カエルの楽園  百田尚樹

評価:★★★★☆

  「これがわしらの運命だ。お前たち若いものは知らないだろうが、こういうことは繰り返しあることなのだ。この運命に逆らうことはできない」
(本文引用)
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  書店でもずーっと平積み、ネットでもずーっと話題になっているので、「流行にはながされまい」と、日々抗っている私もさすがに折れた。

 なぜここまで話題になっているのかは、読めばわかる。
 百田氏の日頃の言動・活動と照らし合わせて、「これ、日本のことを言ってるよね」「ナパージュ(NAPAJ)っていう国名が、もうすでに・・・」「だからこの本は、某新聞社で採りあげられない」等と様々な噂が飛び交っているからだ。

 そう聞くと、却って敬遠してしまう人も多いかと思うが、そんな先入観を抜きにしても面白い小説だと思う。日本がこのような状況でなかったとしても(「このような状況でなかった」ら、この小説は生まれてないかもしれないが)、書店で長期間平積み、ネット騒然の話題作になったんじゃないかな。



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プロフィール

アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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