2学期が不安な子どもたちへ・・・。「西の魔女が死んだ」梨木香歩

評価:★★★★★

「ある秩序の支配している社会では、その秩序の枠にはまらない力は排斥される運命にあったのです」
(本文引用)
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 夏の読書の大定番。
 短いけれど心にズシーン・・・・・・と、いつまでもいつまでも響く名作だ。

 今現在、学校になじめずにいる子。
 2学期以降の学校が不安な子。
 周りに合わせて疲れてしまっている子。

 「西の魔女が死んだ」は、そんな子どもたちにおすすめ。
 
 自分が自分でいられない苦しみから抜け出すには、どうすればいいのか。
 自分が自分でいられるようにするには、どんな魔法が必要なのか。

 本書はその術を教えてくれる。
 読む前と読んだ後とでは、生きづらさが全く違ってくるだろう。


  
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■「西の魔女が死んだ」あらすじ



 中学生のまいは、学校に行っていない。
 原因は、人間関係。

 クラスの女子たちが一体となり、まいを攻撃しているからだ。

 まいはついに、しばらく祖母の家で暮らすことに。
 
 祖母は、まいが自分らしく生きられる魔法を静かに伝えていく。

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■「西の魔女が死んだ」感想



 「幸せな人生」とは、「自分のままに生きること」なのか。
 それとも「他人に合わせて生きること」なのか。

 本書を読んでいると、そんな課題を突き付けられドキリとする。

 自分のままに生きていければ、そりゃあいちばんよいだろう。
 しかしそれで、他人と摩擦を起こした場合、果たして耐えていけるのか?
 そう考えると、やはり「ウッ」と立ち止まってしまう。
 
 自分の気持ちに素直に生きるのは過酷なもの。
 たとえそれが正義に則ったものであっても、いや、正義に則ったものであればあるほど、辛く厳しいものなのだ。

 まいの祖母の言葉は、「自分の気持ち」と「他者の目線」の間で大きく揺れる心をシャキッと正してくれる。
 そして、たとえ他者の目線にどんなに攻撃されようとも、ぶれない自分を作ってくれるだろう。
 
 だから今現在、辛い状況に置かれている子どもたちに読んでほしい。

 また、他人と合わせられない子どもをつい責めてしまう大人も読むべき一冊だ。(私を含め)

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 夏休みに入り、すでに休み明けが不安なお子さんもいるだろう。
 すべてを変えてしまいたいと願う子もいるだろう。

 そんな気持ちが少しでもよぎったら、ぜひ本書を読んでみてほしい。

 今年の夏が、きっと変わる。
 
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アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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