甲子園が割れた日 ~松井秀喜5連続敬遠の真実~  中村計

「メディアの人はどういう風にコメントすれば、いっちばん、喜ぶんですかね。僕、今度きたらその通り、言ってやりますよ。僕は本当は勝負をしたかったです! 抑える自信がありました! そう言えばいいんですかね」
(本文引用)
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 松井秀喜に対する5連続敬遠――私は、これをテレビで観ていた。

 当時すでに高校野球のスターだった松井選手が出るということで、テレビに張り付いていたが、まさかあんなことが起きるとは思わなかった。
 対する明徳義塾の投手が、松井選手を5連続敬遠。1度ならまだしも、松井選手の打席全部を敬遠で乗り切るという策に出たのだ。
 この場面には、一緒に観ていた親兄弟も驚愕。
 「まあ、でも、不正をしたわけではないしねぇ」「作戦のひとつだよね」「それにしても、やりすぎかなぁ」「でも、相手は松井だもん。仕方ないよー」などと、その後数日間にわたり話し合ったものだ(我が家の場合、どちらかと言うと明徳義塾擁護派であった)。


 あの時の、画面に映る甲子園球場の異様な雰囲気。試合後のインタビューで、慎重に言葉を選ぶ松井選手の表情。いずれも、はっきりと記憶に残っている。
 それほど、衝撃的な事件だったのだ。

 本書は、その「5連続敬遠」にまつわるルポルタージュ。当時の明徳義塾の面々を中心とした、ありとあらゆる関係者に徹底取材をし、「高校野球とは何か」を探っていく。

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アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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