「ノーサイド・ゲーム」ドラマ放送開始直前レビュー!悪人は意外な人物・・・演じる俳優はいったい誰?

評価:★★★★★

 「『ノーサイド』の精神は日本ラグビーの御伽話かも知れないが、いまのこの世界にこそ、それが必要だと思わないか」
(本文引用)
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 待ちに待った池井戸潤最新刊!
 7月からドラマ放送開始、「ノーサイド・ゲーム」をさっそく読んだ。

 「ドラマが始まる前に読めるかな?」と不安だったが、やはりやはりの一気読み。

 さすが池井戸作品、アッという間にペロリとたいらげてしまった。あー、おいしかった。

 とはいえ実は、「最後の40ページ」はもったいぶって読んだ。
 「さすがにもう何も起こらないだろう」と気を緩めていたら、何やら大逆転の予感。


 その予感を残しつつ眠りにつき、翌朝「ラスト40ページ」を一気に読んだ。
 満足、実に満足・・・。

 「ノーサイド・ゲーム」を読み終えた日は、吹く風がなんとも心地よく、いつもの倍の距離ランニングをしてしまった。
 (※ちなみに窪美澄「トリニティ」感想で書いた「I氏」とは、池井戸潤氏である。
 誰も気に留めていないと思うが、念のため・・・。)

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■「ノーサイド・ゲーム」あらすじ



 主人公・君嶋は、大手自動車メーカー勤務。
 能力・人格ともに申し分のないエリートだ。

 しかし君嶋は、本社から工場へ異動することに。
 ある商社の大型買収に異を唱え、左遷されたのだ。

 君嶋は工場で、同社の弱体ラグビー部・アストロズのゼネラルマネージャーに就任。

 実は君嶋はラグビーについてはズブの素人。
 不安だらけの船出だったが、確かな経営感覚と先見の明で、アストロズをみるみる成長させていく。

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 だがその影で、ラグビー部廃部の噂も流れ・・・?
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■「ノーサイド・ゲーム」感想




 「会社の抱える運動部の再建」「廃部の噂」・・・そう聞いて「ルーズヴェルト・ゲームじゃないか!」と思うかもしれない。

 正直、私もそう思った。

 ところが読むうちに「おやっ?」
 「・・・これはルーズヴェルト・ゲームより根が深いぞ・・・。ある意味、もっと質が悪いかも」と夢中で読んだ。

 「ノーサイド・ゲーム」は池井戸作品らしく、勧善懲悪が実にわかりやすい。

 だが今までの池井戸作品より、「悪役が実に見えにくい」のが本書の魅力。

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  一見、「こいつめ!」と言いたくなる悪者が、実は最大の理解者に(この役、「いかにも!」な俳優さんが演じるので楽しみ)。
 逆に、味方と思っていた人がとんでもない悪人に(さて、これは誰が演じるのか!?)。

 そんな人狼ゲームのような面白さが「ノーサイド・ゲーム」には、ある。

 「さて、本当の悪人は誰でしょう?」と手探りしながら読める、新たな面白さがあった。

 ドラマが始まったら、ツイッターで「こいつが犯人かー!#ノーサイド・ゲーム」なんてつぶやきが、ネットを騒がすであろう。

 そして何のかんの言っても、最後はこんな言葉で締めくくられるのが、池井戸作品のステキなところ。

「最後には道を過たず、理に敵ったものだけが残る。逆にいえば、道理を外れれば、いつかしっぺ返しを食らう」


 今、「あのことに納得いかない」「何であいつが」「正義はどこに?」とモヤモヤしてる人も多いだろう。

 でも本書を読めば、思わず「よしっ!」

 「もう一度、自分を信じて生きてみるかぁ」と、体の奥からエネルギーがきっとわいてくる。
                                             
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アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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