商社マンならではの「読書の醍醐味」に目から鱗!「死ぬほど読書」丹羽宇一郎
評価:★★★★★
「何も知らない」という前提があるから読書はできるのだし、いくら読書を重ねても、その前提が消えることは永遠にありません。
「何も知らない」ことを知る。人が成長する上で、これほど大事なことはないのです。
(本文引用)
______________________________
机上の空論ではなく、実体験と共に論じる「読書の大切さ」には思わず背中がゾクゾクします。
本を読むっってそんなに偉いの?
本を読む必要性って何だろう?
そんな疑問が頭をもたげたら、「死ぬほど読書」を読んでみてください。
「なるほど~、こういうことがあるから本を読むのは大切なんだな」
と、体の芯まで「読書の大切さ」を知ることができます。
___________________________________
本書はまず、ある一通の投書から始まります。
朝日新聞「声」欄に寄せられた、大学生からの投書です。
タイトルは「読書はしないといけないの?」というもの。
この学生は、「読書が生きる上での糧になると感じたことはない」と断言し、「読書をしなくてはいけない確固たる理由があるならば教えて頂きたい」と結んでいます。
この投書は私も読みましたが、確か当時かなり波紋を呼び、後日、学生に対する答えの投書が何通か掲載されたほどです
(※こう言っては何ですが、この学生さん、実はかなり本を読んできた方ではないでしょうか。
考え方もしっかりしていますし、それより何より本当に本を読んでないのならば「読書が糧になったと感じたことはない」とは言えないからです。
飲んでもいない薬を「効かない」とは言えませんから。
たくさん本を読んだうえで、ふと立ち止まって考えているのではと思います。
あくまで私見ですが・・・。)
著者・丹羽宇一郎氏はこの投書をスタート地点として、読書の大切さについて多角的な視点から説いていきます。
特に丹羽氏が主張するのは、「自分は何も知らないと自覚すること」の必要性です。
「自分は何も知らない」という謙虚さがないと、本当の情報を見抜くことができないと、丹羽氏は語ります。
たとえば丹羽氏は、新聞で聞きかじった情報だけで作物を買い付け、会社に多大な損失を与えてしまったことがあるとか。
その失敗を教訓とし、丹羽氏は何らかの情報をつかんだら必ず現地に飛ぶことを実行。
部下にもそう指導しつづけたそうです。
「必ず現地に飛ぶ」という行動力は、「自分は何も知らない」という謙虚さから発せられます。
その「自分は何も知らない」という自覚をくれるのは読書。
そして、ネット等の情報に踊らされることなく、正確な一次情報をとことん追い求める姿勢をくれるのも読書である。
丹羽氏の体験談や主張からは、そんな「商社マンならではの読書の重要性」がうかがえます。
読書は「無知の知」と「情報リテラシー」を育ててくれる重要なツール。
「無知の知」と「情報リテラシー」は、商社マンでなくても大切なものですよね。
「考える葦」である人間として伸びていくためには、やはり読書は不可欠なものなのです。
後半は、丹羽氏の読書の仕方を一挙公開。
ベストセラーや週刊誌、官能小説に対する“意外な”考察まであり、雑談感覚で楽しんで読むことができました。
読書の醍醐味を説く本に飽きてきたら、この「死ぬほど読書」はいかが?
一瞬の判断で大きなお金を動かす商社マンならではの「読書の極意」は、商社マンでなくても目から鱗がボロボロ落ちますよ。
「何も知らない」という前提があるから読書はできるのだし、いくら読書を重ねても、その前提が消えることは永遠にありません。
「何も知らない」ことを知る。人が成長する上で、これほど大事なことはないのです。
(本文引用)
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読書の醍醐味を教えてくれる本はたくさんありますが、これはまた新しい!
商社マンならではの視点で「読書の大切さ」が語られており、新たな気づきがたくさんありました。
だって読書の大切さを語るうえで、「10億円以上もの損失を出した体験」が書かれたものなどちょっとないですよね。
著者の丹羽宇一郎さんはバリバリの商社マン。
大学卒業後伊藤忠商事に入社し、1998年に社長に就任。その後、民間初の駐中国大使を務めた国際人でもあります。
そんなスーパービジネスマン・丹羽宇一郎さんが、自らの失敗談も交えて「読書の大切さ」を主張。
商社マンならではの視点で「読書の大切さ」が語られており、新たな気づきがたくさんありました。
だって読書の大切さを語るうえで、「10億円以上もの損失を出した体験」が書かれたものなどちょっとないですよね。
著者の丹羽宇一郎さんはバリバリの商社マン。
大学卒業後伊藤忠商事に入社し、1998年に社長に就任。その後、民間初の駐中国大使を務めた国際人でもあります。
そんなスーパービジネスマン・丹羽宇一郎さんが、自らの失敗談も交えて「読書の大切さ」を主張。
机上の空論ではなく、実体験と共に論じる「読書の大切さ」には思わず背中がゾクゾクします。
本を読むっってそんなに偉いの?
本を読む必要性って何だろう?
そんな疑問が頭をもたげたら、「死ぬほど読書」を読んでみてください。
「なるほど~、こういうことがあるから本を読むのは大切なんだな」
と、体の芯まで「読書の大切さ」を知ることができます。
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本書はまず、ある一通の投書から始まります。
朝日新聞「声」欄に寄せられた、大学生からの投書です。
タイトルは「読書はしないといけないの?」というもの。
この学生は、「読書が生きる上での糧になると感じたことはない」と断言し、「読書をしなくてはいけない確固たる理由があるならば教えて頂きたい」と結んでいます。
この投書は私も読みましたが、確か当時かなり波紋を呼び、後日、学生に対する答えの投書が何通か掲載されたほどです
(※こう言っては何ですが、この学生さん、実はかなり本を読んできた方ではないでしょうか。
考え方もしっかりしていますし、それより何より本当に本を読んでないのならば「読書が糧になったと感じたことはない」とは言えないからです。
飲んでもいない薬を「効かない」とは言えませんから。
たくさん本を読んだうえで、ふと立ち止まって考えているのではと思います。
あくまで私見ですが・・・。)
著者・丹羽宇一郎氏はこの投書をスタート地点として、読書の大切さについて多角的な視点から説いていきます。
特に丹羽氏が主張するのは、「自分は何も知らないと自覚すること」の必要性です。
「自分は何も知らない」という謙虚さがないと、本当の情報を見抜くことができないと、丹羽氏は語ります。
たとえば丹羽氏は、新聞で聞きかじった情報だけで作物を買い付け、会社に多大な損失を与えてしまったことがあるとか。
その失敗を教訓とし、丹羽氏は何らかの情報をつかんだら必ず現地に飛ぶことを実行。
部下にもそう指導しつづけたそうです。
「必ず現地に飛ぶ」という行動力は、「自分は何も知らない」という謙虚さから発せられます。
その「自分は何も知らない」という自覚をくれるのは読書。
そして、ネット等の情報に踊らされることなく、正確な一次情報をとことん追い求める姿勢をくれるのも読書である。
丹羽氏の体験談や主張からは、そんな「商社マンならではの読書の重要性」がうかがえます。
読書は「無知の知」と「情報リテラシー」を育ててくれる重要なツール。
「無知の知」と「情報リテラシー」は、商社マンでなくても大切なものですよね。
「考える葦」である人間として伸びていくためには、やはり読書は不可欠なものなのです。
後半は、丹羽氏の読書の仕方を一挙公開。
ベストセラーや週刊誌、官能小説に対する“意外な”考察まであり、雑談感覚で楽しんで読むことができました。
読書の醍醐味を説く本に飽きてきたら、この「死ぬほど読書」はいかが?
一瞬の判断で大きなお金を動かす商社マンならではの「読書の極意」は、商社マンでなくても目から鱗がボロボロ落ちますよ。