「Think CIVILITY(シンク・シビリティ)」は最高の育児本!なぜ「親がご機嫌だと子は伸びる」のか?

評価:★★★★★

 たとえ最大限の力を発揮したいと望んでも、無礼な態度に注意を奪われ、心を乱されると、それができなくなってしまう。(本文引用)
______________________________

 「Think CIVILITY(シンク・シビリティ)」はビジネス本だ。
 しかしこの本、子育てにヒジョーーーーッに役立つ!
 ビジネス本の枠に収めるのはもったいない、オールマイティーな名著だ。

 確かに本書のターゲットは、ビジネスマンであろう。

 感謝を忘れず、誰に対しても礼節をわきまえた態度をとれば、みんなが気持ちよく仕事ができる。
 そして思いやりある行動は、顧客を心から満足させる。

 つまり「礼儀正しさ」は、「あなたの評価」「あなたの属する組織」両方を上げる、最高の武器。

 「礼節こそ業績アップの秘訣」と説いているため、ビジネス本といえるだろう。


 だが私は本書を「最高の子育て本」と捉えている。

 「伸びる子の親は機嫌が良い」「親がいつもご機嫌だと、子どもは伸びる」

 育児本で時々聞かれる、この説。
 本書を読めば、「本当なんだ!」とおおいに納得できるからだ。
____________________________

 「Think CIVILITY」はまず、「無礼が及ぼす悪影響」をどっぷりと解説。
 あらゆる実験やデータを通して、「無礼さ」がどれほど、企業・組織に損害を与えるかを検証する。

 たとえば「銀行員」実験。
 被験者たちの半数に「1人の銀行員が、もう1人の銀行員にひどい態度をとるところ」を見せる。
 そして残りの半数には、ひどい態度は見せない。

3daab7f3075f773f88fc1c56fd689028_s.jpg


 実験後、被験者たちに「この銀行のクレジットカードを将来使いたいか」を質問。

 結果、「ひどい態度を見せられなかった被験者」は、80%が「その銀行のクレジットカードを使いたい」と回答。
 一方、「ひどい態度を見せられた被験者」は、その逆。
 「その銀行のクレジットカードを使いたい」と答えたのは20%しかいなかったという。

 さらに「ひどい態度を見せられた被験者」の多くは「その銀行と取引したくない」「そばに寄ることさえしないと思う」と回答。
 
 たった1人の「無礼な態度」が、組織全体に大きな損害を与えるのである。

 「無礼さがもたらす害」は、顧客だけにとどまらない。

 傲慢な人・無礼な人が1人でもいると、周囲の人の能力が下がる。

 ひどい態度をとられると、人は心の傷を回復しようと、多大な時間とエネルギーを消費。
 その間に得られたであろう功績を、ごっそり削がれてしまうのだ。

 またストレスにより認知能力・思考力もダウン。
 「無礼な態度」をとる人がそばにいるだけで、人間のなかにゴリラが混ざっていても気づかないほど、認知能力はガタ落ち。
 思考力も著しく下がるため、パズルの正答率も明らかに低くなる。

 本書のデータによると、病院で「無礼な態度をとる医師」がいると、手術ミスなど取り返しのつかない事態も発生しやすくなるという。
 
 「Think CIVILITY(シンクシビリティ)」を読み、「1人の無礼」が及ぼす影響の甚大さに、思わず戦慄。
 たった1人、尊大で無礼な者がいるだけで、組織の成長は右肩下がりに。
 最悪の場合、命が危険にさらされることもあるのだ。

 逆に礼節ある態度は、組織を伸ばす。
 意見が言いやすくなり、のびのびと可能性を試すことができ、顧客の評判も上々。

 「礼節」は、自分の評価・組織の業績、ひいては自分の生活・人生そのものを上昇させる最高のツールなのだ。

 ここで私は気づいた。
 「親が無礼だと、子どもはつぶれるのでは?」
 
 そして同時に気づいた。
 「親が礼節をわきまえ、機嫌良くいれば、子どもは伸びるのでは?」

b2376f5af4215078147f30758698ac9b_s.jpg


 本書の主張にそって考えれば、親の「礼儀正しさ・謙虚さ・朗らかな気持ち」は、いちばんそばにいる「子ども」の認知能力・思考力を伸ばす。
 そして自分を否定されないため、存分に力を伸ばすことができる。

 逆に親が無礼な態度をとっていると、子どもの力はつぶされる。
 傷ついた心を回復させることに時間をとられ、「伸ばす」余裕なんてなくなってしまうであろう。

 本書を読み、私はやっとわかった。
 子どもの可能性を伸ばしたい、広げたいと思ってるなら、「親の無礼さ」は百害あって一利なし。
 
 多少イライラすることがあっても、思うようにいかないことがあっても、機嫌よくいることが一番。
 
 一番近く、一番心を許せる「家族」にこそ、最も「Think CIVILITY」でいなくてはならないのだ。

 よって本書は「ビジネス」だけでなく「人生全体」に効く!
 
 「大切な人」が一人でもいるなら、ビジネスマンのみならず必読だ。 

詳細情報・ご購入はこちら↓
関連記事
プロフィール

アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

最新記事
シンプルアーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
RSSリンクの表示
QRコード
QR

書評・レビュー ブログランキングへ
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村
カテゴリ
広告
記事更新情報
リンク
広告