「植物図鑑」感想。「恋にうつつをぬかすな」と言われたら、親御さんにぜひ読ませてみて!

評価:★★★★★

たったの一つでも花は毎年咲くというのに――自分はイツキに一体どれだけ花や野草の名前を教え込まれただろう!
 こんなにたくさん刻み込まれたら、きっと一生忘れることなんてできない。

(本文引用)
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 一度でも恋をしたことがあるなら、共感必至。
 「そうそう! 結局、恋の楽しさってこういうことなんだよね!」と、首がもげるほどうなずいてしまうだろう。

 「植物図鑑」は映画化もされたベストセラー。
 人気の秘密は、恋をしたことがある人なら皆「そう、そうそうそうそうそう!」と共感できるから小説だからだ。

 恋はつらいこともたくさんあるが、それ以上に楽しいこと・嬉しいことがいっぱいあるもの。
 
 好きな人と一緒に歩く、一緒に美味しい食事をする、同じ映画を観て泣いて笑う。
 恋の楽しみはいろいろあるが、実は「恋の楽しさ」はもう一個ある。


 その「もう1個」が、恋のメリットベスト1
 そして「植物図鑑」には、「恋のメリットベスト1」がはちきれんばかりに描かれている。

 本書を読めば「恋は人生に不可欠なもの」とよくわかる。

 もし現在、誰かに恋することを親に止められてる人は、本書をすすめてみよう。
 「勉強も大事だが・・、うむ、恋も大事だな、うん」と親御さんは納得してくれるはずだ。
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 主人公のさやかは会社員。

 飲み会から帰宅すると、自宅マンションに大きなゴミ袋が。

 そのゴミ袋の正体は、何と人間。
 しかもイケメン。

 さやかは行き倒れた青年・イツキを引き取り、同居することに。

 実はイツキは、家事万能青年。
 特に料理の腕は玄人はだし。

 しかも材料は自給自足。

 イツキは大の植物マニアで、採った山菜でたくみに料理を作るのだ。

 さやかとイツキは散歩をしては、山菜取りに熱中。

 二人で採ったフキ、ノビル、タンポポ、ヨモギ・・・二人は植物採取とおいしい料理で、徐々に絆を深めていくが・・・?

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 「植物図鑑」を読むと、なぜ「恋は人生に不可欠」とわかるのか。
 「植物図鑑」は、なぜ「恋の楽しみベストワン」を教えてくれるのか。

 そしてなぜ「植物図鑑」は、恋愛に反対する親御さんにおすすめなのか。
 
 理由は簡単。
 「植物図鑑」は、「恋は自分の世界を無限に広げる」と教えてくれるからだ。

 さやかはイツキに出会う前は、自炊もほとんどしなかった。

 イツキが冷蔵庫を開けた時、入っていたのは卵と、芽が出まくった玉ねぎぐらいだった。

 そして植物に興味もなかった。

 ところがイツキと出会ってから一変。
 道端に生える草花に心震わせ、「素材の味」を楽しむ料理にも開眼。
 イツキにこっそり隠れて、植物図鑑を寝床で読む。
 
 さやかはイツキに「恋」したことで、自分の世界を大きく広げたのだ。

 そう、恋の醍醐味は「自分の世界」を広げられること。

 全く興味のなかった音楽、スポーツ、本、映画etcを、好きな人の影響で試してみたら、すっかりドハマリ。

 一度でも恋した経験があるのなら、誰でも思い当たるのではないだろうか。

 「恋は自分の世界を広げる」
 「植物図鑑」はその喜びを、全身全霊で教えてくれる。

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 だから本書は「あなたの恋に反対している親御さん」におすすめ。

 「今、自分の子どもは、世界を広げようとしている。人生を豊かにしようとしてるんだ」と、あなたを応援してくれるだろう。 

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プロフィール

アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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