し、疫病を収束させたのだ。

 優司は今回も同じ方法で、感染症を抑え込むことに。
 
 国際便が就航する空港を完全閉鎖し、乗客はホテルに隔離。
 決死の封じ込めに勤しみ、功を奏したかのように見えた。

 しかし必ずどこかに、抜け漏れはあるもの。

 ほんの小さな針穴から、みるみる感染が拡大。

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 ついに東京を完全封鎖する。

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■「首都感染」感想



 「外出自粛って効果あるの?」
 「出かけたっていいじゃん。自分は感染してないし」
 
 そう思ってるなら、興味本位でも話のネタでも冷やかしでもいいから、本書を読んでみてほしい。

 なぜ今、外出自粛が必要なのか。
 人と極力接しないことが、どれほど重要なことなのか。

 この二点が、骨の髄までよくわかる。

 政府や医師会が「三密を避けよ」と指示しても、心に響かない人もいるかもしれない。

 しかし本書は、フィクションなのに「リアルな呼びかけ」より強烈に響く。

 なぜなら本書は、「外出自粛を破りたい人の心理・行動」が、濃密に描かれてるからだ。

 母親が一人暮らししている田舎に帰りたい。
 狭いマンションでじっとしてるのが限界。誰かと話したい。
 なぜ東京だけ損をするんだ!
 中学生グループが家を抜け出し、マスクもせずに医療器具を触りまくる・・・。

 そんな彼らの言い分は、皆同じ。

 「自分は感染していないから大丈夫」
 
 「不要不急の外出を抑えられない人」の思考回路を、本書では「これでもか」と描写。

 そんな彼らの言い訳を読むたびに、「私、同じこと思ってたかも・・・」とドキリとしてしまう。
 
 だから本書を読むと、“stay home”と心から思える。

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 まるで「自分めがけて指示されてるような気分」になるから。
 専門家に一対一で、「あなたのそのような思考・行動が、新型コロナをまん延させるんだよ!」と諭されている気分になるから。

 だから「何が何でも、この約束は破れない!」と、強く誓う気持ちになれるのだ。

 先でも述べたが、私は本書読了後、子どものピアノレッスンを今月いっぱい欠席することにした。
 「個別だから大丈夫」などと、油断してはいけないと気を引き締めたのだ。
 
 結果、先生の計らいでオンラインレッスンを実現。
 本書のおかげで、「この苦境を活かす工夫」も知ることができた。

 ピアノの先生にはもちろん、本書の著者・高嶋哲夫氏にも心より感謝申し上げたい。

 今現在、日本では都市封鎖とまでは至っていない。

 だが感染拡大状況によっては、本書ぐらいの荒療治が必要となるかもしれない。

 都市封鎖になれば、現在の「外出自粛」以上の不便を強いられることだろう。

 そうならないためにも今、“stay home”をしっかり実践していきたい。

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アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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