一瞬の雲の切れ間に  砂田麻美

評価:★★★★★

あの笛の音は、頭上を覆っていた分厚い雲の間から差し込む一瞬の光のように僕の耳を貫き、今日に至るまで決して消えることがありません。この先も、決して忘れることはないと思います。
(本文引用)
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  この小説は、繰り返し読むことはないだろう。なぜなら、読むたびに絶対に泣いてしまうから。
 最後の1ページは本当に涙で文字がにじみ、最後の数行だけで読み切るのに何分も、何十分もかかってしまった。

 登場人物の一人の言葉を借りて、私はこう言おう。私はこの小説を「決して忘れることはないと思います」。
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 出版社の派遣社員である千恵子は、正社員の男性・健二と交際している。健二には妻子がいるため、二人はいわゆる不倫関係にある。
 しかしある日、千恵子は健二と連絡がとれなくなる。健二の妻が交通事故を起こし、小学生の少年を死なせてしまったのだ。



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プロフィール

アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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