「売れる広告 7つの法則」内容感想。今年こそ節約したいあなたにおすすめ。広告の「勝ちパターン」を知り「ついポチ」防止。

 おしるこだけをずっと飲んでいると、次第に甘みがよく分からなくなるが、塩昆布で一旦しょっぱさを味わうと、おしるこが一層甘く、美味しくなる。
 これらと同じで、人間には差が大事なのだ。

(本文引用)
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 「またポチっちゃった・・・」

 ネット通販で買い物をするたびに、「あああああああ!!」と後悔の念にさいなまれる人、多いのではないだろうか。
 ネット通販がやめられず、クレジットカードの請求額にビクビクしている人も少なくないだろう。

 それなら「ネットショッピング」の締めくくりに、本書を購入してみては?

 本書では「ネット広告の勝ちパターン」を大公開。
 心電図から、「人はどんな広告を見た瞬間、買いたいと思ってしまうのか」を徹底分析する。

 「モノを売りたい人」はもちろん必読。
 そして「ネット通販で買い物しすぎてしまう人」は、もっと必読。

 
 敵(?)を知り己を知れば、百選危うからず。
 「売れるネット広告」の秘密を知れば、今度こそ節約できるだろう(たぶん)。
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■「売れる広告 7つの法則」内容



 本書は「通販広告の勝ちパターン」を、機密レベルで明かした一冊。
 電通九州のマーケターと、心理学博士がタッグを組み、「どんな広告を見ると人は購入するか」を医学的に分析する。

 調査・分析にあたっては、何と「心電図」を活用。
 無意識のうちに人が感じる「いやだ」「いいね」「買いたいね」の心理変化を緻密に調査。
 
 CMの「どのセリフ・どの場面」で、人は「買いたい」と思うの?
 スキンケアやムダ毛そりのCM、「一般人」と「芸能人」、どっちのCMが効果的?
 お店だと敬遠しちゃう「オマケ」。なぜネットだと「オマケ」につられて買っちゃうの?
 ネット通販の広告。スクロールすると何度も「お得情報」が。その理由とは?

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 広告と心理学のプロが、ゆるぎなき「成功の鉄板法則」を惜しげもなく公開。

 あなたがつい「ポチる理由」が、ついに白日のもとに・・・!
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■「売れる広告 7つの法則」感想



 実は購入後、しばらく積ン読していた。

 世の中に「売れる広告」という類の本は、あまたある。
 私は「よくあるマーケティング本だろう」と高をくくり、放置していたのだ。

 ところが今は、その時間が悔やまれる。
 「なぜ早く読まなかったのか」と、ただただ後悔。

 広告会社が、ここまで「広告づくりの種明かし」をした本はちょっとない。
 「他のマーケティング本は、情報をかなり隠してるのでは?」と疑いの目を向けてしまう。

 つまり本書は、「よくあるマーケティングの本」なんてものではない。
 “危険水域レベル”の広告戦略暴露本なのだ。

 「売れる広告 7つの法則」の特徴は、「心電図」で「消費者の反応」を検証していることだ。

 たとえば「年齢でお悩みのみなさん!」と言われた瞬間、商品に興味をそそられていること。
 「私は機能重視」と言いつつ、気がつけば人気タレントが宣伝している商品を買ってること。
 商品についてじっくり調べて買ってるつもりが、実は「何となく」で購入してること。
 「もう、この宣伝しつこい!」と怪訝に思っていたのが、いつの間にか「ほしいかも・・・」と心を動かされていること。

 どれもこれも、消費者からすると「そんな馬鹿な!」と思うことばかり。

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 しかし「そんな馬鹿な!」じゃないことは、本書の心電図がみごと証明。
 広告会社がここまで人の心を巧みに読み、戦略を立てているのかと思うと、尊敬とともに戦慄すら覚える。

 なかでも興味深いのが「街頭インタビュー」の実験だ。

 ある企業が、サプリメントを売るCMを制作。
 CMの内容は街頭インタビュー。
 街行く人々に、見た目が変わらない「複数のサプリメント」を見せる。

 まずはそれらのサプリメントを提示し、「どれが栄養豊富と思うか」と質問。
 次に各サプリメントの原料を見せ、「どれが栄養豊富と思うか」と質問。

 はたしてそのCMの効果を検証したところ、驚きの効果が。
 CMを見た人に「ある心理」がはたらき、目的のサプリを「買いたい」と思ってしまうのだ。

 そこには消費者の「答え合わせ」の心理が潜んでいる、というのだが・・・?

 本書を読むと、まこと「自分の心を見透かされてる」とただただ仰天。
 「確かに、この言葉を聞いた瞬間、こんな場面を見た瞬間にポチったわ・・・」と、思わず笑ってしまった。
 
 よって本書は「売る人」も「買う人」も必読。

 「売りたい人」は物が売れて、懐あったか。
 「買う人」は「売る人」の裏を読み、「ポチる」前に踏みとどまれる。

 「今年こそ稼ぎたい」
 「今年こそ節約したい」

 そのどちらかを決意している人は、本書を読むことから始めよう。

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プロフィール

アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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