「文章は接続詞で決まる」感想。人間関係も接続詞で決まる!?嫌われる接続詞の使い方とは?

評価:★★★★★

ちなみに、私がよく使う接続詞を妻に訊いてみたところ「つまり」だと言われました。どうも、やたらにもっともらしい解釈を加え、うんちくを傾けたがるタイプのようです。
(本文引用)
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 接続詞の使い方は難しい。
 「そして」が続くと、遠足に行った小学生の作文みたい。
 「しかし」が続くと、結論はどっちつかず。
 「つまり」を使ってみたところ、他者から「ごめん。この文脈から、どうやってこの結論が出るの?」と突っ込まれることに。
 
 まこと接続詞は諸刃の剣。
 文章を読みやすくする潤滑油にもなるが、使い方を間違うと、読み手を混乱させてしまうのだ。

 本書はそんな「接続詞の悩みあるある」を一挙解決。
 「そうそう! 接続詞の使い方、そこに悩んでたのよー!」と、著者とハグしたくなるお助け本だ。


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■「文章は接続詞で決まる」内容



 本書では豊富な事例を交えて、「優れた接続詞使用法」や「言い換え法」を紹介。
 
 順接なら「だから」「それなら」、逆説なら「しかし」「ところが」、並列なら「そして」「それに」、転換なら「さて」「では」等々。
 4種10類に区分し、接続詞の粋な使い方を示していく。

 名作文学、新聞記事、料理レシピ、ヒット曲の歌詞・・・それらに隠れた「優れた接続詞の使い方」とは?

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 そして「嫌われる接続詞の使い方」とは?
 
 読めば一気に、文章力も会話力もアップする!
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■「文章は接続詞で決まる」感想



 本書はひたすら「接続詞」に焦点を当てた本。
 そんなニッチな内容なのに、5万部突破のロングセラー。
 受験生やビジネスマンの間で売れ続けているという。

 なぜ本書がそこまで売れ続けるのか。
 理由は明快。

 読んで役立つから。

 さらにそれに加え、読んでいて楽しいから。
 読んでいてときめくからだ。

 本書の魅力は、とてつもなく豊富な事例。

 文章術の事例と聞くと、いわゆる「名文」を思い浮かべるだろう。
 しかし本書はちょっと違う。

 接続詞を使った「わかりやすい文章」として、いきなり料理レシピ」からスタート。

 さらに面白いことに、絵本「おおきなかぶ」や、ミスチルのヒット曲までとりあげる。

 たとえば「おおきなかぶ」は、「『それでも』のうまい使い方」として紹介。

 「ところが かぶは ぬけません」
 「うんとこしょ どっこいしょ」
 「それでも かぶは ぬけません」
 「うんとこしょ どっこいしょ」
 「まだ まだ かぶは ぬけません」
 「うんとこしょ どっこいしょ」
 「それでも かぶは ぬけません」

 そしてラスト 「やっと、かぶは ぬけました」

 本書では「おおきなかぶ」を用いて、「しかし」「でも」「それでも」の使い方に言及。
 「おおきなかぶ」をはじめ、心に残る本・文章には、接続詞のマジックが隠されていたのだ。

 つづいて著者は、「でも」の効果的な使い方としてミスチルの曲を紹介。
 その「接続詞の妙技」に、私はうっかりミスチルのファンになりそうになった。
 もうこうなると、本にしろ歌にしろ「ヒットのカギは接続詞にあり!」と言えそうだ。

 このように本書は、名作文学だけでなく、思わぬ場所から「接続詞マジック」をたっぷり紹介。
 読めば読むほど「あ~、確かに!」と膝をバチン。
 だから読んでいて、メチャクチャ面白いのだ。

 さらに本書の接続詞研究は、書き言葉だけに収まらない。
 「話し言葉」に潜む「接続詞の危険性」も解説。

 「てか」「でも」「だから」「だって」・・・接続詞の使い方によっては、相手の気分を害することに。

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 「今日バイト先でさ、主任に大量のコピーを頼まれたかと思ったら、課長にすぐにお茶入れろって言われてさ」
 「てか、自分でやれって感じだよね」


 「今日バイト先でさ、主任に大量のコピーを頼まれたかと思ったら、課長にすぐにお茶入れろって言われてさ」
 「てか、この部屋、暑くない?」


 この2つ、同じ「てか」でもどちらかは相手を喜ばせ、どちらかは相手を怒らせる。
 接続詞の使い方は、誤ると人間関係にヒビを入れてしまうのだ。

 本書を機に、いま一度、「自分の接続詞の使い方」を振り返ってみたい。
 今晩にでも、夫に「私がよく使ってる接続詞って何?」と聞いてみよう。
 私の夫、すっごく優しいからな~。
 いつの間にか「接続詞」で傷つけていたらどうしよう・・・。
                                             
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アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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