太田愛「犯罪者」感想。4人刺殺の通り魔事件はなぜ起きた!?「相棒」脚本家だから書ける“意外すぎる”真相。

 「あと十日。十日、生き延びれば助かる。生き延びてくれ。君が最後の一人なんだ」
(本文引用)
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 通勤電車のなかで「相棒」の興奮を楽しめたら、最高だと思いませんか?
 「犯罪者」は、その「最高」を叶える小説。

 何しろ著者は、「相棒」の脚本家。
 
 実は以前、某脚本家が書いた小説を読み、挫折した記憶があるんですよね。
 表現が何だか陳腐で、「お涙頂戴」が見え見えで・・・。
 「う~ん、やっぱり小説は、小説家が書いたものじゃないとな~」と認識。

 だから太田愛さんの本も、(評判は聞いていたけど)敬遠してました。

 と・こ・ろ・が!
 「犯罪者」、小説家が書いたミステリーよりK点越えで面白かった!
 「ナニコレ? 早く読めばよかった!!」と大後悔。

 さすが名作「相棒」ともなると、脚本家のレベルが違うのね・・・。
 「犯罪者」を読み、「相棒」の「凄さ」を再認識。

 「こんな人が脚本書いてるなら、そりゃ面白いわけだよ」と、ドラマ「相棒」に改めて強い敬意を感じました。

 さて、そんな「脚本家」としても「作家」としても超一流・太田愛さんが書いた極上ミステリーとは?

 「相棒」がくれる、あの興奮。
 「えっ?」「まさか!」「そういうことだったのかー!」のジェットコースターを、いつでもどこでも味わいたい方。

 「犯罪者」を鞄にしのばせておきましょう。



 
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■「犯罪者」あらすじ



 建設作業員の修司は、駅前でデートの待ち合わせ。
 
 先日、連絡先を交換した女性をドキドキしながら待っている。

 約束時間を少し過ぎた頃、修司の目の前で異変が起こる。

 駅前にいる人々が、次々と倒れていく。

 見ればダースベイダーのヘルメットをかぶった男が、血がしたたり出刃包丁を握っていた。

 通り魔が現れたのだ。

 ダースベイダーは修司も襲撃。
 修司は取っ組み合いの末、噴水に頭から突っ込む。

 結果、修司は助かるが、他の刺された4人は全員死亡。

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 修司も重傷を負い緊急入院するが、そこで修司は、見知らぬ男に「謎の指示」を受ける。
 

「・・・・・・逃げろ。できるだけ遠くへ逃げろ」


 

「あと十日。十日、生き延びれば助かる。生き延びてくれ。君が最後の一人なんだ」


 十日後、いったい何が起きるのか。
 修司は、なぜ「最後の一人」なのか。
 
 実は殺された人物には、思いもよらない「ある共通点」が。
 

「あの四人は・・・・・・ほんとにたまたまあそこにいたのか?」


 バレたら日本沈没レベルの、「彼らが狙われた理由」とは? 
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■「犯罪者」感想



 「相棒」の面白さって、徐々に「意外なつながり」がわかることですよね。

 被害者の身辺を捜査し、「犯人はこの人かな?」と思ったら、まさかの180度転回。

 思いもよらない「つながり・共通点」が浮かび上がり、一気に解決に向かう「急転直下ぶり」が、「相棒」のたまらない魅力です。

 「犯罪者」は、その「相棒型痛快感」を存分に味わえるミステリー。

 ダースベイダーにねらわれた5人は何の罪もない、平和に暮らしていた一市民。
 互いに面識もなく、何か特別な権力があるわけでもありません。

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 でも、「ある組織」にとって彼らは、「絶対に消さねばならない5人」
 その理由を知った瞬間、誰もが憤怒に打ち震えるはず。

 「こんな巨悪、絶対に許せない!」と。

 想像もできなかった「被害者たちの共通点」、そして右京さんだったら椅子をたたき割って怒るであろう「身勝手すぎる悪」。

 小さな文庫本に、「一級品の推理と社会正義」がみっちり詰まった「犯罪者」。

 ぜひ通勤のおともにどうぞ。
 (※夢中になって、乗り過ごさないようご注意を!)

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プロフィール

アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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