「保護者のためのいじめ解決の教科書」。しつこい「いじめ」を止めるにはこんな「コツ」があった!

評価:★★★★★

 私は事前に、握手を求められたら断るようにとお母さんに伝えていた。被害を受けた子の心は癒えていないのだから、「謝罪の会」を学校にとって都合がいい「和解の会」にしてしまってはいけない。
(本文引用)
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 「こういう本を待っていた!」
 
 お子さんのいじめに悩みに悩みに悩みぬいた人は、本書を読み、間違いなくそう思うだろう。
 
 「いじめ解決の教科書」は、タイトル通り「いじめを解決する教科書」だ。
 「教科書」と聞くと、甘い印象を受けるかもしれない。
 もっと強烈なタイトルの「いじめ対策本」に、心惹かれるかもしれない。

 しかし何事も「教科書」がいちばん大切。
 教科書はいわば、建物の土台。いや、建物を建てる土地。

 教科書を蔑ろにしては、どんな対策を講じても、根本的な解決には至らないのだ。


 「子どもがいじめられている。学校に相談しても埒があかない」
 「先生から、のらりくらりとかわされる」
 「加害者親子の力が強く、学校が弱気」
 「表面的には収束したが、またいじめられるかもしれない」


 そんな悩みを持ってる人は、明日にでも、本書のとおりに動いてみよう。
 今まで真剣に取り合ってくれなかった学校が、途端に目の色を変えて対策に乗り出すはずだ。
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 「いじめ解決の教科書」は、超実践的いじめ対策テキスト。
 
 著者は探偵として、6000件のいじめ相談に対応。
 現在はNPO法人「ユース・ガーディアン」を立ち上げ、「いじめ」の駆け込み寺として活躍。

 「いじめを学校に相談しても無駄だった」と困り果てた親子を、日々救いつづけている。

 本書の魅力は、とにかく「いじめ解決・究極のツボ」を確実に押さえている点だ。

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 はっきり言って「いじめ」をなくすのは不可能。
 「いじめ」をなくせないのなら、何が重要かというと、「いじめの早期解決」。

 先生や学校に言っても、たいていはのらりくらりとかわされ、なかなか事態は好転しない。

 責任回避や隠ぺいに走る。
 相談にはのってくれたが、間違った対応で、ますます被害を深刻化させる。
 
 著者に助けを求める子どもたちは、大人や学校を信用できず、あきらめの表情を浮かべているという。

 そこで活躍するのが、「いじめ解決の教科書」。

 本書の対策を実行すれば、どんな隠ぺい体質の先生でも、あわてて真剣に乗り出すはず。

 午前10時ごろに電話で、話し合いのアポをとる。その際、確実に日程を決める。
 いきなり担任に代わってもらうのはNG。副校長や校長に「電話の用件=いじめ」について話してから、担任に取り次ぐ。
 「いつ・どこで・誰に・何をされたのか」を明確に記し、5W1Hを整理してから話し合いに臨む。
 話し合いに、子どもは同席させない(先生が子どもに話しかけ、話し合いの目的をうやむやにする可能性がある等)。
 「謝罪の会」がされても、「これでいじめが終わったとは思ってない」と釘をさす等々・・・。

 本書を読んでいると、たびたび報道される「いじめの間違った対応」が腑に落ちる。
 
 今年もいじめ被害者が、加害者と「仲直りの握手」をさせられ、ますます事態が悪化したニュースがあった。

 本書を読むと、それは当然と納得。
 大人都合の表面的な収束は、ますます子どもの心を傷つけ、「誰もわかってくれない」と絶望的な気持ちにさせてしまうのだ。

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 「いじめ解決の教科書」は、絶対に「表面的な解決」を許さない。
 心から加害者に反省させ、再発させない手立てを徹底指南。

 「学校」という特殊空間の核に、絶妙な技で鉄槌を一突き。
 
 今まで何をやってもダメだった学校側の対応が、嘘のように翻るのだ。

 本書ではその他、「いじめの証拠収集術」や「いじめの兆候発見術」も詳しく解説。

 なかでもLINEいじめを探り当てるエピソードは、「さすが探偵!」と思わずうなった。
 今現在、LINE外し・LINEいじめをしている人は、本書を読めば青ざめるはずだ。

 先生方の多くは、「いじめ」に真摯に対応してくれるだろう。
 本書でも、担任や校長が有能で、事態がスピード解決した事例も紹介されている。

 だが過重労働や学級運営のプレッシャーから、うやむやにされる場合も少なくない。
 うやむやにされるまま、苛烈な「いじめ」に耐えつづける子の苦しみは、察するに余りあるものだ。
 
 子どものいじめが、なかなか収束しない。
 学校側に言っても、わかってくれない。
 加害者側が罪を認めない。
 再発が怖い。

 そんな悩みをお持ちなら、ぜひ本書を読んでみてほしい。

 読むのと読まないのとでは、「いじめ解決のスピード」が全く違ってくるはずだ。 
 
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アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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