「こころはいかにして生まれるのか」。悲しい時に笑ってる人を非難しないで!それ以上の悲しみがないから笑っているのだ。

 悲しむために泣く必要はないが、「泣くことによって悲しみはさらに強くなる」
(本文引用)
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 つらいことがあった時、こんなことを言われて、傷ついた経験はないだろうか。
 
 「意外と元気そうだね」
 「こんな時に笑ってるなんて」

 本当はつらくて悲しくて仕方がない。
 でも「笑顔でいれば良いことが起きる」「みんなに心配かけちゃいけない」という思いから、スマイルスマイル。

 つらいからこそ笑顔でいるのに、たま~に心ない人がいる。

 「意外と元気そう」「笑ってるなんて不謹慎」などと責め立てるのだ。

 さて、なぜ私がここで「心ない人」と言ったのか。

 それは「つらいからこそ笑顔」の人を、安易に批判する人は、「こころ」の仕組みを知らないから。
 (知ってる人も少ないとは思うが。)

 もし「つらいからこそ笑顔」の時、あなたを中傷する人がいたら、そっと本書を手渡そう。


 あなたが必死に涙を止めてる理由を、ようやくわかってくれるはず。

 これ以上のつらさ、悲しみ、苦しみなんてない。
 だからもう泣いてないんだ・・・ってね。 
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■「こころはいかにして生まれるのか」内容



 本書は脳科学の観点から、「こころ」を解き明かす本。
 「こころ」を支配するのは「脳」なのか、「体」なのか。

 脳が感じたことは、全身にどんな影響を及ぼすのか。
 逆に身体が感じたことは、脳にどんな影響を与えるのか。

 つまり「悲しいから涙が出るのか、涙を出すから悲しいのか」。

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 はるか古代から、数多の科学者たちが挑戦してきた「こころ」の謎。
 
 ありとあらゆる実験で、感情と体の関係性、卵が先かニワトリが先かを解き明かす。
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■「こころはいかにして生まれるのか」感想



 本書を読んで驚くのは、人類の、「こころ」に対する執念。

 他の科学本で類を見ないほど、実験・分析がとにかく多い。

 たとえば有名なところでは、吊り橋効果。
 不安定な吊り橋をわたった男性と、安定した吊り橋をわたった男性。
 それぞれに、女性が「連絡してね」とメモを渡すと、差は歴然。
 
 不安定な吊り橋をわたった男性のほうが、高確率で連絡をする。

 この吊り橋効果は多くの人が知っているが、これももちろん「こころ=脳?体?」を解明するカギとなっている。

 その他にも、多くの科学者が「こころ実験」を実施。

 アドレナリンを投与し、わざと「怒り・喜びを誘う状況」に置くとどうなるか。
 狂犬病にかかると、なぜ水を怖がるのか。
 扁桃体に障害を持つ人は、なぜ見知らぬ人がそばによっても嫌がらないのか。
 自分より強い動物が来ると、なぜ体がすくむのか等々・・・。

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 なかには「こころ」解明のために、脳が保存されてる例も。

 脳が先か、体が先か。
 本書を読むと、人類がいかに「こころ」と戦ってきたかに驚愕する。

 果たしてその結果は、何かに悩み、悲しむあなたを救うもの。
 
 悲しみと出会ったであろうあなたが、もしも笑っていたら、周囲はきっとわかってくれる。

 「もうこれ以上の悲しみがないから、笑顔なんだ・・・」と慮ってくれるはず。

 万が一、「笑っていられるなんて、心配して損した」なんていう人がいたら、本書に叱ってもらおう。

 あなたは「心ない人だ」と。

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アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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