「子どもが生きる力をつけるために親ができること」感想。「信用される人」に育てる常識はずれの育児とは?

★こんな人におすすめ!

●自他ともに認める「真面目」な人。
●「自分はダメ親」と落ち込んでる人。
●「理想の子育てができない」と悩んでる人。
●気がつけば「~でなきゃ」「~すべき」と考えてる人。
●子どもに「良識ある一社会人になってほしい」と願っている人。

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 「ある生徒が『工藤先生は、僕たちを信用していないんですか?』と言ってきたことがあるんだけど、そのとき僕はなんと答えたと思う?」(本文引用)
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 「子どもが生きる力をつけるために親ができること」・・・これが本書のタイトルだが、「生きる力」とは何だろう。

 それは「信用される力」だ。
 どんな学校を出ていようと、どんな仕事についていようと、「信用される人」は充実した人生を歩むことができる。

 家族にも仕事にも恵まれ、「ああ、生まれてきて良かった」と一生を終えることができるだろう。

 では「信用される人」とはどんな人か。
 「信用される力」とは、どんな力か。

 本書では「信用される大人」に育てる方法を大公開。

 
 教育改革を巻き起こした校長が、「常識はずれの子育て法」で「信頼される大人」を作る方法を伝授する。
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 本書は、「信用される大人」に育てる秘伝の書。

 「信用される人」とは、「自分を律することができる人」

 自分をコントロールできない人は、欲望のままに行動し、あらゆる場面で信用を失う。
 己を律し、信用を得ることができないと、まともな社会生活は望めない。
 
 本書では「信用される人=自分を律することができる人間」に育てる方法を、きめ細かく説いていく。
 
 「自律した人に育てるって・・・当たり前のことじゃない?」
 「よくある子育て本と思うけど」


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 そう思ったら、大間違い!

 本書が説く「育児法」は、常識を覆すものばかり。

 そもそも著者・工藤勇一氏は教育改革の旗手。
 「公立中とは思えない」教育法で、「受け身だった生徒」を「主体的な生徒」にガラリと変えた人物

 「理想・常識」の逆をいく子育てで、「子どもの力」を開花させた傑物なのである。

 たとえば著者は、世の親たちにこう訴える。
 

 「不幸になるような理想はいらない」
 「勝手に理想を掲げて、勝手に不幸にならないことです」



 ここでいう「理想」とは、「アメリカインディアンの教え」
 「けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる・・・」で始まる、あの詩だ。

 工藤氏はその教えを「素晴らしい」と称賛しつつ、こう主張する。


 

 この詩を知った当時、教師としても父親としても新米だった私は、自分の行いを大いに反省したものです。

 しかし、ここではあえて、この詩のメッセージとは反対のことをお伝えしたいと思います。
 親が「こうあらねばならない」と考えすぎてはいけません。
 理想の親の姿を追求することが、親子の幸せに結びつくかというと、必ずしもそうではないからです。


 つまり「アメリカインディアンの教え」のような理想を守ろうとすると、親はどんどん辛くなる。
 「子どもがうまくいかないのは、親である私が理想を守れないから」と卑屈になる。
 しまいには子ども自身が「自分がうまくいかないのは、親のあなたが悪い」と言い出しかねない。

 結果、子どもは「自分の人生の責任」を「他者になすりつける人間」になってしまう。
 親が理想にがんじがらめになると、子どもは己の人生を「親のせい」と捉え、自分を律することができなくなってしまうのだ。

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 本書の「常識の逆をいく子育て法」は、まだまだ続く。
 何と工藤氏は生徒に対し、「信用できるわけない」と話すという。

 生徒たちに「僕たちを信用していないんですか?」と問われたら、「もちろん、信用しているよ」と答えるよりも、「信用できるわけないでしょ」と答えたほうが多いというのだ。

 この主張には、きちんと理由がある。
 信用というのは、長い長い時間の積み重ねで、少しずつ築かれるもの。
 しかも壊すのは一瞬。
 「信用している」「信用できる」などという言葉は、そうそう言える言葉ではない、言ってはいけない言葉なのだ。

 工藤氏は子どもたちに、信用の厳しさを伝えたいという。
 「この人に信用されたい」「信用を失いたくない」
 その思いはそのまま、自分を律することにつながる。

 ただ漫然と「信用してるからね」と言うよりも、「信用とは厳しい」ということを伝えたほうが、「生きる力」は身に付くのだ。

 こう書くと、何だか「子どもを否定する子育て」のように見えるかもしれない。
 子どもが自信を失ってしまうように、不安になるかもしれない。

 しかし本書を読めば、「そうではない」ことはすぐわかる。

 実際に読んで実行すれば、子どもはますます自信をもち、キリリと一歩を踏み出せるはずだ。

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アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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