「ジーヴズの事件簿」。皇后陛下御愛蔵で人気急上昇!読んだ感想は?

評価:★★★★★

「そんなの無茶だよ。だって、ジーヴズなしではぼくは一日もやっていけないもの」
(本文引用)
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 皇后陛下のお言葉で、一気に注目を浴びたシリーズ。

 退位後の楽しみとして読書を挙げられ、「ジーヴスも二、三冊待機しています」とお答えになったとか。

 書店でもジーヴズシリーズは急きょ平積み。
 皇后陛下のお言葉を載せたポップと共に、絶賛大売出し中だ。

 ミーハーな私は早速購入。

 まずはジーヴズが初めて登場する「ジーヴズの事件簿 ~才知縦横の巻~」を読んでみた。




 読んで納得。

 ジーヴズはユーモア小説なのだが、何と言うか「人間力に非常に長けたユーモア」なのだ。

 アクの強い人間たちのわがままを、「心の奥で密かに望む方法」で事件を解決。

 一見、「とんでもないことをしてくれた!」と思うものの、一晩考えると「ジーヴズの判断は正しかったなあ。自分は幼かったなぁ」とシャッポを脱いでしまうのである。

 超有能執事ジーヴズとは、いったいどんな人物なのか。

 皇后陛下が愛するジーヴズの魅力とは?
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■「ジーヴズの事件簿」あらすじ



 舞台はイギリス。
 バーティはお金持ちだが、ちょっと頼りない青年。

 以前の従僕が靴下を盗んだため、新しい執事を雇う。

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 そこでやってきたのがジーヴズだった。

 優柔不断なバーティの周りは、トラブルでいっぱい。

 「家族の恥ずかしい回顧録が出版される。原稿用紙を取り戻して!」
 「バーティ、ぜひこの女性と結婚しなさい」
 「真珠がなくなったわ!あなたが盗んだの!?」

 バーティが疲労困憊するなか、ジーヴズは常に冷静。
 
 そして誰にも気づかれることなく、見事に事件を解決する。
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■「ジーヴズの事件簿」感想



 ジーヴズの面白いところは、誰も傷つかないミステリーであること。
 そして、外からではわからない欲望をくんであげることだ。

 たとえば第一話は、「家族の恥ずかしい過去をさらしたくない」という令嬢からの願い。
 バーティは、回顧録の原稿を取り戻すようキツく言われ、いざ実行。
 
 生来の不器用さで、見事に失敗する。

 ところがジーヴズは、まるでそれを逆手に取るように事件を解決。
 ジーヴズの行動は「逆効果!?」と言いたくなるものだが、実はみんなが幸せになる方法なのだ。

 その他、「ジーヴズの春」や「ロヴィルの怪事件」など、どれも人間の心理を巧みに操り事件を解決。

 誰も傷つけずに、超絶厄介な問題を鮮やかに処理する姿は、ただただ爽快。
 
 思わず「ウフフ」と笑う展開は、確かに「時間ができたらゆっくり読みたい」と思わせる魅力満載だ。

 読むうちに、身近な人の心の奥をのぞきたくなってくる。
 でもそれをこじ開けることなく、相手の気持ちをくむからこそジーヴズは天才なのだろう。

 本当に人を愛し敬うとは、どういうことか。
 ジーヴズとバーティ織りなすドタバタ劇のあとには、いつでも「愛」が輝いている。

 ユーモアとミステリーを楽しみながら、雄大な人間愛も学べる貴重なシリーズである。

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プロフィール

アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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