「沈黙のパレード」感想。真犯人は結局誰?私の推理が正しければ最高のミステリー

評価:★★★★★

「結果的に彼の献身は水泡に帰してしまいました。同じようなことはもう繰り返したくない」
(本文引用)
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 東野圭吾「ガリレオ」シリーズ最新刊!
 安定の面白さである。

 個人的には「容疑者Xの献身」のほうが好きだが、ギリッギリまで真犯人がわからないという点では「沈黙のパレード」の勝ち。

 ただし、私の推理が合っていればの話だが(湯川教授風)。

 沈黙で無罪を勝ち取りつづけた凶悪犯、そして彼と戦う善良な市民。
 理不尽な司法の前で、本当に鉄槌をくだしたのは誰なのか。
 そして本当に鉄槌をくだされるべき人物は、誰なのか。

 被害者が加害者となり、加害者が被害者となる「交差」のなかで、見えた真実とは?



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■「沈黙のパレード」概要



 ある日、火災のあった家から遺体が見つかった。
 遺体の一つは、3年前に行方不明になった若い女性。
 食堂を営む家の、看板娘だった。

 捜査を続けるうちに、もう一つの事件が浮かび上がる。

 それは約20年前に、幼い少女が殺された事件。

 警察は、焼け跡から見つかった若い女性と、20年前に殺された少女とを、同一犯の仕業と見る。
 
 容疑者の名前は蓮沼。

 しかし蓮沼は沈黙を続けることで無罪を勝ち取り、のうのうと生活。

 「蓮沼が犯人」と考える被害者遺族らは、蓮沼に天誅をくだす方法を考える。

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 その矢先、「蓮沼が死んだ」という知らせが・・・?
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■「沈黙のパレード」感想



 「真犯人が最後までわからない」・・・そういうミステリーが好きなら、満足間違いなし。
 トリック好きの人より、「どんでん返し好き」「真相の向こうにまた真相」という「驚き」を求める人なら、お腹いっぱいになれる一冊だ。

 ガリレオシリーズらしく、トリックはバリバリの理科系。
 ただ「バリバリ理系」すぎて、「こんなに手の込んだことをする人、本当にいるのかな?」とリアリティには疑問あり。
 
 しかし、「登場人物の職業を」生かしたトリック」なので、自然と読める。
 湯川教授と容疑者たちの頭脳戦は、読み応えたっぷりだ。

 だが、本書の魅力は何と言ってもどんでん返し。
 最後の1ページまで真相がわからない。

 正直に言って、私自身の推理が正しいのか、読み終えた今もわからない。
 最後は読者に、真相の推理を任せた形。
 読んだ人の多くは「・・・ということは、あの人が犯人ということでいいのかな? いいんだよね!」と自分に問いかけたのでは?

 これから読むあなたには、「真犯人の向こう側にいる真犯人の、さらに向こう側にいる真犯人」を探る思いで読んでいただきたい。

 読んだ人同士で、「結局●●を殺したのは、せーの・・・!」と意見をぶつけあってもいいだろう。

 シリーズを重ねるごとに、人間らしくなっていく湯川教授にも注目。
 「長い脚」という表現に、「福山ガリレオ」らしさが爆発。

 ぜひ本書も映像化していただきたい。
 
 佐織役はぜひ、久保田紗友さんで!
 聡明でキラキラした雰囲気がピッタリだと思うんだけどな。

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プロフィール

アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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