浅田次郎「一路」感想。「仕事を本当に成功させるコツ」が詰まった国民的ベストセラー。

 「父はかねがねこう申しておりました。武士の面目は他聞他目にあらず、常に自問自目に恥ずることなきよう生きよ、と」
(本文引用)
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 江戸時代版・半沢直樹!
 はたまた江戸時代版「スカッとジャパン」。

 小狡い悪人どもを、「正しい行い」で次々復讐。
 ただただ清廉潔白な行いをすることで、敵が歯ぎしりするという、何とも痛快な一冊です。

 現在、仕事に悩み、「ごまかしちゃおうかな」「ズルしちゃおうかな」「逃げようかな」と思っている方、ぜひ「一路」を読んでみてください。

 「逃げず焦らずごまかさず、不器用でもいいからやり抜こう!」と、エネルギーが爆発的にわきますよ。

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■「一路」あらすじ



 小野寺一路は悩んでいた。
 
 突如、参勤交代の御供頭を務めることになったからだ。

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 小野寺家は代々、参勤道中御供頭を務めてきたが、一路は何をしてよいかわからない。
 
 代々の仕事であるにもかかわらず、なぜ一路は何をしてよいかわからないのか。

 それは、後を継ぐのはまだまだ先と勉学・武術に励んでいたから。

 実は一路の家は、火事で丸焼けに。
 父が「焼死」という不測の事態に陥ったため、仕事の引継ぎをしていなかったのだ。
 
 失火は大罪のため、本来なら家名断絶。
 しかし小野寺家はラストチャンスを与えられることに。

 一路が参勤交代の御供頭を無事務めあげれば、家をつぶさずにすむという猶予が与えられたのだ。

 右も左もわからぬまま、一路は御供頭を務めることに。

 一日も遅れられない、旅籠の宿泊。
 前に立ちはだかる洪水や倒木・・・。

 はたして一路は、無事役目を果たすことができるのか!?
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■「一路」感想



 とにかく心がスッキリする本。

 「一路」を読むと、タイトル通り「とにかくまっすぐ生きよう」と思えます。

 仕事で行き詰ると、邪な考えが胸をよぎる時ってありませんか?

 「この失敗、ごまかしちゃおうかな」
 「本当はこうすべきなんだけど、面倒だから省いちゃおうかな」
 「この役目、私にまわってきたら嫌だな。言い訳して逃げちゃおうかな」

 そんな「悪魔の声」が、心の奥から聞こえてくる時があります。

 でも「一路」を読めば、悪魔の声はサッと消滅。
 
 愚直・馬鹿正直・不器用・・・そんな言葉で揶揄されても、惑わされずに「正しい方法で、手を抜かずに仕事をしよう」と骨の髄から思えます。

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 ややネタバレになりますが、実は小野寺家の火事は悪者の謀略。
 ある者が家を乗っ取るため、火をつけた可能性が浮上します。

 その「ある者」にとって、一路は邪魔者。
 参勤交代を失敗させ、何としてでも葬りたいと思っています。

 ところが一路は、古文書の教えをきっちり守り、数々の難所を突破。
 「これは無理!」という壁にぶつかっても、仲間の命を守りながら、着実に乗り越えていくんです。

 そんな場面が出てくるたびに、つくづく思うのが「正しいことの強さ」。
 
 悪者の謀略など、「正しさ」に比べれば泥の舟。
 「人としての、ゆるぎない正しさ」と「それによって築かれる信頼」は、決して崩れることがないのです。

 仕事で「逃げたい」「ごまかしたい」という思いがよぎったら、ぜひ「一路」を読んでみてください。

 実は私も最近、「あー、もうやだ!」「逃げたい、ごまかしたい」と思ったことが。

 でも「一路」を読んで一変。
 「逃げず焦らずごまかさず、そして横着せず、最後までしっかりやり遂げよう。 そして、万が一ミスをしても皆に情報開示をしよう」と決意。
 
 自分史上最大級に透明な気持ちで、仕事に励むことができています。

 浅田次郎の国民的ベストセラー「一路」。

 邪心がわいた時の特効薬に、一家に一冊いかがでしょうか?

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プロフィール

アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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