アメリカ版「陸王」!?「SHOE DOG」は池井戸潤ファンなら絶対楽しめる!
評価:★★★★★
私は世界に足跡を残したかった。
私は勝ちたかった。
いや、そうじゃない。とにかく負けたくなかったのだ。
(本文引用)
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ビジネスに夢を持ち、資金繰りに悩み、銀行から融資を断られ、ビジネスパートナーの裏切りに遭い、そして裁判・・・。
「陸王」ファン、そして池井戸潤ファンなら絶対に楽しめる一冊です。
(もちろん、そうでない方にも)
「もし「陸王」がノンフィクションだったら」
「池井戸潤さんの小説が実話だったら・・・」
一瞬でもそう思ったことがある方は、ぜひ「SHOE DOG」を。
「面白い、面白い!」とハフハフと肉まんを食べるような感覚で、夢中で読んじゃいますよ。
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青年フィル・ナイトは、ある「馬鹿げたアイディア」を持っていました。
それは日本の靴を米国で売りさばくこと。
陸上競技を愛していたフィルは、日本のオニツカタイガーのシューズを米国で売り、アディダスに対抗しようとしていたのです。
フィルはブリ―リボン社を立ち上げ、オニツカと契約。
オニツカタイガーのシューズを大量に輸入し、アスリートたちに売りさばきます。
しかし日本と米国の商習慣の違い、輸送などの都合から、ビジネスはしばしば滞ることに。
そこでフィルは、自分の足だけで立つことを決意。
靴を作り、独自のブランドを立ち上げます。
それが「NIKE」となるわけですが、それまでも、そしてそれからも苦難の連続。
フィルはいかにして、「NIKE」を押しも押されもせぬ大企業に育て上げたのか?
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「SHOE DOG」はとにかく赤裸々。
下世話な言い方をすれば、「ビジネスの裏側、誰にも書けないあんなことこんなことを、ぜ~んぶ暴露しちゃいました!」という感じです。
人間、食べていかなければならないとなったら、きれいごとだけではすみません。
ビジネスの成功というものは、とにかく継続的であることが必須。
この契約だけで、子どもたちに食事をあげつづけることができるか。
屋根のある家で、ずっと文化的な生活を送らせてあげることができるか。
家族の命や生活を考えると、ビジネスマンとして仁義を尽くすだけではすまない場合も出てきます。
「SHOE DOG」を読んでいると、正論だけではビジネスは成り立たないということがよ~くわかります。
また長年ビジネスを続けるなかでは、思わぬ事態に遭うことも。
フィルの良きパートナーであり陸上のコーチだったバウワーマンは、ナイキが安定した頃、ある危機に遭遇します。
これは映画にもなった歴史的テロ事件ですが、バウワーマンはそれでコーチ業を引退することに。
人間が何かを始め、何かを続けるには、資金や人脈が必要です。
でももしかするとそれ以上に、「運」を味方につけないといけないのかもしれません。
本書を読むと、長年続いている企業がものすごく眩しく見えますよ。
「うわ・・・こんなことを乗り越えて来てるんだな~」と。
NIKEの創業・成功秘話を、360度、中からも外からもグルリと描いた「SHOE DOG」。
米国版・そして実話版「陸王」を、どうぞご堪能ください。
私は世界に足跡を残したかった。
私は勝ちたかった。
いや、そうじゃない。とにかく負けたくなかったのだ。
(本文引用)
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「これは、アメリカ版『陸王』!?」
読みながら、思わず心の中で叫んでしまいました。
そして本書のあらすじを夫に話したところ、夫も「陸王、だね」とコメント
今、ドラマでも放送されている「陸王」ですが、ナイキ誕生秘話はまさに「陸王」そのもの。
創業者のフィルは役所広司さん、バウワーマンは市川右團次さん、オニツカはピエール瀧さんってところかな?なんて想像しながら夢中で読んでしまいました。
(「陸王」のレビューはこちら)
読みながら、思わず心の中で叫んでしまいました。
そして本書のあらすじを夫に話したところ、夫も「陸王、だね」とコメント
今、ドラマでも放送されている「陸王」ですが、ナイキ誕生秘話はまさに「陸王」そのもの。
創業者のフィルは役所広司さん、バウワーマンは市川右團次さん、オニツカはピエール瀧さんってところかな?なんて想像しながら夢中で読んでしまいました。
(「陸王」のレビューはこちら)
ビジネスに夢を持ち、資金繰りに悩み、銀行から融資を断られ、ビジネスパートナーの裏切りに遭い、そして裁判・・・。
「陸王」ファン、そして池井戸潤ファンなら絶対に楽しめる一冊です。
(もちろん、そうでない方にも)
「もし「陸王」がノンフィクションだったら」
「池井戸潤さんの小説が実話だったら・・・」
一瞬でもそう思ったことがある方は、ぜひ「SHOE DOG」を。
「面白い、面白い!」とハフハフと肉まんを食べるような感覚で、夢中で読んじゃいますよ。
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■「SHOE DOG」あらすじ
青年フィル・ナイトは、ある「馬鹿げたアイディア」を持っていました。
それは日本の靴を米国で売りさばくこと。
陸上競技を愛していたフィルは、日本のオニツカタイガーのシューズを米国で売り、アディダスに対抗しようとしていたのです。
フィルはブリ―リボン社を立ち上げ、オニツカと契約。
オニツカタイガーのシューズを大量に輸入し、アスリートたちに売りさばきます。
しかし日本と米国の商習慣の違い、輸送などの都合から、ビジネスはしばしば滞ることに。
そこでフィルは、自分の足だけで立つことを決意。
靴を作り、独自のブランドを立ち上げます。
それが「NIKE」となるわけですが、それまでも、そしてそれからも苦難の連続。
フィルはいかにして、「NIKE」を押しも押されもせぬ大企業に育て上げたのか?
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■「SHOE DOG」感想
「SHOE DOG」はとにかく赤裸々。
下世話な言い方をすれば、「ビジネスの裏側、誰にも書けないあんなことこんなことを、ぜ~んぶ暴露しちゃいました!」という感じです。
人間、食べていかなければならないとなったら、きれいごとだけではすみません。
ビジネスの成功というものは、とにかく継続的であることが必須。
この契約だけで、子どもたちに食事をあげつづけることができるか。
屋根のある家で、ずっと文化的な生活を送らせてあげることができるか。
家族の命や生活を考えると、ビジネスマンとして仁義を尽くすだけではすまない場合も出てきます。
「SHOE DOG」を読んでいると、正論だけではビジネスは成り立たないということがよ~くわかります。
また長年ビジネスを続けるなかでは、思わぬ事態に遭うことも。
フィルの良きパートナーであり陸上のコーチだったバウワーマンは、ナイキが安定した頃、ある危機に遭遇します。
これは映画にもなった歴史的テロ事件ですが、バウワーマンはそれでコーチ業を引退することに。
人間が何かを始め、何かを続けるには、資金や人脈が必要です。
でももしかするとそれ以上に、「運」を味方につけないといけないのかもしれません。
本書を読むと、長年続いている企業がものすごく眩しく見えますよ。
「うわ・・・こんなことを乗り越えて来てるんだな~」と。
NIKEの創業・成功秘話を、360度、中からも外からもグルリと描いた「SHOE DOG」。
米国版・そして実話版「陸王」を、どうぞご堪能ください。