「蜜蜂と遠雷」演劇版!恩田陸「チョコレートコスモス」。天才とサラブレッド、舞台で勝つのはどっち?

 そう、これは戦いなのだ。そして、彼女は一緒に舞台で戦うにふさわしい、闘志まんまんの戦士なのだ。
(本文引用)
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 「蜜蜂と遠雷」が好きな人は、ジャストミートにハマるはず。
 とはいえ「蜜蜂と遠雷」よりも、かなり前の作品。

 でも「蜜蜂と遠雷」で恩田陸さんを読みはじめた人は、ぜひ次は「チョコレートコスモス」を。
 
 ずばり演劇版「蜜蜂と遠雷」。

 無垢で型破りな新人と、演劇界のサラブレッド。
 女優たちの戦いを、ぜひ芳ヶ江国際ピアノコンクールに置き換えて読んでみて!

 コンテスタントたちの、あの苦悩、焦り、緊張、喜びが胸に再燃。

 「蜜蜂と遠雷」の世界に、またどっぷり浸かりたい人は、「チョコレートコスモス」を読まないと後悔しますよ(キッパリ)。

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■「チョコレートコスモス」あらすじ



 伝説の映画プロデューサー・芹澤が、舞台に進出するという。

 芹澤は出演者のオーディションをすることに。
 そのオーディションとは、誰もが驚く異色なもの。

 舞台に上がるのは2人なのに、セリフは3人。
 「2人なのに3人」を演じられる者を選ぶというのだ。

 無理難題のオーディションだが、役者なら誰もが出たい芹澤の舞台。

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 天才少女・響子もオーディションを希望するが、何と彼女は「オーディション対象外」という残酷な宣告が・・・。

 一方、無名の新人・飛鳥にはオーディションのオファーあり。

 納得のいかない響子は、芹澤に「オーディションを受けさせてほしい」と懇願するが?

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■「チョコレートコスモス」感想



 演劇版「蜜蜂と遠雷」と言いましたが、「チョコレートコスモス」のほうが握力が強い!

 読むのを途中でやめられない、先が気になって仕方がない、強烈な握力・引力があるんです。

 「蜜蜂と遠雷」は、いわば純粋なコンクール小説。
 でも「チョコレートコスモス」は、ただの「競争物語」ではありません。

 ピアノではなく「芝居」ということもあり、表現の仕方は無限大。
 
 1人の役者がこう来たら、別の役者はどう演じるか。

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 読み手も審査員も、コンテスタントの手の内が全く読めずドギマギ。
 
 そしていざ本番になり、予想外の演技で観衆を魅了。

 「飛鳥は、響子は、どんな演技をするんだろう?」とワクワク→「えっ? そう来たか!」と度肝を抜かれる→「さて次の演技では?」(またもワクワク)

 「チョコレートコスモス」はその繰り返しだから、とにかく読む手が止まらない。

 どうにもこうにも、目を離すことができないのです。

 さらにこの「チョコレートコスモス」、「蜜蜂と遠雷」と大きく異なる点が1つ。

 ラストに「どんでん返し」あり。

 ヒントを言うと、この「どんでん返し」、「オーディションの結果」ではありません。

 読めばきっと、恩田陸のストーリーテラーぶりにシビれるはず!

 さすが直木賞・本屋大賞ダブル受賞の、作家さんだけあります。

 「蜜蜂と遠雷の後、何を読もうかなあ」とお悩みなら、「チョコレートコスモス」一択。

 アーティストたちの飽くなき戦いと、ミステリー顔負けの「驚愕ラスト」で、恩田陸の恐るべき底力をご堪能あれ!

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アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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