立川談春「赤めだか」感想。育児・人材育成に悩んだら絶対読みたい一冊。

評価:★★★★★

 そう云われてこの人の弟子になって良かったと心底思った。一所懸命頑張りなさいなんて、口が裂けても云わないのだろう。人生思い通りにはいかないが、どう転んだってそれほど悪いことばかりあるわけじゃないと教えてくれているんだと思った。(本文引用)
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 「人を育てる」のは大変だ。

 子育て、職場での人材育成・・・「育てられる側」はいろいろ文句・不満はあろうが、実は非常に楽な立場。
 真剣に「この人を立派な社会人に育てよう」と思うのならば、「育てる側」のほうが圧倒的に大変なのだ。

 今現在、そんな「子育て」「人材育成」に真剣に悩んでいるなら、「赤めだか」は必読。
 「人を育てる」際、どんな言葉をかけ、どんな姿勢で接すれば、相手は期待に応えてくれるか。

 本書を読めば、「人を育てあげるコツ」がありありと見えてくる。
 
 さらにブッと笑えるユーモアも、ホロッと泣ける感動付き。



 「育児」「人材育成」の本をお探しなら、本書を読むのが一番お得。
 
 そこらへんの育児本やビジネス本を読むよりも、はるかに楽しく、はるかに身になる一冊だ。

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■「赤めだか」あらすじ



 著者・立川談春は、少年時代競艇選手を目指していた。

 しかし身長が応募規定より2センチ高かったため、挫折する。

 2センチで夢をあきらめた少年は、ある日、立川談志の落語に魅せられ入門を決意。

 門をたたくといきなり、黒豆やらチーズケーキの残りまで入れたハチャメチャカレーを食べさせられる。(でも「かまぼこ」だけは見送った)

 一抹の不安はありつつも、談春少年にもう迷いはない。

 「人間が作った世の中、人間にこわせないものはないんだ」

 談志師匠のその言葉を胸に、人生の大きなスタートを切る。

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■「赤めだか」感想



 「子どもが言うことを聞かず、育児がつらい」
 「部下に話が通じない。もしかして彼らは宇宙人!?」

 そう思ったら、「赤めだか」を読むのがおすすめ。

 「育児」「人材育成」がつらい原因は「自分にある」ことがわかり、さらに「どうすればつらい思いをせずに、相手を育てられるか」が見えてくる。

 たとえば立川流の育て方は、「人の進歩に合わせる」のが特徴だ。

 落語家に入門してくる人間は、年齢もキャリアもバラバラ。
 談春のように高校中退して入ってくる者もいれば、志の輔のように大学卒業後サラリーマンとなり、奥さんまでいる状況で入門する者もいる。
  
 立川一門では、そんなバラッバラの弟子たちを確実に成長させていく。

 それは1人ひとりの進歩・才能・得手不得手・・・に丁寧に合わせて、愛情こめて修行をさせるからだ。

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  「●歳だからできるはず」「社会人●年目だからできるはず」

 そういう思い込みで育てようとすると、イライラがつのるもの。

 年齢どおり、年数どおりに機械のように性能アップする人などいない。
 
 1人ひとりのペースや個性(「これは下手だけど、あれをやらせると上手い!」等)をしっかり見つめ、焦らず見守り指導していけば、必ず大輪の花を咲かせる。
 
 「赤めだか」は、そんな「人育て」の基礎・コツを教えてくれるのだ。

 「育児」「人材育成」に悩んだら、ぜひ本書を開いてみてほしい。

 立川流の育て方を、自分の「人育て」に当てはめればサッと光が。

 「あっ!こうすればいいんだ!」「こんな言葉をかければいいんだ!」と、育児・人材育成にムクムク自信がわくだろう。

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プロフィール

アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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