人間関係に疲れたら「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。」を「今」読むのがベスト!

評価:★★★★★

わかり合えない人のことはチベットスナギツネだと思ってみる
(本文引用)
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 最近、子どもが「人の目」を極度に気にするようになった。
 仲間外れにあったり、嫌われたりしている様子はない。
 
 その代わり、「これから人に嫌われたらどうしよう」という恐怖感が強く、かなり疲弊しているようだ。
 
 私の育て方に問題があったのかもしれない・・・と悩みつつ、「少しでも心が軽くなれば」と本書を購入。

 子どもはすぐに読み、非常に喜んでいた。
 「そっか、こう考えればいいんだね!」と顔をパァァッと輝かせていた。



 もちろん私も熟読。
 思わず「あ~あ、私の若い頃に、こういう本があったらよかったのにな」とつぶやいた。

 他人の何気ない一言で、怒りでいっぱいになったこと。
 騒音や受動喫煙で「許せない人」がいて、心を完全に支配されていたこと。
 嫌な思いをしたのに、誰にも相談できなかったこと。
 
 そんな最中に本書を読んでいたら、悩みが一掃されたであろうに、ああ無念。
 「私はどうでもいいことに、時間を大量消費してしまっていたのだなぁ」とガックリきた。

 まるで結ばれなかった恋愛のように、「もっと早く出会いたかった」と本書に語りかけた。 
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■「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。」内容



 本書は人間関係解消本。
 
 SNSや職場、友人など様々なシーンにおける「イライラ・モヤモヤ・グッタリ」をスカーッと解決する本だ。

 既読スルー・未読スルーされる。
 返信しなきゃハブられる!
 SNSでの悪口が、全て自分のことに思える。
 苦手な人と距離を置きたい。
 人に振り回されるのは、もうたくさん。
 自分に自信がない。
 居場所がない・・・。

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 そんな数々の悩みに、四コマ漫画と解説でアドバイス。
 
 悩みで凝り固まった思考を、斬新な視点からとらえ直すことで、嫌な気持ちを消していく。
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■「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。」感想



 本書を読み、最初に浮かんだ言葉が「傍目八目」。

 悩んでいる本人がウンウン悩んでいる横で、他人が「えっ? こう考えればいいんじゃないの?」とサラッと指摘。

 途端に視界が開けるような痛快さが、本書の魅力だ。

 たとえばSNSで、誰宛とも知れない悪口を読み、悩んでしまった時。
 著者はこのようにアドバイス。 

持ち主不明のゴミは、無理に持って帰らない。


 ネットでの「誰宛ともしれない悪口」は、いわばゴミ置き場のゴミ。
 ゴミをわざわざ持って帰る人はいないのだから、「自分のもの?」などと思って心に抱える必要はないという。

 また人から嫌な言葉を言われたら、こう考える。
 

嫌な言葉は呪文だから、気にしなければ効かない


 確かに「嫌な言葉を吐く人」というのは、言う相手を選んでいる。
 傷ついて動揺しそうな人を選んで、わざわざ言っている節があるのだ。

 つまりそれを逆手にとって、「呪詛の言葉が効かない自分」になればよいのである。

 さらにこの言葉には、目からウロコ!

 みんな逃げてる時は理由があるから
 最後の一人になっちゃダメ


 この言葉は「頼まれたら断れない人」に、ホントにおすすめ。

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 何度も断ってるのに、ごり押しで頼んでくる人がいたとする。
 そういう人はたいてい、ほとんどの人に断られまくり、あなたに行き着いている。

 でも、あなたが「行き着く先」になる義務はある?
 「最後の一人になっちゃダメだよ」と、本書ではズバリ忠言する。

 またいわゆる「いい人」というのは、なかなか愚痴が言えないもの。
 「こんなことを人に相談したら、何だか悪口みたい」とためこみがちだ。

 そんな時に本書では、こうアドバイス。

 起こったことをそのまま言うのは
 「悪口」じゃなくて「事実」


 この言葉には、膝を打った。

 そうだよ、そうだよ、これ、悪口じゃなくて事実そのままなんだよ!
 だから言っていいんだよ!

 「悪口じゃなくて事実」と思うだけで、悩んでいる本人はスーッと楽になるはず。
 この発想は考えもしなかった。
 思わず「いいこと聞いた!」とスキップをしてしまった。

 本書には64もの悩みが載っているが、いずれも「思いもよらぬ角度」から悩みを解決。
 しかも、より自分が幸せになれる思考・行動も解説。

 読めば読むほど、人としてワンステップツーステップ上がっていける気になれるのだ。

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 「人の目が気になる」
 「SNSを見てはイライラしてしまう」
 「許せない人、気が合わない人が心を占拠」
 「どうも他人に振り回されてしまう」

 そう思ったら、本書を「今」読むのがおすすめ。
 

 生きている時間の中で
 変えられるチャンスがあるのは「今」だけ


 なのだから。

詳細情報・ご購入はこちら↓
プロフィール

アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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