BRUTUS「危険な読書」特集から「私もおすすめランキングベスト5」を紹介。

 雑誌「BRUTUS」2019年1月1・15日号は、「危険な読書」特集。



 「人生変えちゃうかもしれないあの1冊」を、様々な分野の「一流読書人」が紹介していく。
 (個人的に、角幡唯介さんの対談も載っているのが嬉しい!)

 「危険な読書」というだけあり、書店で買うのはややためらう本ばかり。
 
 「こんな本、レジに持って行って、変な人と思われないかな」
 「こんな本を手に取っているところを知り合いに見られたら、翌日から距離置かれるかも」

 本書でおすすめされてる本は、そんな「ヤバイやつ」ばかりである。

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 でもだからこそ、「危険な読書」特集は読む価値あり。
 
 読書の魅力とは、自分に合わない靴で出かけることができること(と、以前大作家が言っていたような気がする)。

 「危険な読書」特集で紹介されている本は、主にノンフィクション。
 なかでも、普通に生活していたら、まず経験し得ないことを描いた本ばかり。
 よって、読書の醍醐味を存分に味わえる本を大量に知ることができるのだ。

 本にもっと刺激を受けたい人は、ぜひ「BRUTUS」を手に取っていただきたい。
 
 さて、そんな「BRUTUS」の特集をしみじみと読んでいたら、「これ私も好き!」と叫びたくなる本がポロポロあった。
 
 いずれも身を乗り出し、息をするのも忘れて一気読みした本だ。
 
 ここでは、そのなかでも「おすすめの5冊」をランキング形式でご紹介。
 「人生変えちゃう本」を選ぶ際の参考になれば、幸いである。

第5位:「サピエンス全史」


※レビューはこちら↓
●「サピエンス全史上巻読み中。常識も善悪も覆り、メカラウロコがボロボロ
●「サピエンス全史上下巻読了し、「今読むべき1冊と再確認。「差別」の解説が心に刺さります。」

 「サピエンス全史」を読むと、身近な人間関係が違って見えてくる。
 あなたの近くにも、こんな人がいるのでは?

 「スピーカー」と呼ばれる噂好きな人。
 「私の方が上」と主張したいのか、無駄にマウンティングしてくる人。

 もしそんな人にイライラしているのなら、今すぐ「サピエンス全史」を読もう!

 「ああ、サピエンスである限り仕方ないのだな」「サピエンスを守る必要悪なのかもしれないな」

 そんな思いがわき起こり、次に会った時には笑顔で「ごきげんよう」と言えるだろう。

 ちなみに「BRUTUS」では「サピエンス全史」kindle版を紹介。
 ハードカバー上下巻で重いため、kindleで読むのに向いているであろう。(私は紙で読んだが・・・)



第4位:「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」



※レビューはこちら↓
●AIに勝てるのは「あの能力」がある人だけ?新井紀子著「AI vs. 教科書が読めない子どもたち

 今年最も話題をさらった一冊。
 私には小学校高学年の子どもがいるため、とても他人事とは思えず読みふけった。
 とりあえず私自身は、本書に載っている読解問題は全て解けてホッ・・・。
 
 いや、私のことはどうでもよい。

 今後、わが子の未来を明るくするにはどうすればよいか。
 本書は厳しい現実を突きつけながらも、明確に道筋を与えてくれている。
 
 幼児教育無償化で、習い事にお金をかける世帯が増えそうだが、まずそのお金を本書に向けたほうが良い。
 習い事の月謝よりずっと少ない金額で、子どもの人生全体を支える力をつけてくれる。
 「買って損なし」とは、まさに本書のためにある言葉だ。

第3位:「ホワット・イフ? 野球のボールを光速で投げたらどうなるか」



※レビューはこちら↓
●ホワット・イフ? 野球のボールを光速で投げたらどうなるか ランドール・マンロー著

 カチカチに硬くなった頭を、ドカーンと破壊してくれるスゴ本。

 昨今、テレビで「池の水全部抜く企画」をやっているが、本書がやろうとしているのはそんなレベルではない。
 マリアナ海溝の底に排水溝を作り、「地球の水全部抜く企画」を考えちゃう本なのだ。
 その結果予想される、意外な世界の勢力図には思わず首肯。
 冗談のようで、結構、いや大真面目な「知的好奇心刺激しまくり本」なのだ。
 
 「Wikipediaのプリントアウト問題」も必読。
 常に変更・編集が加えられてるWikipedia。
 さて、全て印刷するにはプリンターは何台必要?

 頭をうーんと柔らかくしたいなら、「ホワット・イフ」に勝る本はそうそうない。


第2位:「軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い」



※レビューはこちら↓
●「軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い」感想。今まで読んだノンフィクションで文句なしに最高。

 2018年、本屋大賞ノンフィクション部門ノミネート作品。

 2005年の福知山線脱線事故で家族を失った男性。
 彼がJR西日本に毅然と向き合い、再発防止に歩き出す経緯を綴っている。

 本書を読むと、「責任の押しつけ合いは何の解決にもならない」ことがよくわかる。
 「あの事故が起きたのはあいつのせい」と思っている限り、再発は防げない。
 「あんな事故さえ起こらなければ」と歯をギリギリさせつつも、誰かに責任をなすりつけている間は、「あんな事故」はまた起こってしまうのだ。

 本書の素晴らしさは、そんな「責任の押し付け合いの虚しさ・無意味さ」を世に知らしめている点。
 企業と遺族が手を取り合い、共に「原因究明」に乗り出す態勢が再発防止になる。
 その信念が徹底している点だ。

 よって本書は鉄道事故に限らず、様々な事故・事件・不祥事に重ね合わせることができる。
 あらゆる組織の「負」の部分が出て来たら、必ず参考にしたい名著である。

第1位:「自分の体で実験したい 命がけの科学者列伝」



※レビューはこちら↓
●「自分の体で実験したい 命がけの科学者列伝」レスリー・デンディ、メル・ボーリング

 「BRUTUS」危険な読書「セルフ・人体実験」部門で、筆頭に挙げられていた本。
 私も本書はもうホンットに大好きで、色んな人に薦めまくっている。
 
 もういきなり表紙から「面白さ臭」がムンムン。
 ちなみに表紙の絵は、「消化」について試した科学者を描いたもの。
 レントゲンがなく胃腸の様子を見られなかった時代に、パンを布に包んで飲み込む実験を開始。
 
 袋を二重にしてみたり、木製の筒に食べ物を入れてみたりと様々な方法で飲み込み、胃腸の様子を探っていく。

 刺激的なタイトルに見えるが、刺激的でも何でもない。
 まんま「自分の体で実験している」のである。

 人間がどこまで熱に耐えられるかを知るために、英国紳士たちがあぶり焼き寸前になる実験も必読。
 
 本書の最後に「良い子はまねしないように」と書かれているのにも吹き出した。

 トンデモ本に思えるが、本書を読むと生活がガラリと変わる。

 命がけで研究をした先人たちに報いるためにも、健やかな生活を心がけよう。
 病気にかかったら、自己判断せず真面目に治療を受けよう。
 そんな気に、本当になってくる。

 家族の健康が不安な人は、リビングのテーブルに本書をポンッと置いておこう。

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 2018年もいよいよ終わり。
 実家でのんびりと本を読む人もいるだろう。

 そんな時は、ぜひ「危険な読書」を。
 固定観念・思考回路が根底から揺さぶられ、実に爽やかな気持ちで新年を迎えられるだろう。 
 
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プロフィール

アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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