「悪寒」感想。家族3人が犯人候補!誰を信じるかで、あなたの家族愛がわかる!

評価:★★★★★

 ご家族の中で、もっとも愛が欠落していたのはあなたじゃないでしょうか。
(本文引用)
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 「悪寒」は読者を振り回す。
 「悪寒」を読む間、一日は「悪寒」一色となる。

 何と家族3人が犯人候補
 しかも被害者は、自分が憎んでいた人間。

 本来なら「自分の手で殺したい」と思っていた人間を、家族の誰かが殺してしまったのだ。

 もし家族が次々と「私がやりました」「いえ、私が」「いえいえ私が」と言い出したら、あなたは誰を信じるか?

 本書を読めば、真犯人がわかると同時に、「あなたの家族愛」まで見事に露呈。

 
 「自分は本当に家族を愛してるだろうか?」「家族のなかで、誰をいちばん愛してるだろうか?」

 そんな疑念が少しでもあるなら、まさに「悪寒」が走る一冊だ。
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 主人公・藤井賢一は、大手製薬会社のサラリーマン。
 企業スキャンダルの罪をかぶせられ、現在は系列会社に出向中。
 東京に妻と娘をおき、山形で単身赴任をしている。

 ある日、藤井は妻から連絡を受ける。
 家でトラブルがあったという。

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 ただならぬ雰囲気を察した賢一は、急きょ東京へ。
 
 「家で起きたトラブル」とは、何と殺人事件。

 妻が、自分を追い落とした上司を、撲殺してしまったのだ。

 しかし捜査が進むうちに、事件は二転三転。
 気づけば家族3人が、犯人候補に名をあげていた。
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 「悪寒」はとにかく本書、読者を振り回す。

 犯人は二転三転四転五転。

 さんざん振り回されただけに、犯人がわかったときには、濃霧が晴れたようなスッキリ感がある。

 読み終えた瞬間は「あー面白かった! もっと伊岡瞬が読みたい!!」と純粋に思うだろう。

 しかしその後、何だろう、体中にゾワゾワと痛み・悪寒が戻ってくる。

 被害者を殺した犯人は、判明した。

 だが、加害者をそこまで追い詰めた「真犯人」とは誰なのか?

 家族の誰が、何がきっかけで、家族は致命的打撃を受けることとなったのか。

 1つの殺人事件に、家族3人が「私が犯人」と名乗る、異色ミステリー小説「悪寒」。

 「真犯人はいったい誰?」と探っているうちに、背筋がゾワリ。

 私は家族を本当に愛しているか?
 家族と真正面から向き合っているか?
 家族が本当に望んでることを、きちんとくみとっているか?

 答に自信がもてなかったら、あなたは「真犯人」候補者の可能性大。

 「もしかすると自分が、殺人事件のきっかけを作ってしまうかもしれない」・・・そんな震えが足元からやってくる。
  
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アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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