「サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ」感想。「気がつけばサイゼリヤ」という人は超納得の一冊!

評価:★★★★★

サイゼリヤのパスタの価格で399円が多いのは、以前よく売れていた週刊マンガ雑誌が200円前後だったことを参考にしている。
(本文引用)
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 わが家はサイゼリヤの大常連。
 何しろ子どもがサイゼリヤが大好きで、多い時は週3回ぐらい行く。

 店員さんは、明らかにわが家の家族全員の顔を覚えている。
 入口のリストに名前を書き、外で順番を待っていると、私の顔に思いっきり笑顔を向けながら「●名様でお待ちの▲▲様~!」と呼んでくれる。

 さらに驚いたことに、よく頼むメニューまで覚えている様子。
 うちの子は「熟成ミラノサラミ」が大好きで、必ずWサイズを頼む。

 ある日、ウエイトレスさんが「熟成ミラノサラミ」を運んできてくれた時、私たちの顔だけ見てすぐに「失礼いたしました!Wサイズですよね!」と言って厨房に下がってしまった。
 間違えてシングルを持ってきてしまったのだろう。



 あの値段で、このサービス。
 申し訳ないやらありがたいやら・・・もはやサイゼリヤには足を向けて寝られない日々である。

 しかもサイゼリヤは、あちこちにある。
 まるで影のように私たちに寄り添っている。
 「行く先々で思い出すのは~、サイゼリヤのことだとわか~ってい~ます~」と歌い出したくなる気分だ。
 
 ちなみに私の友人の子どもたちも、み~んなサイゼリヤが大好き。
 学生時代の仲間で「家にプライベート・サイゼリヤをつくりたいよ」と話しているぐらいだ。

 いったいなぜサイゼリヤは、そこまで人々を魅了するのか。
 
 本書を読み、その秘密が霧が晴れたようにわかった。
 そして読んだらまた、サイゼリヤに行きたくなった。

 読む前と読んだ後では、メニューの見方・料理の味わい方が格段に違ってくるはず。
 「だからパスタは399円なんだ~!」「だからこのメニューは昔からあるんだ!」と、ウフウフキャッキャしてしまうだろう。
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■「サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ」内容



 本書の著者は、サイゼリヤ創業者・正垣泰彦氏。
 東京理科大在学中に、サイゼリヤを開業。

 当初はなかなか流行らなかったうえ、客同士の喧嘩でストーブが倒れ店舗が消失。
 まさに火の車状態の店だった。

 しかしその後、価格設定や食材の確保、経費の見直し等を経て、どんどん利益が上昇。

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 今や押しも押されもせぬ人気店「サイゼリヤ」。

 ミラノ風ドリアが長年299円の秘密は?
 パスタに399円が多いのはなぜ?
 あのメニューがいつまでも残っている理由は?
 あのメニューが消えた裏側は?
 たまに出会う「ご用意できないメニュー」の謎とは?
 そして、私たちが何度もサイゼリヤに行ってしまうカラクリとは?

 国民的レストラン「サイゼリヤ」が、国民的たる秘密が明かされる! 
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■「サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ」感想



 サイゼリヤが発展する理由とは、ディズニーランドも真っ青の「リピート率」であろう。
 
 「気がつけばサイゼリヤ」という人も多いと思う。

 本書を読めば、「サイゼリヤに吸い込まれてしまう理由」「結局サイゼリヤに落ち着いてしまう理由」が、膝を打ち抜くほどよくわかる。

 その理由は「メニュー間の価格差が狭いこと」。

 「サイゼリヤ」でもパスタで一番安い「ペペロンチーノ」は299円。一番高いパスタでも499円で数種類と、価格差は2倍以内に抑えている。
 価格差を2倍以内にとどめておくと、どれを頼んでも無茶な金額にはならないという印象をお客様に与えられる。だから、お客様は安心して料理を選ぶことができる。


 安心して料理を選ぶには、値段を見ないで注文できる状態を作らなければならない。


 ・・・なるほどーーーーー!!!
 確かにそうだ。
 サイゼリヤに行くときはたいてい「まあ、たくさん頼んでも今持っているお金で足りるだろう」と予測がつく。安心できる。
 だから突然、ランチや夕飯に誘われても「行こう行こう!」ということになる。

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 そうなのだ。
 サイゼリヤをリピしてしまう理由は、とにもかくにも「安心感」。
 たとえいつもと違うものを頼んでも、払うお金はそうそう変わらないので、気軽に行けて、食事をゆっくり楽しむことができるのだ。

 そしてサイゼリヤといえば、驚くほど変わらないメニュー。
 たまに新しいポタージュや季節のメニューも出てくるが、「ほぼ不動」のラインナップ。
 
 広島カープに例えると、古葉監督時代のスタメン、山本浩二・衣笠祥雄・高橋慶彦・北別府学・達川光男が今でも現役で活躍しているようなものである。

 その恐ろしいほどの安定感も、サイゼリヤの人気の秘密。

 流行の新しい香辛料や食材、デザートには手を出さない。
 だからサイゼリヤでは食事を「総合的」に楽しめる。

 例えば、一般的な外食チェーンは、ラー油入りの料理が売れそうなら、そうした新商品をすぐに出すだろう。それは当然の判断だ。しかし、サイゼリヤがラー油入りの料理を出すことはない。出せば一時的には売れるかもしれないが、ほかの料理やワインと合うはずがなく、お客様がコーディネーションを楽しめないからだ。


 確かにサイゼリヤで食べると、「これとこれが合わない」というメニューがない。
 どれを一緒に食べても、ストンと腑に落ちるような安心感がある。

 そう、サイゼリヤに「つい行ってしまう」理由は、価格とメニューの途方もない安心感。
 
 これが、時価いくらになるかわからない築地の寿司屋みたいだったら、いくら大トロがおいしくてもどこか楽しめない。
 ましてやリピートしてしまう可能性など、ほぼゼロだ。

 「決して突発的事項が起こらず、安心して食べられる」というのが、サイゼリヤ最大の魅力なのだ。

 「えっ?でも消えたメニューもあるよね。決して安定してないんじゃ・・・」
 なかにはそう思う人もいるかもしれない。

 その「たまに起こる不安定事案」についても、本書では暴露。
 

 なお、私の予想が外れることも決して珍しいことではない(笑)。
 だが、それで構わない。おいしいかどうかはお客様が決めるのであって、私が決めることではないのだから。


 カリスマ社長も完璧ではない。
 しかしこう言えてしまうところが、やはりカリスマなのだ。

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アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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