恩田陸「ドミノ」あらすじ感想。最新刊「ドミノin上海」はコレを読まなきゃ始まらない!

 それぞれ中身を知らない同じ模様の袋を持って、いつのまにか隣合わせに並んでいたのだった。
(本文引用)
______________________________

 恩田陸の最新刊「ドミノin上海」、気になっている人もいるのでは?
 
 「ドミノin上海」を読むのなら、まず「ドミノ」を読むのが必須。

 

 
 ドミノで波乱を巻き起こしたメンバーが、「ドミノin上海」にもジャジャンと登場。
 つまり「ドミノ」を読んでいないと、楽しさが半減。
 
 知り合い同士のパーティーに、一人ポツンと参加して、壁の花になってしまう可能性大なのだ。

 「蜜蜂と遠雷」で、恩田陸が気になってる人。
 恩田陸が気になるがゆえに、「ドミノin上海」を読みたくてウズウズしてる人。

 「ドミノ」はそんな方におすすめの一冊。

 いや、「おすすめ」ではない。
 
 「課題・宿題・必須の一冊」だ。
_______________________________

■「ドミノ」あらすじ



 舞台は東京駅。
 日本で一番、人が集まる場所だ。

c31bf1acf2a0eaf49d98c13b1e91d47d_s.jpg

 
 社運がかかった契約書をもつ、生保社員。
 駅のデパ地下で、好物のお菓子を買う同社社員。
 待ち合わせ場所に、どうしてもたどり着けない高齢男性。
 その高齢男性を待つ、眼光鋭い警察OB。
 ステージママの策略で、下剤を盛られた子役。
 ややこしい別れ話を切り出そうとする、イケメン男性。
 別れの予感に、復讐の爪をとぐ堅物女性。
 推理合戦を繰り広げる学生たちと、彼らが憧れる大物監督。
 
 そしてテロリスト。

 たった一歩のつまずきが、たった2枚の紙袋が、日本を揺るがす大騒動に。

 運命のドミノ倒しは、いったいどこまで続くのか?
 果たして彼らは助かるのか?
____________________________

 

■「ドミノ」感想



 「ドミノ」というタイトルから、「何かと何かがつながる」「1つの間違いが、思わぬ大事に・・・」というのは想像できるだろう。
 「ああ、単に連鎖反応を描いたものね。ありがち、ありがち」と思うかもしれない。

 しかし本書は、そんな単純なものではない。

 ただ「風が吹けば桶屋が儲かる」的に、パタパタ倒れるわけではない。

 たま~にわざわざチョンッと「倒す人」がいるから困っちゃう。
 困っちゃうんだけど、ただ倒れるよりも、何倍も楽しく読めてしまうのだ。

881cfd604e90df7f2a5a3ce4e38b7bb5_s.jpg


 事の発端は、たった一歩のつまずきで、紙袋が取り違えられてしまったことだ。
 
 その袋の行方を追いかけて、大騒動に発展するのだが、途中の「倒す人の存在」が秀逸。

 推理の腕を競う学生が、余計なことを吹き込むために、ますます事がややこしくなってしまうのだ。
 
 本書を読むと、「デマの拡散」や「銀行の取り付け騒ぎ」などが起こるのも納得。
 
 人間、パニックになると「単なる憶測」が「事実」に聞こえてしまう。
 いつもなら「あなた、漫画やドラマの見すぎじゃない?」と突っ込めても、冷静さを失うと鵜呑みにし、ますます事態を悪化させる行動をとってしまうのだ。

 「ドミノ」はエンタテインメントとして、最高級の小説だ。

 しかし同時に、パニックを描くことで「人間の脆さ・精度のなさ」を残酷なほど暴いている。

 新型肺炎など、不確かな情報が拡散し混乱しがちな今こそ、読むべき小説であろう。

 さて、では「ドミノin上海」を読むことにしよう。
 どうやら事件のカギはパンダにありそう・・・?
 
 次の「ドミノ倒し」が楽しみで、夜も眠れぬ日々である。

詳細情報・ご購入はこちら↓
 

関連記事
プロフィール

アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

最新記事
シンプルアーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
RSSリンクの表示
QRコード
QR

書評・レビュー ブログランキングへ
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村
カテゴリ
広告
記事更新情報
リンク
広告